以前「Diablo」をシリーズで遊ぼうと思い立ち、「I」をプレステ、「II」はPCにてクリアしたものの、「III」がプレステ3の故障で出来ないままでいた。今回中古でプレステ3を買い直したので、さっそく取り掛かることにした。
「II」でディアブロを始め、メフィスト、バールが打倒されたので、「III」はどんな展開になるのだろうと思いつつ開始。オープニングによれば隕石の落下でデッカード・ケインが行方不明となり、また死者が蘇り始めたというので、この影響でディアブロが復活してしまうのかなと思った。
しかし予想に反し隕石は天使「ティラエル」であり、前述三大悪と四小悪のデュリエル、アンダリエルは倒されたままで、残るベリアル、アズモダンがまずは最初の敵ということだ。
前作で苦労して倒した悪魔がストーリーの都合で簡単に蘇ってしまうのは腑に落ちないなあと思っていただけに、この辺がきちんとしていて流石だと思った。日本のよくあるシリーズものではサクッと復活させそう。
「I」では戦士、「II」では魔術師を選んだので、今回は弓使い(デーモンハンター)にしようかと思ったが、やはり派手な戦いが楽しそうなので今作も魔法使い(ウィザード)で遊ぶことにした。
レベルアップごとのステータス割り当てがなくなり、スキルシステムは前回のツリー制から種別ごとに並列された中からの選択制に。選択はいつでも変更可能なので使いやすい、自分好みのスキル(呪文)を気軽に選べるのがとても良い。またレベルが上がるたびに何らかの呪文やルーンを覚えるのでレベルアップの楽しみが増えた。
スキルの振り直しが出来ないシステムでは、取得を失敗したら新しくキャラクターを作り直すか、諦めてそのままで遊ぶしかなかったのに比べてとても親切。試しに炎の魔法を使ってみて、やっぱり使いにくいから氷の魔法に戻すなどが行いやすい。
ひとつのゲームを深くやり込ませるにはリビルド不可のシステムの方が時間を掛けさせやすいのだろうが、あえてユーザーフレンドリーな方向に舵をきっているのは売れるゲームを作っているメーカーだなと思わせる。開発に余裕がある証拠だ。
魔法使いを選んだことで、操作性について疑問が沸いた。戦士など接近戦をするキャラクターであれば単純なのだが、複数の呪文を駆使し、それらが飛び道具であるという問題。はたしてコントローラーが入力装置になるプレステで、魔法使いを快適に操れるだろうか。
しかし心配は杞憂に終わった。
コントローラーの説明をみる限りでは、多くのボタンにスペルが割り振られ、果たして使いこなすことが出来るのだろうかと思ったが、実際には新しいスキルはレベルアップごとに徐々に増えていくし、各スキルはオフェンスやディフェンスなど、ジャンルごとにわけられているのでボタンの役割を把握しやすい。
マウスで敵をクリックする必要もなく、だいたい敵のいる方向へスティックを傾けておくだけであとは勝手に狙いをつけて魔法を飛ばしてくれるのでまったくストレスもない。
アイテム管理もこれまであった空いているマスに埋めていくといったやり方を捨て去り、部位ごとに分類され決まった数まで自由に持てるという簡便な方式に。拾ったアイテムと装備しているものとの比較もボタンひとつで詳細までわかるなど、遊びやすくするインターフェイスへの転換がよく練り込まれていて凄い。
ただし各部位へのアクセスはスティックをそれぞれの方向へ倒すことによって選択するのだが、部位が多いことから微妙な入力を必要とされ、本来選択したい部分と別の部分を選んでしまったりする。ドラゴンエイジでも使われていた選択方式なのだが、どうも自分には慣れない。
総じて過去の遺産を潔く捨て去って、新しいものを作ろうという気概が感じられた。
ついこないだ「Torchlight II」というディアブロ製作チームが作ったというハクスラを遊んだが、これはただのディアブロコピーでしかなく、画面の見た目から操作性までほとんどディアブロを踏襲していたのに比べると好対照だ。
まったく意欲的だし先駆者としての誇りさえ感じらる。ユーザーに楽しんでもらおうという方針が素直にわかる。
天使と悪魔の戦いと、巻き込まれる人間界の構図はさらに深く描写され、サンクチュアリの創造や果ては天使の堕落までが描かれるストーリーも楽しめた。天使の善が必ずしも正しいとは限らない、どころか人間にとっては敵対するものであるという立ち位置も興味深い。
仕方がないとはいえ、ディアブロは最後の最後まで登場することはなく、また出てきてもサクッと英雄に倒されてしまうのはお約束。
とりあえず第五章まで終わらせノーマルをクリアしたのだが、本当であれば難易度を上げて更なるレベル上げ、アイテム収集でキャラクターを成長させていきたいのだが、ほかにも多くのゲームが待っているので一旦終了。
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