2023年7月1日土曜日

インディジョーンズ 運命のダイヤル

  7/1は1stデイなので映画料金が1300円均一。しかも土曜日。きちんと計画立てて何本か観れば良かったと後悔。日中は午前中寝てしまい、午後は勤務中止連絡がないので待機。結局レイトショーで一本観るだけとなってしまい、だったら1stデイじゃなくても変わらないじゃん。

 観に行った映画は「インディジョーンズ 運命のダイヤル」。前作「クリスタルスカル」の時点で久しぶりの続編だったが、そこからまさかの再続編。ルーカスがスターウォーズの版権をディズニーに売却したが、インディシリーズも同様なのか、ディズニー製作となっていた。そのため冒頭のパラマウントネタは無し。

 あまり評判の良くなかった「クリスタルスカルの王国」を踏まえて製作。齢80歳となったハリソンフォードのためにCGで若かりし頃を再現するなど、初期三部作へ必死に追いつこうとする姿が痛い。

 「ゴーストバスターズアフターライフ」でも感じたが、時間を開けた続編というのは商業的な思惑メインで作られているので作品に必然性がない。また原点回帰を図ろうとするあまり新鮮さを欠いたり窮屈なシナリオになったり。
 元々ルーカスとスピルバーグがアイデアを出し合って、楽しみながら骨格を作ったシリーズ。その大元はクリフハンガーでつながれる、よくある冒険活劇をオマージュさいた作品だったはず。つまりパルプフィクション的な低俗向け大衆娯楽映画。
 しかし原点回帰の結果それは侵されざる聖域となってしまい、シリアスでなければならないといった読み違いから、軽いタッチやユーモアが失われた。過去作を演出したスピルバーグ監督が降板したのも大きいだろうな。
 過去の名シーンを思い出させる場面がいくつかあり、ラストのお涙頂戴的なあたりは逆にシラケてしまう。ファンはこれを求めてたんですかね?

 ストーリーはオーパーツとして高名な「アンティキティラ島の機械」を巡る物語。冒頭でロンギヌスの槍が出てきてワクワクしたがすぐに退場。現代は過去三部作のような宗教絡みの展開はご法度なのだろう。
 しかし前作の水晶ドクロ同様、オーパーツとしては有名なれど、そこにミステリアスさスピリチュアルさがなくなってしまうのが残念。神様など信じないインディが歴史的遺物を探す過程で説明のつかない現象に巻き込まれるというのが面白いんだがな。
 代わりに第一作からの因縁であるナチを引っ張ってくるというのも安直。

 脚本が二転三転したことが原因か、ご都合主義、せっかく登場したキャラクターや伏線が回収されないという違和感。冒頭の一発だけ落とされる爆弾を始め、何のために登場したのか意味不な女黒人捜査官。トランプマジック。インディと一緒だと困ると言いながらインディを助けに行こうとする子供など。
 何度も観て気付くのではなく、初見時にストーリー破綻してないか?と感じるレベルなのはどうなのよ。

 ハリソンフォードは衰えながらも頑張っているが厳しいな。スタント、CGを駆使して活躍しているけど、どうしても「爺さん頑張ってんな!」という感じがぬぐえない。ヒロインが替わってアクションの見せ場を演出するが、爺ハリソンの代わりです!という感じになってしまう。
 結局ストーリーも過去作オマージュも無理したアクションも、すべて結局何のため?興行収入のため!としか作品が成立していないように思えてしまうのが残念。続編としてリリースされたから観に行ったけど求めてはいないよなあ。


0 件のコメント:

コメントを投稿