天皇誕生日を介した二月の連休。日中関係の悪化でオーバーツーリズムが一段落したことが原因か、調べてみると静岡県の島田・浜松にあるルートインを安く予約できた。ここ周辺を巡ることに決定。天気が悪いようなら車で出掛けるつもりだったが、スケジュールが近づくにつれ晴れ予報となった。新年ツーリング以来久しぶりでバイクにて出発。
2/21
出発。のんびりかつ節約もかねて下道にて行く。今回は先日購入したD3300+35mmレンズの使用感を味わいたい。
国道一号線を箱根~沼津~清水と進んで日本平パークウェイへ。清水港周辺は大混雑。連休初日ということもあってか人の出が多いのかと思ったが、どうやら清水エスパルスの試合がある様子。それっぽい服装の人がぞろぞろ歩いているのを見掛けた。調べるとホームグラウンドが日本平にあるようだ。
やっとたどり着いた日本平。夢テラスにて富士山の写真を数枚撮影。次いでこれまで行こうと思いつつ後回しにしていた久能山東照宮へ。東照宮にはロープウェイで行くことになり、往復料金と境内の拝観料、資料館の入場料の三点セット料金が2300円。割と高いな。
境内はかつて武田氏が築いた久能城を改良。ロープウェイの到着駅は二の丸部分に当たり、立派な石垣がそびえ立っている。拝殿までの道のりも戦国のお城特有である高い階段となっており、上り下りに一苦労。ひぃひぃ言いながら登った先の拝殿は「東照宮と言えば」といった感じの煌びやかな色彩で彩られていた。
丁度観光できた団体さんと一緒になってしまい、また関西系の口うるさいジジババだったので雰囲気は悪い。神社の静謐さは全くなくただの観光地。まあ自分も観光客だから偉そうなことも言えない。
資料館では秘蔵の刀剣が展示されていた。鎌倉時代の名刀がありがたがれてる。調べると強靭さ、切れ味とも実用性が頂点に達した黄金期だったそうだ。
大行列となったロープウェイに再び乗って戻る。ロープウェイは5分間隔臨時運用が行われていたので、それほど待たされることもなかった。日本平を下りて麓にある動物園に行くつもりだったが、なんとこちらも大混雑で駐車場は満車。入場規制がされていた。連休恐るべし。少し寝不足気味でもあったので、今日は早目に宿へ向かうことにした。
久能山の階段昇り降りが効いたのか、夜は太ももが何度もつってしまい悶絶。日頃の運動不足と体重増加が恨まれる。
本日の走行距離は148.7km。
2/22
本日は秋葉神社を巡るツーリングを計画。しかしグーグルマップによれば、予定していた国道362号が通行止めとなっている。ホームページを検索すると片側交互通行で通れるなんて情報もあるし、通行止めになっている割には交互通行待ちの車列のような赤い渋滞表示もある。幸い迂回路があるようなので行けるだけ行ってみることに。
宿を出て国道473号へ。道中には静岡空港や大井川を国道・新幹線・東名高速が渡る橋を一望できる丘などもあり、バイクを停めて写真撮影をする。今回の旅の目的でもあるし。
金谷駅を越えて走っていると、以前井川ダムに行った際通ったことのあるルートだと気づく。かすかに見覚えの有るような他の場所だったか、みたいなおぼろげな記憶が蘇る。懸念していた国道362号の通行止め地点に到着。やはり片側交互通行ではなく通行止めとなっている模様。そのまま北上すれば迂回路の案内も発見した。少し調べると奥大井湖上駅展望所という写真映えするスポットが近い。せっかくなので寄り道する。
ここ数日雨が降っておらず、各地で渇水の情報が上がっている。大井川は上流にいくつもダムがあるためでもあるがここまで走ってきた感じ奥大井湖も水が無いかもなんて不安になったが、川幅が狭くなったことからか水量も増えて来た感じ。さらに長島ダムにて水が堰き止められているので見栄えのする風景が期待できそうだ。
展望所の駐車場にバイクを停め案内を見ると、何と展望所までは120+70段の階段を上がらねばならぬとのこと。昨晩の太もも痙攣が脳裏をよぎる。ここまで来て引き返すわけにもいかず階段を上る。上る。上る。死ぬ。
途中何度も休みながらやっとのことで展望所へ。こんな辺鄙な所なれど割と観光客も多い。確かにわざわざ足を運んでもいいと思える映えスポットであった。大井川が折れ曲がる渓谷を分断するように架けられた橋と小さな駅。川面の青緑色と赤い橋のコントラストが綺麗。苦労して来たからこその風景なのかも。
本来であれば湖上駅にも行くべきなのだろうが、いま上がってきたよりさらに急な128段の階段があるとのこと。降りたが最後、とてもじゃないが上がって来れる自信がない。すぱっと諦めることにした。どうせ現地に行っても高所恐怖症が発生するだろうしな。
なお駐車場から出た帰り道。もしやと思って調べれば、駐車場へわざわざ降りずともそばのトンネル脇から展望所へ行けたみたい。階段をわざわざ昇り降りする必要はなかった!
