思いもかけず、3日間の休みが取れたので、今年初のバイクツーリングに出掛ける。この所、暖かい日が続いているものの、峠道はまだ冬シーズンとなっており、冬季閉鎖中多し。行ってみようかなと思っていた「伊吹山スカイライン」は通行できず。
よって冬でも問題のない海沿いということで考え、正月に西へ出掛けたので今回は東へ。ということで久しぶりに房総半島ツーリングとなった。
生憎、中日が雨模様。それでもツーリング強行。オイルも交換したばかりなので、12月以降冬眠してきたCB1300にどうしても乗りたい!
【一日目】 (地図 赤線)
せっかくなので風光明媚な西湘バイパスから海岸線沿いを進み、横浜新道からアクアラインを目指す。とくに渋滞もなく順調。海ほたるは相変わらず混雑気味なのでスルー。木更津へ上陸。
君津PAで一服。思ったよりバイク多し。少し肌寒い。冬用ジャケットで来るべきだったかと後悔する。
小休止後、館山道を進んで一つ目の目的地「鋸山」へ。
鋸山へは何度か行こうとしていたのだが、木更津と館山のちょうど中間地点。昔の国割で言えば上総と安房の境界線でもある。長い道のりを房総半島に上陸。館山を目指すことを優先するあまり、高速を降りてまでもなあ・・・なんて感じで後回しになっていた。
さすがに房総半島ツーリングも何度目かという感じにもなり、今回は急ぐことなく鋸山を目的地とした。
山頂へはロープウェーが敷かれており、手軽に登ることが出来る。オートバイでも上がれるようなのだが、有料道路はバイク禁止。一般道を調べるのは面倒だったことと、ロープウェーに乗りたいこともあって、こちらを選択した。往復1200円とお高め。
房総半島は古代海中に沈んでいたことから、鋸山は良質な石切り場となっていたという。垂直に切り立った独特の山肌が形成されているのはそれが理由。 セメントの普及で石の需要が減ったことから現在石切りは行われていない。
山頂からの眺望はすばらしく、フェンス近くからは怖さを感じるほど。
この先には「日本寺」という巨大な石仏で有名な寺院や、地獄のぞきと呼ばれる観光スポットがあるが、寺と大仏という偶像崇拝じみたことにどうにも興味を持てず下山。
鋸山を後にし館山へ。フラワーラインから黒潮ラインをのんびりツーリング。本日の宿泊地が房総半島内陸にある大多喜町なので、どこまで行こうかなと考える。ふと道中にある有名施設「鴨川シーワルド」を思い出し、丁度よい機会なので立ち寄る。
鴨川シーワルドの入場料金3300円。高ぇぇぇっ!一瞬怯むレベル。ふらりと立ち寄りする金額じゃないなと思いつつ購入入場。
横長の敷地を奥へ奥へと進んでいく造り。山地の源流から海へと流れ、浅瀬から海へと水場による魚の違いを説明しながら展示が進む。岩場などは時折潮吹きなどもあって迫力のある展示。水族館によくある小さな水槽に単種での展示ではなく、大きな水槽に数種の魚を群生させており、生き生きとしている。
目を引いたのは、陸に上がるハゼ(これが何百年もたって、両生類~爬虫類へとなったのか?)。アオリイカ(泳ぎ方が奇妙)。ペリカン(目が怖い・・・というか漫画みたい)。彼らは水槽に住んでいるという自覚があるのだろうか?
