2021年3月7日日曜日

CB1300 薩埵峠、三保の松原

  天気の良い週末。雪が残る富士山の写真を撮りたいと思い出掛ける。朝霧高原か山中湖、御殿場と迷ったが、どれも何度か写真を撮ったことがある。他にどこかないかと思えば、日本平から見る富士はとても綺麗だったものの、当時持っていたスマホは広角レンズの為、遠くにある富士山が小さくなって思い通りの仕上がりにならなかった。
 そこで今回はそのリベンジを兼ねて一眼レフを片手に再訪しようと考える。

 ルートを調べつつ今回はのんびり国道一号線のバイパスを乗り継いでいくことに決定。日本平すぐそばにある「三保の松原」に立ち寄ることに。さらに調べていくと「薩埵峠」という名前を発見。とても見事な富士山の写真が掲載されている。
 昔テレビで富士山眺望の穴場というスポットが紹介されていたが、多分ここに違いない。ルート上にあるのでこちらも行ってみよう。

 国道一号線を静岡、浜松方面へ西に走るのは久しぶり。静岡市に用事があることはないので素通りするだけであり、結果東名高速を使ってしまうからだ。しかし静岡県は無料のバイパス網が整備されているのはうらやましい限り。
 三島、沼津、富士を越えて一つ目の目的地である
薩埵峠へ。

 富士川沿いに甲府へ向かう国道52号線から入ってすぐ、薩埵峠への登頂口がある。峠はかなり急坂となっており、工事の為平日は通行止めもあるようだ。
 駐車場から展望台へは2,3分ほど。そこからは見事な長めの富士山が見えた。
 雄大な駿河湾の先に雪の冠をつけた富士山が愛鷹山を控えてそびえる。眼下には突き出した半島を巻き込むように国道一号線BP、東名高速道路、東海道線の三線が並ぶ。浮世絵「東海道五十三次」にも描かれた由緒ある富士山景勝地だった。

 薩埵峠を後にし、清水港から突き出すように伸びる三保半島へ。子供の頃バス旅行でどこかへ行った際に立ち寄った記憶があるが、トイレ休憩くらいの思い出しかない。天女伝説などもある地であるが、こうして大人になって立ち寄ると感慨深いものがある。
 半島に生い茂る松林は見事だが、減少が続いているそうだ。羽衣の松も初代は300年前には海へと沈み、現在は三代目ということ。価値があるのか?
 松林を抜けて海岸へ。小さな石でできた砂浜に足を取られ、とても歩きにくい。海岸を越え駿河湾の先に富士山の見える景色が続くが、浸食を抑えるために設置されたテトラポットや防波堤のせいで、なんだか冴えない写真しか取れなかった。まあこれも後の世から見れば現代の風俗を現した写真となるのだろうか。

 薩埵峠と三保の松原で富士山はお腹一杯。元々行く予定だった日本平へは行かず帰宅。本日の走行距離は290km。


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