三日目
06:30 出発
07:30 九重IC
本日は阿蘇、熊本方面へ行く予定。再びくじゅう連山エリアを走る。
大分から別府方面へは時間短縮のため高速を使用。もう一度やまなみハイウェイを走ることも考えたが、マップルによれば県道40号線もおススメルートとなっているので、起点となる九重ICへ向かった。
県道40号線は静かな山林ルート。交通量は少なく走りやすいが、すぐ隣に「やまなみハイウェイ」があることを考えると積極的にこちらを通る理由はなかったか。 九重「夢」大吊橋という観光名所が名物のようだ。
くじゅう連山エリアへ来ると、なだらかな山肌に草の茂った丘が広がる。それまでにあった森との違いは何か。牧場にもなっているのかと考えていたら、正解はスキー場とのこと。確かにこの丘に雪がつもれば立派なゲレンデになると納得。
県道40号はよくあるワインディングで、やまなみハイウェイからには劣る。ちょっと失敗だったか。それも経験と思い直し国道442号を今度は右折。阿蘇方面へ。
08:30 道の駅おぐに
特徴的な建物のある道の駅。国道212号へ。
大観峰への道中、放牧された牛を見掛ける。写真を撮ろうと近寄れば、「モー、モー」と警戒される。柵を越えて突進してきそうな興奮ぶりなので、静かに逃げる。
09:00 大観峰
阿蘇くじゅう国立公園へ。大観峰展望所から阿蘇のカルデラを眺める。絶景。ここも全国広しとはいえ同じ様な景色は他にないのではないか。同様のカルデラである箱根、屈斜路は湖が形成されてしまってこんな風景にならない。
台地がえぐられ、長い崖が延々と続くかのよう。そんな外輪山の中心に市街地が広がっている。外輪山の淵を沿うようにミルクロードを走る。
10:30 阿蘇山上広場
草千里を越え阿蘇山へ。残念ながら立ち入り禁止の規制が出ていて、火口方面へ行くことが出来なかった。ロープウェイに乗る気満々だったのだが。
そのまま南阿蘇パノラマラインにて下山。
11:15 ケニーロード
南阿蘇を熊本市街地方面へ横断するケニーロード(グリーンロード南阿蘇)へ。広域農道ということで交通量は少ないが見晴らし、路面ともそれほどのものではなかった。もっとも国内有数の名道である、やまなみハイウェイやミルクロードと比較されては分が悪いか。
12:10 天外天菊陽町本店
予定よりかなり巻いているので、せっかくだから熊本ラーメンを食べることにした。ルート上にあるお店を調べると「天外天」という地元ラーメン屋が有名のようなので立ち寄ってみた。
丁度お昼時ということもあってか、行列ができるほどの混雑ぶり。暑い中待たされるのも辛いなと思ったが、たまにはこういうツーリングも良いか。
ラーメンは思ったよりあっさり味で豚骨癖の少ないラーメンだった。メニューはラーメン一択で、トッピングもチャーシュー程度しかないという本格派。サイドに餃子やチャーシュー丼がある程度という潔さは買い。
さすがにラーメンだけでは味気ないので替え玉を頼んだが、これが結構大盛りで食べごたえがあった。
13:30 本田製作所熊本工場
熊本へ来たら必ず寄りたいと思っていたスポットの一つ。自分のCB1300もここで組み上げられたので、いわば里帰り。
本来は工場見学なども出来るらしいのだが、コロナ禍のため見学は自粛となっている。とても残念。生来の生真面目さが邪魔をして、常識知らずに工場内を散策ということも出来ず。何か記念になるような物はないかと工場外周をひと回りしたが、木々に囲まれ中を見通すことが出来ない。まるで原子力発電所のように厳重だ。
やっと見つけた「WELCOME HONDA」という看板の前で記念撮影。本田熊本へ来たどー!と自慢できる一品となった。
14:15 熊本城
平成28年の震災で被害を受けた熊本城。その天守閣が復旧したというのも、今回九州へ来た理由の一つ。せっかく来たのに足場が組まれた天守なんて見たくない。
自分は姫路城に続き、熊本城もてっきり現存天守かと思っていたが、なんてことはなく昭和に再建されたものだった。再建天守ということで、大阪城同様歴史資料館となっていたが、熊本城の知識はあまり持ち合わせていないこともあって、割とじっくり見てしまった。
天守こそ再建だが、高石垣や一部の櫓などは当時のものが現存している。震災の影響で崩れ落ちた石垣がいまだ放置されていたり、コンクリート吹付けで応急処置をしていたりと被害の大きさを実感。反面、石垣の構造を知るのに都合が良かったりもする。
17:15 ホテル
本日の走行距離273.3km。
なお懸念されていた台風がついに発生。しかし想定進路は東海・関東・東北。なんたる幸運の持ち主! 上陸は12日夜とのこと。13日のフェリーも問題なく出港できそう。