2022年8月15日月曜日

2022夏 南九州 四日目

 四日目

09:00 熊本博物館「世界の大翼竜展」
 昨日熊本城訪問時、同博物館にて開催されている「世界の大翼竜展」のチラシを入手。ホテルに戻って読んでみれば、翼竜にスポットを当てること自体珍しく、チラシの中にあった「翼竜vs羽毛恐竜~空をめざした2つの”竜”~」というコピーにそそられた。
 翼竜は恐竜ではなく、また羽毛恐竜こそが鳥の元となったとされている。同じく空を飛んだ”竜”同士、その生存戦略にどのような違いがあったのか、というのはとても興味深い。
 予定を変更して熊本博物館を訪問する。

 
 展示されていたのは化石や 全身骨格のレプリカ。その合間に簡単な説明というよくある内容。ランフォリンクスという初期の翼竜がプテラノドンに代表される白亜紀の翼竜へ進化していくあたりは知らない情報だった。
 プテラノドンや今展示館目玉のケツァルコアトルスなど大型翼竜が注目を浴びるが、実際は現在いる鳩やカラスなどと同じくらいの翼竜も多く、これなら飛翔して飛ぶことが出来ただろうなと実感できた。
 一方でプテロダウストロなどの巨大翼竜の一部は飛ぶ理由が見当たらず、再び陸上生活へ回帰した種族なのではないかと思った。

  訪問した切っ掛けである翼竜と羽毛恐竜の違いについてはあまり説明がなく残念。翼竜が滅んだ原因として白亜紀において種の多様性が乏しくなっていたことや、大きな魚などを餌としていた種が白亜紀末の大量絶滅を生き残れなかったことなどが挙げられていた。

 あまり興味がなかったが、せっかくなのでプラネタリウムを視聴。夏の星座を説明してくれたが、これは観て良かった。久しぶりに星座に関する興味が湧いた。今度夜空の星を眺めに行こう。
 展示会向け上映の「フライングモンスター」というのは予想通り寝てしまった。

11:00 (熊本出立)九州自動車道
 博物館を後にして高速を使って一路人吉へ。ツーリングマップルでは快適ルートが掲載されていなかったので、時短を兼ねて九州自動車道を使用。
 八代ICにて「危険物積載車両の通行禁止」看板を発見。もしや長大トンネルがあるの?と思いつつ走っていると幾つかのトンネルを過ぎた後、「肥後トンネル」という6,340mの長大トンネルへ。北陸東海自動車道以来の閉所恐怖症発症するか?と思ったが、案外大したことなく走れてしまった。
 調べると八代ー人吉間はIC間の距離38.5kmで日本最長。トンネル数23ヵ所も国内最多とのこと。ショートカットのつもりで高速を使ったが、逆にいい経験となった。

12:15 人吉城
 人吉ICから若干の渋滞を経て人吉城に到着。こちらは令和2年豪雨にて被害を受け、一部施設が復旧のため立ち入りできなくなっている。
 球磨川を水の手橋にて渡った川岸に立地。天然の要害となっている。実際、川岸に沿って石垣が並べられた様は圧巻で、一円を支配するに相応しい根拠地という風情。城内を自由に散策できないのは残念。


13:50 曽木の滝
 人吉を南下。快速路国道221号を進む。この国道にはループ橋が二つもあるのが見所のようだが、えびの側のループ橋は知らぬ間に通り抜けてしまった。
 えびの市を西へ。伊佐市の南にあるのが「曽木の滝」。東洋のナイアガラというキャッチコピーが、逆に小者感を誘うのだが実際はどうか。
 観光客目当ての公園と駐車場。これはだめかと思ったが、滝自体はなかなか迫力があった。しかしどうしても「ナイアガラ」という言葉に期待が大きくなってしまって、しょぼさを感じてしまう。群馬にある「吹割の滝」も似たような滝だが、そちらの方が感動できたかな。


16:15 鹿児島城
 本日最後の訪問地である鹿児島城。再建された御楼門が見もの。
 元々天守や高石垣などが築かれなかったようで、人が石垣であるという武田氏と同様の考えによるものらしい。同じ源氏の末裔同士が同じ結論に至ったかのようで興味深い。


17:00 ホテル

 本日の走行距離232.5km。

 

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