2021年9月28日火曜日

2021秋 山陰② 鳥取~松江

  山陰ツーリング二日目。本日の大目標はツーリングマップルによれば快適ツーリングロードの集合体「大山」。

08:15 出発
08:50 白兎神社
 古事「因幡の白兎」の舞台。伝承を表した像、道の駅や淤岐島など観光名所。
 神社にはうさぎが体を洗ったとされる池があり、うっそうとした木々に囲まれたそれはとても神秘的なオーラをまとっていた。この池を見ているだけで、いくらでも時間が過ぎていってしまいそう。
 今にして思い返せば、どこまで本物か眉唾。縁結びの神様ということで、おみくじ掛がハート型になっているのを見て少し興醒め。恋人の聖地ねぇ。ひがみ?

09:40 魚見台
 水面の反射。寄せる白波。いい天気…のはずが。

10:30ー11:30 大山
 本日のメイン訪問地「大山」。事前の天気予報によれば連休の天気は晴れ。本日出発前の予報によれば急に所により雨ということで少し心配はしていた。
 国道9号線で大山を目指す道中、西から来るバイカーはみなカッパを着用。雲の流れ的にもちょっとやばいかな?と思っていたら案の定雨が降り出して来る。
 この地方は大陸に高気圧が発生すると日本海側から風が吹きよせて後、中国山地にぶつかって雲を形成するようだ。この辺りの壁に当たる大山でも当然のように雲が発生。雨を降らすことになる。
 皮肉なことに大山付近、特に日本海側は雨雲が発生しているが、周囲の平野部は晴れている。天気予報の「晴れ」とはそういうことであるし、所により「雨」もそういうこと。理解するしかない。

  頭では理解できたが「大山」は今回の旅の目玉の一つ。感情的にはどうしても諦めきれない。雨を承知で登山ルートへ。今回雨を予定していなかったので簡易的なカッパしか持ってきていない。結局、山頂へ向かう前に浸水するほどの雨量。これ以上進んでも楽しいことはない。仕方ない。諦める。

11:50 道の駅あらエッサ
 バイクによる旅なので予定変更になるのは仕方ない。仕方ないとわかっていても、心はかきむしられる。何とか気分転換してスケジュールを変更する。
 明日行く予定だった松江城、水木しげるロードを今日訪問。明日出雲大社へ行ってから帰り道に大山へ立ち寄るということにした。

12:30 月山富田城
 山中鹿之助幸盛で有名な尼子氏の居城。

 巨大な縄張りを持つ山城だがとてもではないが周り切れず。歴史博物館にてスタンプ。城址半ばほどにある鹿之助像を見て終了。春日山城をはじめ、廃城となった山城はどこまでがかつての遺構なのか分からない。もちろん専門家が研究しているのだろうけど、観光用の嘘が散りばめられていそう。

 松江城方面へ国道432号線を進む。八雲町にて通行止め。土砂崩れによるもののようだが、復旧しようとしている気配がない。一軒の民家をぐるりと回り込むようにして迂回する。この民家が立ち退かないから開通できないのでは?と勘繰る。
 進んでいくと大きな「だいこくさま」らしき像が。調べると熊野大社があった。熊野大社というのは三重、和歌山が本山だと思い込んでいた。
 何の気もない所に神話の舞台がある。

13:50 松江城
 現存天守。宍道湖のほとりに立つお城。周囲をお堀に囲まれ城址はかなり広い。黒塗りの立派な天守。立派な石垣と縄張り。元々月山富田城が藩庁だったが、平和となった江戸時代に山城は不便。交通の便を考え水運を利用しやすい松江へと移転したそうだ。
 いつも通り中へは入らず、スタンプだけ押す。 

 城内には神社と西洋館が。興雲閣とのこと。大正天皇が皇太子時代に寝処としたそうだ。無料だったので館内を探索。まさにバイオハザードを思い出させるような造り。
 松江城を見物後、予定していた大山へ行かなかったかわりに、島根半島をぐるりと回り、米子の水木しげるロードを経由しつつ一周することに。

15:40 島根半島
 松江市街から県道21号~37号線と乗り継いで島根半島を周遊する。雨のためキャンセルとなった大山ツーリングの代替。
 最後にたどり着いたのは七類港。フェリーが発着しているという。隠岐の島行き。これも歴史に名高い地。一度行ってみたく思う。

16:15 水木しげるロード
 あまりにも観光客を相手の狡い観光名所に思え、行こうかどうか悩んでいた。結局、七類港から10分程度と近かったこともあり立ち寄ることに。往来する船舶を通すためか、境港に掛かる境水道大橋、江島大橋とも海面からはるか上空を渡る天空の橋で怖い。
 水木しげるロードは境港の一角に作られた商店街。通りには妖怪の彫像が並び、また妖怪にまつわる商店が軒を連ねる。

 前述の通り訪問するかどうか迷う程度で大したことない思っていたが、妖怪の彫像に昔見た小学館の「妖怪100物語」を思い出し、なんともノスタルジックな気持ちに。鬼太郎にはあまり思い入れはないものの、水木しげるの妖怪は自分の心の中にしっかり住みついていたんだなと痛感させられた。

 水木しげるロードを後にし松江市街に戻る。途中の県道338号線は中海を横断するように造られた堤防道路。すぐそばに海面のすぐ脇を走っていくというなんとも不思議な道。実際に走ってみないとこの不思議な感覚はわからないだろう。

18:45 ホテル玉泉
 あたり真っ暗の中到着。いつも利用しているビジネスホテルではなく観光ホテルに泊まる。温泉にゆっくり浸かりたかったからだが、入口でコンシェルジュがしきりと世話を焼いてきてうざい。自分はこういった至れり尽くせりのサービスがあわないのだなと再確認してしまった。
 本日走行245.5km。大山は返す返すも残念。明日リベンジに期待。

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