2022年1月5日水曜日

2022 新春④ 津和野~安芸高田

1/2

08:30 出発
 今回のツーリングを計画時、今日は天候次第で行き先を決めようと訪問先を未定としていた。ここ二日間、懸念していた降雪はなく、道路情報を調べる限り想定ルートにも規制はない。懸念していた雨予報もなくなって本当にラッキー。俺持ってるなぁ。
 おととい広島城がまさかの閉館だったため、宿泊は広島市内のホテルを予約した。

08:45 松陰神社
 まずは朝一で給油。次の目的地への道中に松陰神社があったので立ち寄る。

 敷地には松下村塾の塾舎などがあるが、なんだろうあまり感動しない。一時幕末志士に傾倒したこともあったのだが、最近は興味がなくなったからか。

09:45 道の駅 うり坊の郷katamata
 萩市街から県道11号線、13号線と走って津和野を目指す。道の駅は閉まっていてあたりは雪が残っている。道の駅で国道315号線へ入ってすぐに山口県と島根県の県境にあるトンネル手前で凍結。下調べでは大丈夫なはずだが怖いなあ。

10:30 ①津和野城
 その後は特に怖いところもなく、おだやかな里山の風景を楽しみながら最初の訪問先である津和野に到着。通行止め案内をするガードマンだらけ。聞けば付近にある稲荷神社参拝客のため一部道路に規制が掛かっているようだ。
 目的地である津和野城と神社の位置関係がよくわからないが、車両通行止めとなっている道中にお城へのリフト乗り場がある。神社に参拝する予定はないが臨時駐車場にバイクを止めてリフト乗り場へ。
 車両通行止めで歩行者天国となっている参道には露店が並んで雰囲気が出ている。破魔矢を携えた帰り客も見えてお正月気分。この先の神社は太鼓谷稲成神社といって、昨日参拝した元乃隅神社と違って歴史のある神社だそうだ。奇しくもこちらも稲荷神社。

 津和野城は津和野町を見下ろす霊亀山に築かれた山城。立派な石垣が見事。この山の中でよくぞこれだけの石垣を積み上げたものだ。城の作りは北関東の金山城などと似た感じ。尾根沿いに曲輪が築かれ難攻不落。思っていた以上に立派なお城だった。


13:00 益田
 津和野から広島へのルート選定。南下して岩国へ出るか北上して益田へ出るか。日差しのあるお昼の内に間に中国山地を縦断できそうなので益田経由で広島に出ることにした。
 国道9号線を北上して日本海を目指す。1時間ほど走って益田へ。いったん小休止して国道191号線で三段峡を経由して広島を目指す。時間があれば郡山城に立ち寄る。

 この判断が甘かったことにあとで気付く。

14:00 ②国道191号線(三段峡)
 国道191号線を走ってしばらくは津和野までの道のりとあまり変わらず特に問題なかった。しかし途中から景色が変わる。これまでは溶けてなくなっていた雪が山や畑に残っている。場所によっては道路も一部凍結しており、注意して走ることを余儀なくされた。
 それでもまだ道川までは普通に走れた。こんな場所をバイクで走る場違い感!なんて写真を撮るくらいの余裕があった。

 道川を超えてすぐ。「ここから3km 凍結走行注意」のような看板が出てすぐ、これまでと比べ物にならないほどの残雪。さらに聖湖を超えたところでついに全面凍結の態を現し始めた。
 今になって調べれば、このあたりは標高800~1,000mと一気に上がっていて、まさに中国山地のなかでも一番標高の高い辺り。だからこそ三段峡とか名所があるわけで。国道191号線から外れた聖湖や三段峡への道は完全に雪で埋もれていて走行不能。つーか国道191号線もバイクで走れる状況ではない。
 引き返すわけにもいかず、覚悟を決めて走ることを余儀なくされる。凍結した道は平坦部でも気を抜けばタイヤが滑る。ハンドルを切ったりブレーキを掛ければ瞬殺。重い車体を立て直すことなど出来ない。ニーグリップを意識し、路面とタイヤの状態に全神経を傾け、無事凍結部分を通り抜けることを祈るくらいしかできない。

 死を覚悟した3シーン。
 ①少し気を抜いて鉄製のジョイントを通過。後輪が滑る。
 ②凍結地帯をいったん抜け、見た目大丈夫だと思ったが場所に雪が積もっていた。
 ③全面凍結で逃げ場なし。しかも割と急な坂とカーブ。さすがに死を覚悟。

 お昼過ぎと気温も高く、日差しと交通量があるのが幸いしてか、轍の部分だけ凍結を免れている箇所があったのが命拾い。
 しかし③の箇所だけ全面凍結でどうしても逃げ場がなく、わかっていて凍結箇所に進路を取らざるを得なくて悪夢だった。凍結した道路上でタイヤが両輪とも滑っているのが手に伝わり、それでもハンドルを動かしてカーブを曲がり、ブレーキを掛けてスピード調整を余儀なくされる。まったく生きた心地がしなかった。

 それでも何とか下りきって、やっと落ち着いた所にあった看板を見て衝撃。

「この先 圧接 アイスバーン注意」「この先 上り坂 ノーマルで走行困難」
 島根県側にはなかったじゃん! ・・・いや、あっても強硬したか?マジでよくバイクで走り切れたもんだ。本当に倒れないで事故らないで良かった。CB1300の直進安定性のおかげ。運が良かった。来年は絶対山道は走らない。

15:40 郡山城
 時間があるので郡山城へ。本日広島城へ訪問。明日郡山城というルートも考えたが、郡山城は山間部にあるため、一晩越して天気がどうなるかわからないし午前中は凍結が怖い。先ほどの凍結で完全にビビッている。
 郡山城までは高速を使用。さすがに自動車専用道で凍結するようであれば規制が掛かるはず。特に告知がないということは大丈夫なのだろう。

 郡山城は山城なので年中無休なのだが、スタンプを設置している歴史民俗博物館が年末年始休み。ただしスタンプを押した紙が置いてあるというので、これを目当てに訪問することにした。

 郡山城は毛利家戦国期の本拠地。尼子や大内との戦いで戦場となった。スタンプだけが目当てだったので城山は登らなかった。

17:30 ホテル到着

 本日の走行距離268.7km。今日は何しろ凍結の山道につきる。何度も言うが本当事故にならなくて良かった。

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