2025年2月22日土曜日

ゲームソフト売ってきた 2

 先日倉庫から出て来たメガドラソフトを売った所、思いがけない副収入となった。実は倉庫にしまったきりの遊んでいないソフトは山ほどある。
 昔散々遊んだが、飽きたりハードの入れ替えで遊ばなくなったもの、今は時間が取れなくて遊べないがいつか遊ぼうと思っているもの、コレクションとして買っておいたもの。
 その中でもリマスター版やアーカイブなど現行機種であそべるソフトは売って良いし、誰に見せるでもない己のためのコレクションはあまりに不毛。
 こうしたソフトはただ眠らせておくのではなく、さっさと現金化してしまおう!

 今回も買取をしてもらったのは駿河屋横浜店。売ったソフトは以下の通りで、ゲームキューブとPS2のソフト中心。割と高値買取りのラインナップとなった。

PS2 ファンタジーゾーンコンプリートコレクション 3,900円
PS2 アウトラン 4,400円
PS2 四八(仮) 4,000円
PS 極上パロディウスだ!DELUXE PACK 3,500円
NGC メトロイドプライム 2,400円
NGC 斑鳩 4,200円
NGC バイオハザード2 4,600円
NGC バイオハザード3 4,200円
NGC バイオハザード:コードベロニカ完全版 4,800円

以上、9本で36,000円也。

 ファンタジーゾーンとアウトランは「SEGA AGES2500」シリーズ。売値と買値が逆転してプレミア化しているということ。アウトランは劣化移植だし、ファンタジーゾーンはPS3でダウンロードできるのにな。
 四八(仮)は筒井康隆が出るということで発売日に買ったソフトだが、クソゲーオブザイヤーを受賞したほどのひどい出来映え。まさかこの値段で売れるようになるとは…時代が変わった。
 ゲームキューブのバイオハザードはコレクションとして買っておいたが、ほとんど遊んでいない。グラフィックが若干良くなっている程度でPS版とほぼ変わらないのにこの値段。

 他にも「ガチャフォース」「アウトラン2」を売ろうとしたが、パッケージやスリーブに汚れがあるとかで大幅値引きを提示されたので売らずに持って帰ってきた。これは個別にオークションに出すか、別店舗へ持って行ってみよう。
 あとは箱付きのスーファミソフトがいくつかあるが、これは値段つかないだろうな。通販買取り店に送り付けてみようか。

2025年2月15日土曜日

自民党という絶望(著:石破茂他 刊:宝島社新書)

第一章 ”空気”という妖怪に支配される防衛政策(石破茂)
 GDP比2%がいつの間にか既定路線に
 アメリカからの”買い物リスト”が増えるだけではいけない
 「自衛隊がかわいそう」という空気は予算倍増の理由になるのか
 保守の間で「戦後」がうまく伝承されてこなかった悲劇
 国家としての自主独立は居心地のよいものではない
 実力は「情」ではなく「規律」で動く

第二章 反日カルトと自民党、銃弾が撃ち抜いた半世紀の蜜月(鈴木エイト)
 成立した「被害者救済法案」の問題点
 「何が問題かわからない」という本音
 安倍元首相が統一教会に接近した「瞬間」
 「マザームーン」問題の本質はどこにあるのか
 ”商業性とマッチしないテーマ”を追求する難しさ

第三章 理念なき「対米従属」で権力にしがみついてきた自民党(白井聡)
 アメリカによる”自民党支配”の歴史的起源とは
 自主外交を試みて、アメリカの逆鱗に触れた角栄
 対米交渉のカード=反米勢力を、自ら叩き潰した中曽根
 拉致問題で爆発したナショナリズムが安倍政権を生んだ
 ”腹話術師に操られた人形”と化した岸田政権の惨状
 日本という”戦利品”の利用価値

