2018年1月13日土曜日

零 眞紅の蝶

 WiiU のバーチャルコンソールで購入しながら、ずっと積んでいた「零 眞紅の蝶」をクリアした。「零」シリーズは元々プレイステーションで展開していたが、自分は Wii で発売されるようになってから遊び始めた。ストーリーと背景に力を入れた和製ホラーの佳作というイメージがある。
 なおクリア時間はだいたい10時間程度と軽めのボリューム。後述の理由で夜中にしか遊べず、日数としては三日ほど掛かった。


 このゲームは元々 PS2 で出ていたもののリメイク。個人的に PS2 はほとんどゲームを購入しなかったので知らなかったが、衝撃の結末にやられた根強いファンが多いみたい。
 自分はリメイク版が初プレイとなったが、色々遊びにくい部分が目立ってしまい、今一つストーリーに乗り込めなかった。ホラーゲームだからおどろおどろしいBGMが当然鳴り続けるし、幽霊もそこかしこに出現する。まったく気分爽快にならない。当たり前だホラーゲームなのだから。
 しかし射影機による戦闘が楽しかったり、悲しいストーリーに引き込まれて先が気になってしまうというのが「零」シリーズの面白さだと思うのだが、今作はずっと変わらぬ閉塞感に加え、操作性の悪さに参ってしまい、まったくハマれなかった。

 グラフィックは Wii にしてはかなり頑張っている。ただし明るさ設定を「明」側にするとノイズが目立って汚らしくなる。しかし日中プレイ時に暗い設定のままだとオブジェクトがまったく見えないので、結果夕方以降でしか遊べないゲームとなってしまったのが残念。まあホラーゲームだから夜に遊んだ方がより怖くていいか。

 PS2 時代のゲームだからマップがとても狭い。終始同じ村を歩き回るばかりで舞台転換がない。また他シリーズでは複数主人公だったのが今作はずっと一人を操作するのも相まって、閉塞感を強く感じた。また歩くスピードがじれったくなるほど遅い。
 定番のカメラによる戦闘もリモコン操作とスティック操作が混在(上下がリモコン、左右がスティック)していて狙いにくい。頼みのロックオン機能もズレる、スカされるので役立たず。狭い室内での戦闘では前述の動作の遅さもあるのでストレスばかりたまる。
 また個人的なことかもしれないが、シャッターボタンが A ボタンになっているのに最後まで慣れず、「シャッターチャンス来たー!」からの「構えを解く」が頻出。A ボタンと B ボタンを入れ替えたいけど入力切替えに関するオプションがない。
 こうした操作性の悪さ(合わなさ)とオプションでそれを補正することが出来ないのが致命的で人形使いとの戦闘では投げ出したくなった。
 結果、エンディングも衝撃的というより「やっと終わってくれたか」なんて感情が先に出てしまう始末。もっさり動作とインターフェイスの合わなさ、結果ストレスばかり溜まり物語にはまり込めなかったという感じ。クリア済みの二作は楽しめたので残念だった。

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