2025年2月15日土曜日

自民党という絶望(著:石破茂他 刊:宝島社新書)

第一章 ”空気”という妖怪に支配される防衛政策(石破茂)
 GDP比2%がいつの間にか既定路線に
 アメリカからの”買い物リスト”が増えるだけではいけない
 「自衛隊がかわいそう」という空気は予算倍増の理由になるのか
 保守の間で「戦後」がうまく伝承されてこなかった悲劇
 国家としての自主独立は居心地のよいものではない
 実力は「情」ではなく「規律」で動く

第二章 反日カルトと自民党、銃弾が撃ち抜いた半世紀の蜜月(鈴木エイト)
 成立した「被害者救済法案」の問題点
 「何が問題かわからない」という本音
 安倍元首相が統一教会に接近した「瞬間」
 「マザームーン」問題の本質はどこにあるのか
 ”商業性とマッチしないテーマ”を追求する難しさ

第三章 理念なき「対米従属」で権力にしがみついてきた自民党(白井聡)
 アメリカによる”自民党支配”の歴史的起源とは
 自主外交を試みて、アメリカの逆鱗に触れた角栄
 対米交渉のカード=反米勢力を、自ら叩き潰した中曽根
 拉致問題で爆発したナショナリズムが安倍政権を生んだ
 ”腹話術師に操られた人形”と化した岸田政権の惨状
 日本という”戦利品”の利用価値

第四章 永田町を跋扈する「質の悪い右翼もどき」たち(古谷経衝)
 岸部政権迷走でわかった、保守本流の消滅
 中国・韓国を叩けばいいという「質の悪い右翼もどき」
 ネット右翼にさほどの実力はなかった
 忖度コメンテーターによる”イス取りゲーム”
 「はだしのゲン」の鮫島町内会長=自民党
 戦後80年を経て”グロテスクな親米”だけが残った
 ”旧ソ連みたいな日本”に希望はあるのか

第五章 ”野望”実現のために暴走し続けたアベノミクスの大罪(浜矩子)
 経済を制作ではなく「手段」にしてしまった安倍政権
 ”企業のため”の働き方改革を推進
 利益率8%を迫られ、泣く泣く労働者を”モノ化”
 日銀は事実上、政府の子会社に
 「分配」を企業に丸投げした岸田政権
 「ぶん取りのシェア」から「分かち合いのシェア」へ

第六章 「デジタル後進国」脱却を阻む、政治家のアナログ思考(野口悠紀雄)
 ITを理解していない日本の政治家
 新たな利権の温床になりかねない「デジタル庁」
 電子政府の構築に成功したエストニア
 「マイナンバーカード」の失敗と教訓
 「デジタル後進国」から脱却するために

第七章 食の安全保障を完全無視の日本は「真っ先に飢える」(鈴木宣弘)
 製造業の利益アップのため、農業を“生贄”に
 日本の「買い負け」が加速するとどうなるか
 「コメ余りだから作るな」「牛乳も搾るな」
 官邸に逆らう農水官僚は飛ばされていった
 「民間人の集まり」に絶対的な権限が付与
 地元の先生には世話になってるから…という意識

第八章 自民党における派閥は今や”選挙互助会”に(井上寿一)
 安倍政権が広く支持を集めた理由
 「ブレーン不正」で政治が劣化
 ”選挙互助会”と化した政策派閥
 矛盾を抱えたまま「終わらない」戦後
 戦前とて軍事政策一辺倒ではなかった

第九章 小泉・竹中「新自由主義」の”罪と罰”(亀井静香)
 小泉改革と新自由主義がもたらした功罪
 「郵政解散」でホリエモンと対峙した日
 株価は上がっても国民は幸せになっていない
 「原点」を失った自民党の政治家たち

特別寄稿 自民党ラジカル化計画~一党優位をコミューン国家へ
 1993年、あの時歴史が動いた…はずだった
 二党制の神話~メディアも教科書も半世紀遅れている
 世界に冠たる「一党優位性」(疑似政権交代も附いてマス)
 自民党をダメにした細川政権、もしくは教科書的知性
 全野党、全国民が自民党総裁を選ぶ時代へ


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