映えスポットから引き返して国道362号の迂回路へ。設定されている町道は幅員1.5車線程度の狭い林道となっている。見通しもない薄暗い林の中を進んでいくが同じような四国の山道を走った時のような怖さを感じないのは何故だろうか。本来4kmほどの道のりをクネクネと6kmほど走らされたが、要所要所で道案内版が立っていたので迷うこともなく抜けることが出来た。
通り抜けた先の通行止め案内で記念撮影などして秋葉神社に向かって再スタート。少し走ったあたりで再び通行止め案内が出てくる。こちらは時限式となっており、日中は片側交互通行となっているみたい。どうやらホームページで案内されていた片側交互通行とはこちらの規制についてだったのかも。連休中ということもあって片交規制もされておらず、よくわからぬまま通り過ぎてしまった。
秋葉神社の前に「日本一の大天狗面」といういかにも怪しげな観光スポットがあったので、どうしようか悩みつつもバイカーの聖地というコメントをみつけて行くことに。確かにでかい!日本一という名もあながち誇張ではなさそうな大きさの天狗面がそびえていた。先客バイカーも何台かいて記念撮影していた。自分も列に並んで撮ってしまった。
秋葉神社は「火防の神」を祀っていて秋葉権現とされていた所、明治政府による廃仏毀釈によって火の神である「火之迦具土大神」を祭神としている。私的観点からすると看板の掛け替えかよと言いたくなるが神仏習合した日本の歴史において純粋な神とは仏とは?となると難しい部分もあるので良し。
秋葉山の山頂に神社があるということからいわゆる修験道の聖地であり、その結果天狗の伝説が残っている=日本一の大天狗面となるようだ。おそらく修験者が全国行脚した際に各地で拠点を作ったことから多くの秋葉神社が存在するそうで、ここ浜松の秋葉神社を総本山とし「秋葉山本宮秋葉神社」と呼ぶ。
ここまでGoogle Mapを頼りに来たが下社の案内しか出なかった。上社は山頂にあるということから山登りしないとたどり着けない小さな宮で、下社をお参りすれば良いと思い込んでいたが、案内を見るにつけどうやら上社へも車で行けるようだ。
実際下社の境内に挙がってみれば拝殿は質素な作りで、写真で紹介された立派な建物とちょっと違う。予定になかったがそのまま上社をお参りすることになった。
天竜川の支流にあたる気田川沿いに進み天龍スーパー林道へ。2月という時節柄途中までしか開通していないようだが、秋葉山山頂までは行ける様子。狭いなれど全面舗装された道を登っていく。途中前輪を側溝へ脱輪させてしまった初心者アクアがスタック。全身黒ずくめのゴシック女性ドライバーが外に佇んでいた。神社巡りだろうか。
30分ほど走って上社到着。大鳥居と大駐車場でここが本命だと分かる立派なつくり。ふたたび長い階段を登らされる。熊野那智大社同様、地元の大雄山同様、修験道のお寺(神社)はこうした作りが基本なのか。今夜も筋肉痛だ、太もも痙攣だとの声が脳裏をよぎりながらやっと本殿境内へ到着。
神門には「正一位秋葉神社」の表札。朱雀、玄武、青龍、白虎の木彫りが配してあるのだが、裏面にある朱雀と青龍に気付かず…。くぐった先の手水舎の辺りには「天狗の皿投げ」などという吉兆占いが行われている。結構俗物的な作り。その先の階段を上がった所にこれまた何とも言えぬ金塗の鳥居が立っており「幸福の鳥居」というそうだ。山奥の古刹と思わせておいて割と庶民的な神社なのね。
奥には写真で良く見た拝殿となっており、やっとたどり着いた感ひとしお。渋い緑青色となった屋根と要所に金箔が張られてアクセントになっており凛とした佇まい。垣間見る山々の雄大な景色が素晴らしく、この下界と隔絶された景色を心に秘めて精神修養に励んだのだろうなと思わせた。
秋葉神社を後にして浜松市街へ。予定していたルートインはバイクの駐車が出来ないタワー型駐車場だったが、そばに無料のバイク駐輪場があったので良かった。駐車場情報はもう少し詳細なものが欲しい。
本日の走行距離213.4km。
2/23
昨晩はChatGPT推奨の太もも痙攣を回避するストレッチをしたところ発生せず。ぐっすりスリープすることが出来た。AI優秀。
帰路のルートは静岡県内はバイパスが発達しており、信号も少なく5時間弱で帰れる。そこでのんびり下道節約コースとも思ったが、翌日の仕事が少しハードなこともあり、差し支えがあっても嫌なので高速を使ってサクッと帰ることにした。
浜松を出発する前に床屋でもと、帰路にあったイオンモール浜松市野のQbHouseに立ち寄った所、営業前から10人ほどの行列。こりゃだめだと諦めインターへ。出発が早かったこともあり休日恒例の事故渋滞にもあわず、無事小田原へ帰還。
本日の走行距離は195.6km。三日間総走行距離が557.7km。
日本平はもう行くことはないかな。久能山も行ったし静岡市内の渋滞地帯を通っていくほどの価値がなくなったね。逆に大井川あたりはまた行きたいな。高速で掛川辺りまで行って、井川ダム経由で帰ってくるというのは日帰りツーリングコースとして良さ気。高速代が少しかかるので、東の千葉暴走、西の浜松・大井川といった感じかな。





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