一通り展示を見てから、アシカ・イルカ・シャチのショーを観る。
イルカショーはジャンプ演技多し。なかなか迫力あり。かわりにシャチはほとんどジャンプしない。あえて役割分担させているのだろう。
シャチショーは座席での鑑賞時、水が掛かるのでポンチョを販売。最初は演技の結果水しぶきが上がり・・・という程度だったのが、最期は観客席へ水をぶっかけるパフォーマンス。お客さんも嬉々として喜んでいる。これが売りということか。
演技をつける飼育員さんが皆女性だったのだが、なんか中国雑技団みたいだった。
ぶらりと訪ねた鴨川シーワールドだったが楽しかった。高いと思った入場料だったが満足。
宿泊地である大多喜へ向かう道中。出川哲郎のバイク旅一行を追い抜いた。
【二日目】(地図 緑線)
本日は雨模様。一時雷を伴うような強い降りとなるらしい。本来であれば九十九里道路を走って犬吠埼へ出る予定だったがさすがに気が進まず。初ともなれば強行軍したのだろうが。
そこで予定変更してのんびり休日を過ごすことに。幸いにして昨日の宿泊時、一日限定のクーポン4千円分をゲットしたことも、のんびりムードを加速させた。
ホテルを出発。雨が降り出す前に一路市原へ。アリオ市原という複合商業施設で一日過ごす。
まずは映画観賞。スピルバーグの最新作「フェイブルマン」を事前情報なしで鑑賞。なかなか面白かった。良作。別途記述しよう。
次に床屋。施設内にQVハウスがあったので、散髪した。
最後はマクドナルド。ハンバーガーを食べつつ、来週の仕事の下準備。ここで仕事を忘れられないのが悲しい性。
なお映画を観に行く直前、バイクの駐車について館内放送で呼出。ひと悶着あったのだが、気分が悪いので黙ろう。
そうこうしている内に雨も上がり、本日宿泊予定の都賀へ。道中、鎌取のイオンへ立ち寄ってクーポン利用。夜食を購入。
夜は快活倶楽部の鍵付き個室に宿泊。「カイジ 和也編」を読了。引き延ばしとネタ切れでつまんなかった。
それにしても、わざわざ千葉へツーリングしに来たのにこんなことする?というような優雅な一日。
【三日目】(地図 青線)
最終日。何故か雨がぱらつく。カッパを着るほどではないが、かなり寒い。
また道中の国道16号線は信号地獄と渋滞。考えてみれば本日は只の平日出勤時間。幹線道路は混んで当たり前だった。
何も考えずに7:00頃出発したが悔やまれる。天気や交通情報を見て時間をずらせば良かった。
訪問地一つ目は富津岬。ここも初日の鋸山同様、アクアライン経由だとなかなか寄れない場所。一度だけ来たことがあるが、日が暮れて真っ暗だった記憶。
悩まされた信号地獄と渋滞は木更津辺りで解消。あとは順調に岬へ。何年も前に一度だけ来た場所なれど割と記憶に残っている。
富津岬到着。まったく記憶通りの風景の昼バージョンだった。そう言えばキャンプ場があったなぁとか、奥の方に駐車場があったなぁとか。
シンボルとなっている展望台は修繕中なのか囲われてしまっていた。
最後の訪問地は初日に行った鋸山ロープウェーのすぐそばにある「金谷港」。お目当ては東京湾フェリー。千葉と神奈川を結ぶもう一つの交通手段。房総半島ツーリングをしているとフェリーの看板を度々見掛け、一度使ってみたいなぁと思うものの、何故かナビの推奨するアクアライン経由となってしまっていた。
今回ののんびりツーリング最終訪問地として最適。最初と最後が丁度重なった感じなのも、一周した感があって良いね。
道中ネズミ捕りに出会う。たまたま何も考えず車列の最後尾で制限速度を守っていた為捕まらず。隊列先頭は二台のバイクだったのだが、ネズミ捕りを知っていたのかも。
富津岬から南下していくR465は国道とはいえ市道レベルの狭い道で、これはこれで風情があって楽しい。
東京湾フェリーは片道2800円。アクアラインとの比較だと高く感じるが、そこへ付帯する周辺の有料料金を考えるとかなりお得になる。
館山への到着時間だけみれば、高速をかっ飛ばせるアクアラインが2時間程度。フェリーは横須賀までですに2時間(下道)。そこからフェリーが40分なので時間は掛かる。ただしフェリーに乗っている間は休憩できるので、総じて考えるとフェリーもあり。というか館山方面へ行くことだけを考えればフェリーの方が良いまである。
これと言った予定立てせずに出掛けた三日間の千葉・房総半島ツーリング。雨予報があったことから、逆にのんびりスケジュールが組めて楽しかった。こんな風に休日をバイクと過ごし、いつもと違った生活空間を楽しむというのも良い。
初日265km。二日目60km。三日目147km。合計473km。