アマゾンプライムにて「フォードVSフェラーリ」をレンタルした。
この映画はル・マン24時間耐久レースにおいて王者であったフェラーリに対し、大衆車メーカーであったフォードが挑戦する物語。
フェラーリの買収を計画したフォードだったが、当て馬にさせられた挙句エンツォ・フェラーリによる辛辣な発言に怒り心頭となったヘンリー・フォード二世が、フェラーリの独壇場であるレース部門へ乗り込むという出だし。
しかしフェラーリとフォードの対決はあくまで背景であり、物語の発起に過ぎない。その話の中心はインテリが参画するフォード経営陣と、現場で働くレース屋との確執である。映画なので多分に誇張されている嫌いはあるし、主人公であるシェルビーとマイルズが魅力的に描かれ過ぎている感じなのは、アメリカ映画にはよくあるストーリー展開。
リターンマッチとなった65年のル・マンでもフォードとフェラーリの戦いは案外あっさりついてしまうし、また最期は裁定の結果マイルズが勝利を不意にしてしまうというのも乗り切れない。結末においてマイルズは事故死してしまう。
それでもマット・デイモンやクリスチャン・ベールといった実力派俳優の熱演は素晴らしく、分かりきったストーリー展開や予定調和なれど楽しんで観ることが出来た。
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