「フッテージ」
作家が新しいノンフィクション小説を書くため、一家首吊り殺人事件のあった家に引っ越す。その家で起こる奇怪な出来事という作品。猟奇的殺人か推理サスペンスものかなと思っていたが、本当に悪魔的怪物が登場するオカルトものだった。
怖さを演出する雰囲気はかなり上等。オカルトものということで興味は若干薄らいでしまうが、最初は作家が憑りつかれてしまう「シャイニング」のような展開かと思わせておいて、最後に救えない落ちに持っていくあたりもなかなか良かった。
ホラーだから仕方ないのだけど、暗い画面が多すぎて、何をやっているのかよく分かりにくい所が多かったのが残念。
「ニューヨーク東8番街の奇跡」
「未知との遭遇」や「E.T.」で友好的な宇宙人を展開していたスピルバーグ製作による、宇宙人との交流もの。
宇宙人は機械生命体のような格好で、いわゆるUFOがそのまま本体。動きと目玉(?)の表情だけで感情を表現しているのだが、それが犬や猫のような愛玩動物を思い起こさせるような愛くるしさ。最後も感動的で冒頭の映画に比べれば佳作なれど、心温まる名作。
「デビル」
脚本ナイト・シャマランということで、どうしてもどんでん返しや奇想天外な落ちを期待してしまう。エレベーターという密室で起こる怪奇な事件の顛末。密室サスペンスというだけで引き込まれてしまうのだが、巧みな伏線が最後に回収された時に見事だなぁとうなってしまった。
上映時間も短いので集中力が途切れることもなく、だれることなく話しが展開。誰が犯人なのだろうとハラハラしながら見ることもできて上手い。
宗教じみているし、悪魔の登場するオカルト的なお話しだが、幾銭とあるおとぎ話の現代版と思えばそれほど気になることはなかった。
「サプライズ」
思わせぶりなクマのマスクのサムネイル画面に、作品紹介が「始まりは、二階の寝室。一匹目は、ヒツジ。二匹目は、キツネ。三匹目は、トラ。家に誰かが入ってきたらしい。」なんていうもの。不条理ホラーかサスペンスかなと思い視聴。猟奇的な連続殺人黄かと思わせつつ、くだらない遺産目当ての殺人というもの。
グロテスクな殺し方から、「ファイナル・デスティネーション」シリーズのような登場人物の死に様を楽しむ映画かなと思い、長女と父親の死に方が微妙に似ているのが良くない、なんていう観方にシフトしていると映画はまた別の展開を見せはじめる。
一般人と思わせておいた女性の一人が、本格的なサバイバルの達人だったという「沈黙の戦艦」的展開。しかもサバイバルを覚えた理由が「父親が妄想に囚われ、無理矢理サバイバルスクールに入れられた」というのが笑える。
怖めのホラー映画と思っていたが、不謹慎な映画なれど楽しめたので良し。
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