2019年12月1日日曜日

ターミネーター:ニューフェイト

 映画の日三本立ての最終回は「ターミネーター:ニューフェイト」。一体何作目よ?しかも何度リブートするんだよ?というシリーズ。若いころヒットした曲を頼りにドサ周りを続ける演歌歌手の様。
 第一作は衝撃的だったしSF映画としても素晴らしかったので「T3」までは映画館に足を運んだものの、別の時間軸という設定がされるようになった「T4」「サラ・コナー・クロニクル」あたりから醒めてしまった。
 今回も映画館に行くつもりはなかったが、映画の日で安く観れるのでピックアップに引っ掛かったという感じ。

 全米で大コケ。前評判は悪い。年取ったリンダ・ハミルトンとアーノルド・シュワルツェネッガーが出演というのも何の冗談か。しかし意外なことに結構面白かった。
 ターミネーターシリーズお約束のストーリー展開、プロットについてはさて置き、金のかかったアクションシーンだなと感じさせる。液体金属やエンドスケルトンのターミネーターも自然に動き、CGの発達が本来想定していた表現を実現している。
 CGと言えばジョン・コナー殺害シーンはすごい。「T2」時代のリンダ・ハミルトンとエドワード・ファーロングが登場。お金と時間さえ掛ければ、違和感なく過去の人物を出演させることができるなんて。予告の流れていたスターウォーズの最終作ではレイア姫もきっちり登場してくれるのだろう。
 岡田斗司夫が言っていたが液体金属のターミネーターというのは秀逸で、ほどよく強くできるし、倒そうと思えばいくらでも倒す術を考えつく。今回もしぶとくて、やっつけてもやっつけてもあっさり復活するあたりはウザくもあるが、最後は結構あっけなく倒してしまう。

 今作を見るにあたり、「T1」から「ジェネシス」まで観直した。割とどの作品も面白かっし、実は本日の三本立てで一番観客が多かったことも付け加えておく。上映時間にもよるのだろうけど。
 結局タイムスリップを題材としたSF物として「ターミネーター」という作品は良い映画ということ。何度も行われたリブートによってストーリーが定まらず、結果ファンが振り回されてしまったことが何より残念。

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