2010年9月14日火曜日

バイオハザード3 (映画)

 ちょうど今、劇場で第四部を公開している。さっそく見に行こうと思っているが、第三部は未見だったので、DVDをレンタルしてきた。結構古い映画だと思ったが、何故か3泊4日しか借りることが出来ない。すぐ返すので別に構わないけれど、公開中の映画関連だからかな。

 「バイオハザード」は同名のゲームを元ネタとして再構築されたストーリー。ミラ・ジョボビッチ扮するアリスが主人公なのだが、ゲームには登場していない。
 第一作はゲームの一部設定を参考にした程度。第二作はかなりゲームファンを意識した作りになっており、バイオ3通りの格好で出てきた「ジル」の強さ格好良さには惚れ惚れとした。他にもラクーンシティ・ネメシス・核攻撃など、ゲームとの融合に成功していた。
 今作では?・・・と思ったら、ジル同様ゲームの主人公「クレア」が登場するが、前作とは比べようもない。衣装はさておき、背景・物語における重要性もなし。名前だけ「ジル」なわけで、これだったら出すなよと言うゲームファンも多いのでは。
 また、前作でゲームとの融合を果たしたストーリーについても、今作では全くのオリジナルとなった感がある。

 開始部分における第一作を模倣した展開は、シリーズファンを一気に引きつける。鉄格子に囲われた地下研究施設。ロメロゾンビ「死霊のはらわた」を思わせる。絶滅した人類。数少ない生き残りが、食料と燃料を求めて砂漠をひた走るマッドマックス風。能力を得たアリスの描写はジェダイのフォース修行シーン。カラスの大集団に襲われるところは、ヒッチコックの名作「鳥」。エヴァンゲリオンに出てくるワンシーンを思い出させる設定もある。エイリアン4も?そう言えば冒頭の第一作部分は「キューブ」によく似てたな・・・。

 どれもこれもパクリか!

と、普通の映画であれば憤りを覚える所だが、何故か今作にはそれがなかった。恐らく「所詮二流のゾンビパロ映画」つー考えが頭にあるからだろう。いろんな映画のいいところを取りそろえて、それなりに作った感が確信的だからだ。
 なんつーか、開き直っているというか、「お前らこういうの好きだろ?」みたな。何で嫌みに感じないのかと思えば、どうやら作っている側も「好き」でやってるからみたい。
 これが商用的ノリ、もしくは義務感でやられてたらもっと臭く感じたと思う。今作では上記のような設定や背景を、きっちり丁寧に撮影しているので臭みがなかった。

 何故かと思えば、どうやら監督が俺の好みにあっていたらしい。代表作「ハイランダー」!!!のラッセル・マルケイ監督だったのだ。
 「ハイランダー」は子供の頃、クイーンのPVに出てくるシーンを見て、ストーリーも何も知らずに「面白そう!」と感じた(実際、俺は大好きな)映画である。どうやら彼の作風が自分にあっているのかもな。アリスの奮闘シーンもスピーディで良かった。

 以上、俺の好みには結構あっており、楽しめました。
 もちろん上記にあるゲームファンには残念な設定やパクリなどが許されないという方も多いはず。それを加味すると7.5点かな。少なくともバイオ三作の中では一番面白かったわ。

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