第四章 永田町を跋扈する「質の悪い右翼もどき」たち(古谷経衝)
 岸部政権迷走でわかった、保守本流の消滅
 中国・韓国を叩けばいいという「質の悪い右翼もどき」
 ネット右翼にさほどの実力はなかった
 忖度コメンテーターによる”イス取りゲーム”
 「はだしのゲン」の鮫島町内会長=自民党
 戦後80年を経て”グロテスクな親米”だけが残った
 ”旧ソ連みたいな日本”に希望はあるのか

第五章 ”野望”実現のために暴走し続けたアベノミクスの大罪(浜矩子)
 経済を制作ではなく「手段」にしてしまった安倍政権
 ”企業のため”の働き方改革を推進
 利益率8%を迫られ、泣く泣く労働者を”モノ化”
 日銀は事実上、政府の子会社に
 「分配」を企業に丸投げした岸田政権
 「ぶん取りのシェア」から「分かち合いのシェア」へ

第六章 「デジタル後進国」脱却を阻む、政治家のアナログ思考(野口悠紀雄)
 ITを理解していない日本の政治家
 新たな利権の温床になりかねない「デジタル庁」
 電子政府の構築に成功したエストニア
 「マイナンバーカード」の失敗と教訓
 「デジタル後進国」から脱却するために

第七章 食の安全保障を完全無視の日本は「真っ先に飢える」(鈴木宣弘)
 製造業の利益アップのため、農業を“生贄”に
 日本の「買い負け」が加速するとどうなるか
 「コメ余りだから作るな」「牛乳も搾るな」
 官邸に逆らう農水官僚は飛ばされていった
 「民間人の集まり」に絶対的な権限が付与
 地元の先生には世話になってるから…という意識

第八章 自民党における派閥は今や”選挙互助会”に(井上寿一)
 安倍政権が広く支持を集めた理由
 「ブレーン不正」で政治が劣化
 ”選挙互助会”と化した政策派閥
 矛盾を抱えたまま「終わらない」戦後
 戦前とて軍事政策一辺倒ではなかった

第九章 小泉・竹中「新自由主義」の”罪と罰”(亀井静香)
 小泉改革と新自由主義がもたらした功罪
 「郵政解散」でホリエモンと対峙した日
 株価は上がっても国民は幸せになっていない
 「原点」を失った自民党の政治家たち

特別寄稿 自民党ラジカル化計画~一党優位をコミューン国家へ
 1993年、あの時歴史が動いた…はずだった
 二党制の神話~メディアも教科書も半世紀遅れている
 世界に冠たる「一党優位性」(疑似政権交代も附いてマス)
 自民党をダメにした細川政権、もしくは教科書的知性
 全野党、全国民が自民党総裁を選ぶ時代へ


2025年2月3日月曜日

ゲームソフト売ってきた

 昨年、父親が亡くなって倉庫を整理していたら、無くしたと思っていたメガドライブ本体とソフトが出て来た。別の場所に何故か箱だけ保管されていたが、これで全て揃ったわけだ。
 もっとも今更コンポジット接続して遊ぶ気にもなれないし、どうしてもとなればNintendo Switchやエミュレーターで遊べばいい。このまま寝かしておいても…と思って買取価格を調べたら、思ったより高く売れて1本2千円~3千円ほどになりそう。
 個人的にゲームは遊んでナンボ派。コレクター気質はない。積みゲーも一杯あるが、全ていつか遊ぼうと思って購入している。発掘されたメガドラソフトは全て代替が効くものばかりなのでサクッと売ってしまおう。

 レトロゲームを高価買取してくれそうなお店が近くになかったので、わざわざ横浜の駿河屋まで遠征することにした。メガドラ以外にもいくつか売りたいソフトがあったので、ついでに買取をしてもらった。以下、買取価格はこんな感じ。

Nintendo Switch
 戦場のヴァルキュリア4 700円
 タクティクスオウガリボーン 1500円
 ポケットモンスターソード 2000円
 ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ 2800円
 ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽ島 1500円
メガドライブ
 スーパーハイドライド 2000円
 アウトラン 3400円
 サンダーフォースIIMD 2600円
 スペースハリアー2 1300円
 獣王記 2000円
 アレックスキッド天空魔城 1700円
 ボナンザブラザーズ 1700円
 スーパーハングオン 1700円
 ヘルツオークツヴァイ 1800円
 史上最大の倉庫番 1400円
 ぎゅわんぶらあ自己中心派 700円
 TATSUJIN 900円(箱・説なし)
 ザ・ニュージーランドストーリー 1400円(箱・説なし)
 XMD-1 2100円(RGBユニット)
MSX
 スターソルジャー 4800円(箱・説なし)

以上で38,000円!

