2019年9月16日月曜日

ツーリング R139 「立ちごけ!」

 前々回、雁坂みちを通った際、国道139号線の一部を使った。そう言えば国道139号線の奥多摩から大月までは車通りが少なく走りやすい道だったなと思い出し、道中にある深城ダムを目的地としてツーリングに出掛けることにした。そして帰り道、ついに忌まわしい出来事が起こる。

08:15 出発
 国道139号線へのルートはいくつもあるが、今回は伊勢原~宮ケ瀬湖~奥多摩周遊道という順を選ぶ。出発が8時半ということもあり、国道246号線とその周辺道路は渋滞でうんざり。もう少し早く出発してヤビツ峠を抜けた方が楽しかったかな。

09:30 宮ケ瀬湖 ファミリーマート
 宮ケ瀬湖について一服。奥多摩へは相模湖経由がわかりやすいが案の定渋滞。道志みちを進んで県道35号線で上野原へ出ることにした。35号線は道幅の狭い道路だが、相模湖周辺の渋滞を回避できるので今後も使えそう。

11:20 奥多摩周遊道 都民の森
 上野原からは一本道。都民の森で二度目の休憩をして奥多摩修道を楽しむ。反対車線のバイクは多かったが、湖方面への車両少なし。駐車場にはパトカーが待機しており、スピード取り締まりでもやっていたのだろうか。白バイも怖いしあまりスピードは出さずのんびり走行を心掛ける。
 奥多摩湖の駐車場に着き往復しようかとも考えたが、目的は深城ダムなので先を急ぐことにした。

12:15 深城ダム


 奥多摩修道から国道139号線へ。記憶通り走りやすい道だ。白バイもいないし気持ちがいい。長い長い松姫トンネルを抜ける際、反対車線から女性の悲鳴のような音。もちろんそんな訳はなくただのエンジン音なのだが、トンネル内で恐ろしい悲鳴を聞いたなんていうのはこうした空耳なのかもしれない。
 トンネルを抜けてすぐに目的地の深城ダム到着。マスツー連中でもいるかな?と思ったが老夫婦が一組いるだけで誰もいなかった。意外。ダムの休憩所で小休止して国道139号線の続きを走る。

 ここまでは整備されて広い道だったが、ダムを過ぎると狭い道となる。途中拡幅工事をしているが完成はいつのことやら。さらに県道506との分岐からしばらくは林道のようになり国道とは思えないほど。予定ではこのまま都留へ行くはずだったが国道20号線との合流で方向を勘違い。相模湖方面へ向かってしまった。
 道中のローソンで行き先を調べ直し、朝通った県道35号線につながる道があるようなので再び道志みちに戻ろうとしたものの、何度も道を間違える。ナビの設定を間違えたことも原因だし、それが理由でナビを信用しなかったのも悪かった。方向間違い、曲がる場所の勘違い、挙句に行き止まりと散々。
 やっと辿り着いた509号線は狭くて薄暗い林道で、あまり車が通らないような道。車同士のすれ違いは出来そうになく、かつ回避場所もほとんどないからだろう。アドベンチャーならまだしも、CB1300で走るような道じゃない。浮石や泥でスリップしないよう、気をつけて進む。
 やっと寂しい林道を抜けだしてほっと一息。リニアモーターカー?を彼方に見ながら結局35号線には乗らず都留方面へ。R139バイパスから県道24号線に入って、ようやく予定の道志みち方面に進路が定まった。


 24号線では峠付近で雨がパラつき、大きな左カーブでバイクがガードレールに突っ込んでいた。パトカーが到着していたし、ライダーらしき人は無事なようなので、特に手伝いはしなかったが可哀そうなことだ。

14:25 道の駅どうし
 道に迷ってヘトヘト。でも偶然通った県道24号線は割と楽しいワインディングで思わぬ収穫だった。道の駅はバイクで一杯。自分の他にもCB1300SPが二台停車していた。スーパーボルドール。こんな高いバイクを買う人は案外いるのな。道中新型カタナを二度見たし、BMWやドゥカティなどの高価な海外バイクも普通に走っている訳で。
 駐車場に止まっている種々様々色とりどりのバイクの中に混ざると、CB1300SPは割と普通のバイクに見えて、車列の中で馴染んで見えた。オーナーとしては高級バイクだし、盗まれたりイタズラされたりしないか、なんて心配してしまうが、過剰な心配なのかも。げんこつ唐揚げを食べて体力回復する。
 道の駅を出て山中湖方面へ。見知らぬバイク三台の後ろについたので疑似マスツー状態のまま帰路に就く。

「そして悲劇が起きた!」

 通いなれた山中湖からR246へのショートカット三国峠。途中にある山中湖を一望できる駐車場のカーブで事件が起こる。CB1300購入して二か月。慣れたころに立ちごけしやすいと午前中は注意しながら走行していたのだが、散々道に迷った挙句の帰路ということで気が緩んでいたのかもしれない。
 駐車場から湖畔を眺めるギャラリーに気がとられ、カーブ方向への注意が遅れてしまった。曲がったところで黄色のスイフトが横断していることに気付く。登りのカーブなのでスピードは出ておらず難なく減速したのだが、スイフトの運転手も急にバイクが来たので驚いたのか道を遮断したまま車を停車させた。
 仕方なくこちらもブレーキを掛けて止まったのだが、
  ・右カーブで勾配がついている
  ・曲がっている最中なのでハンドルを切っている
  ・バイクはバンク気味
  ・ブレーキを掛けて足を出すのが遅れる
  ・こちらも焦ったのでフロントブレーキがメインとなり、安定感を欠いた
  ・元々足つきの悪いCBだが、勾配のためさらに悪化
 足先はついたもののバイクの車重を支えきれそうに思えず、また疲れも溜まっていたのであろう、あんまり考えもなしに倒すことを選択してしまった。CB1300初の立ちごけ。
 勾配の内側にフルバンク停車した300キロの車体は重くビクともしなかった。一人では起こせるとも思えず、ギャラリーの一人が手を貸してくれたので助かった。

 あとは帰りの道中、
  ・どうして左の駐車場に気をとられてしまったのか
  ・何度も通ってあそこは車が多いことが予測できたのに
  ・ブレーキを掛ける際、リヤブレーキメインで安定させれば良かった
  ・すぐに諦めずに車体を維持できなかったか
  ・勾配側の右でなく、左へ足を出せなかったのか
  ・倒れそうになったらクラッチつないで左へ進めば良かった
などなど反省ばかり。倒してすぐに損害確認したところ、マフラーカバー、エンジンガードに小さなガリ傷。レバーやウインカーなどパーツ類の破損はなく、タンクやカウルに被害がなかったのはせめてもの救いだった。

16:15 帰宅
 本日の走行距離260km。最後にポカして気分は最低。重たくて足つきの良くないバイクだからいつかは倒すと思っていたが、まさか本当に倒してしまうとは。悲しい。せめて今月末のCBオーナーズミーティングまでは綺麗な車体を維持したかったのに。
 でも慣れて来たからこその気の緩みと、回避できたであろうアクシデントだったので今後の糧とするしか!

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