一昨年から公開の情報が入っていたものの、コロナの影響で延期されてきた作品。前回の女四人組によるリブート作とは異なり、イーガン・スペングラーの孫が主人公という後日譚となっている。
予告編でも感じたが割としっとりとした作品となっていて、オリジナルのようなコメディとは違った展開。イーガンの謎の死や他のメンバーたちなどの伏線が少しづつ明らかになってくるものの、ゴーストバスターズってこんな真面目な映画だったっけ?と、どうも乗り切れない。
過去作をオマージュしながらゲートキーパーとキーマスターが邂逅。ついにゴーザ復活とクライマックスが近づいてくるもののやはり乗り切れず。ガキンチョ主人公なのも感情移入できないからか。
最後の最後でオリジナルメンバー登場するも、老けた姿に結構ガッカリ。ピーター(ビル・マーレイ)の「1,2,3の2で撃て! 1!撃て!!」には笑ったが、ありきたりの展開でこんなもんかぁ感。
切り札がことごとく不発に終わり、どうすんの?って所でなんとイーガン・スペングラーが霊体(CG)で登場。ヤラレタ!!イーガンつまりハロルド・ライミスは本当に死んでいるのに、違和感なく現れて演技までしてくれる。
ああ、なんだ。いまこうして文章にしてしまうと結構陳腐な気がする。でもあの場面で出てきたイーガンには現実にはいないハロルドとダブって感動を超えて泣けてしまった。
今回のゴーストバスターズを作るにあたって、ハロルドの死は大きな影響があっただろう。オリジナルメンバーは永遠に揃うことがないという意味で。しかしそれを逆手に取ったストーリーには一回限りの裏技的大団円。これ一点をもっていい映画だったと感動。キャストロールものんびり見てしまうほどの余韻に浸った。
0 件のコメント:
コメントを投稿