 オークションに掛けたり、一つ一つ丁寧に売ればまた違った値段になるのだろうが、まあ手間を考えたらこれで十分。つーかスターソルジャー(MSX)高過ぎ。カクカクスクロールだし、ファミコン版のがよっぽど面白いのに。これが中古ゲーム売買の面白い所。
 いまでも所蔵ゲームをあさればPS2「アウトラン2」とかPC98ゲームなど、いくつかレアっぽいものもあるし、プラモデルも高価そうなのが眠っている。思い切って断捨利しちまおうかなあ。

2025年2月1日土曜日

どうすればよかったか?

  医者と研究者というインテリな両親の元に生まれ、幼いころから聡明に育った娘だったが、苦労して入学した医大へ進学後、統合失調の症状が現れる。姉の異変と両親の対応に疑問を持った弟は映像を学びノンフィクションとして一本の映画にまとめた。
 統合失調症という公に触れにくい病気に対して、肉親だからこそ迫ることのできたドキュメント。20年以上にわたる真実の物語は遣る瀬無い結末を迎える。もしかしてあったかも知れない未来を想像していつの間にか目から涙が流れた。

 この映画の冒頭には「病が発症したの原因の究明や統合失調症を紹介するものではない」といったメッセージが入る。映像を撮ることになったきっかけは、精神病を病んでいる姉の症状を他の医者へ診せるためであった。
 病を発症した姉と両親の対応に疑問を持った監督は逃げ出すように実家を出たが、20年近くたって何も変わらない状況を何とかしようと行動を起こした。ここから更に20年にわたる家族の物語が始まる。

 両親は段々衰え老いていき、姉は狂気を増していく。しかし有効な手段をとることもなく、異常な日常を正しいと言い聞かせるかのように積み重ねられる日々。無断での外出と保護が原因で外への扉には鎖と鍵が掛けられた。姉は外界との接触も無くなり更に内へと閉じこもることとなる。
 母親が認知症の兆候を見せ始めたことを契機とし、発症から40年近くになりついに入院した姉は3か月ほどで見違えるように良くなる。病から寛解した親子の姿はそれまでの陰惨な日々と対比され虚しくもある。
 平和な日々も束の間であった。母親はほどなくして寿命で亡くなり父親は脳溢血を患う。姉にはガンが発見された。彼らの人生とは何だったのか、人は何のために生まれて死んでいくのかという恒久的な問いが突き付けられたように感じた。

 監督はこの映画を「統合失調の対応の失敗例」と言い、病の発症後だんだん深刻な症状をみせる姉を、何故両親は入院措置をとらずに家へ連れ戻したのか?面倒見が良く優秀だった姉の人生がどうして棒に振られねばならなかったのか?と問い掛ける。
 医師という立場の「保身」のため独善に走ったのではないか。何も得ることのなかった姉の人生に対して「ある意味充実した人生だったのではないか」と言い放ち、棺桶に論文を入れた父親への抗議か。共に暮らしながら父を説得することが出来ず、自分にとって都合の良い言い訳をして姉を監禁した母への異議申し立てか。
 そして当事者でありながら傍観者のような立場を装い、長年に渡り映像として記録に残すことしかしなかった監督は正しかったのか。
 いくつもの「どうすればよかったか?」が提示されるが、簡単に答えを出すことが出来ない。立場は違えど自らも日々保身に走り、異常を正常化バイアス掛けして見て見ぬ振りをし、傍観者のように責任逃れをして生きているから。恥ずかしくて正論を振りかざすことが出来ない。