FAZE を購入してから一年くらいして、シートを開けた時に支えておくダンパーである「シートオープナー」が効かなくなり、重みでシートが閉まりやすくなった。
ネットの情報によれば大きく重たい一体型シートが開く FAZE ではよくある症状らしく、同様の形状であるフォルツァSi も似たような症状が起こるようだ。フォルツァZではあまり聞かれないのは、分割式シートのため軽いからだろうし、同じ部品を使っているであろうことから重たいFAZE、Siではヘタレてしまうのも仕方ない。というか設計不足。
まあ必ず必要な部分でもないしとそのまま使っていたのだが、去年あたりからほぼ支える力がなくなってしまい、手で押さえておかなければ閉まってしまう様に。さすがにダンパーを交換するかと、取り付けのことをよく考えずに2りんかんに注文。さて取り付けようかとしたら、かなり手間が掛かることに気が付く。イメージ的にバッテリーボックスあたりから交換できそうに思っていて、バッテリーボックスの蓋を外したところ、ダンパーの根元はボックスと別の個所にあり、かつシートボックスを取り外す必要がありそうだった。
面倒くさそうだったので一旦保留。しばらく放置したまま今日に至ったのだが、先日ネットでダンパーを社外製のものに交換したという書き込みを見るにつけ、そういえば自分も交換しようとしていたなと思い出し、この連休の内にやってしまおうと思い立った。
FAZEのメンテナンスマニュアルを読むと、シートオープナーの交換方法という箇所があり、手順が載っていたのが助かった。しかし交換までの手間はかなりのもの。
1.フロントサイドカバーを左右外す
2.シートとオープナーの接続ボルトを外す
3.外したサイドカバーの隙間からシートとフレームの接続ボルトを外す
4.タンデムブリップ(自分の場合はリアキャリア)を外す
5.ボディカバーを左右外す
6.リヤボディセンターカバーを外す
7.リヤフェンダ(一部)を外す
8.バッテリーを外す
9.ラゲージボックス(シートボックス)を外す
以上。文章にしただけでもかなりの分量。実際に行うとかなりの手間。実際はネジやボルトを外すだけなのだが、時間にして2時間以上かかった。
ようやっとダンパーの根元にアクセスできると思ったら、ナットに合うサイズのレンチがない…。急いで15mmのレンチを買ってきて取り外そうとするのだが、うまくアクセスできない。なんでこんな面倒な作りをしてるんだと憤りつつ、必要ないはずの右側フロントアッパーカバー、サイドカバー、フロアスカートを外す。
が、フレームにくっついた鉄板が邪魔してやっぱりナットにアクセスできない。ここまできてマジかよ!と毒づきつつ、冷静にダンパーを見ると内側にも薄いナットがある。もしかしてここを緩めれば取れるんじゃないかと試したら、ビンゴでした。サイドカバーを外したのは大いなる無駄でした。
こうしてついにダンパーを取り外すことに成功。経年劣化でゆるゆるになっているんだろうなと、試しに手で縮めようとしたが、意外なことに固くて縮めることができなかった。これだけ強力なダンパーなのにシートが閉まってしまうのか。交換予定の新品もあまり変わらない固さなので、交換したところですぐに効きが弱くなってしまいそうだ。
ここで重要な点に気づく。ダンパーにつながっているスタッドボールはどうやって外せばいいの?もしや新品でダンパーを注文する際、あわせて頼まなければいけなかったか。
ダンパーとボールの接続されている構造をよく見れば、固定しているカシメの部分をずらせば良さそう。釘を打ち込んでカシメを外して固定を緩めたら、なんとかボールを外すことができた。ホッとする瞬間。これで勝った!とやっと思えた。
あとは新品ダンパーを取り付け、外したカウル類を元に戻すだけ。ラゲージボックスを戻す際にバッテリーケーブルの配線が上手くいかず手間取ったが、それ以外は割とスムーズに元へと戻せた。最後まで組んでから不具合が発生せぬよう、電装系とシートロックの動きも確かめておく。
結局悪戦苦闘3時間あまり。ついにシートオープナーダンパーの取り替え完了。
さっそくシートロックを外してみるが、さすがにダンパーの力でシートが開くということはなかった。また予想通り開放状態もいささか頼りなさげで、やっぱりすぐにヘタレてきそうな予感。ダンパーの交換はかなり面倒くさかったし、結局設計自体に無理があるような感じなので、今度同様の症状になったときは汎用のダンパーを買ってきて、二本で支えるようにした方が良さそう。
0 件のコメント:
コメントを投稿