2020年11月23日月曜日

琵琶湖一周

 11月末の連休を利用して宿泊ツーリングに出掛けた。今回の訪問先は滋賀県琵琶湖。滋賀近江は京への玄関口であり、東海道、中山道、北陸道が合流する交通の要衝。安土城をはじめ日本100名城が4城と固まっている要衝の地。それゆえに通り過ぎるだけできちんと訪問した記憶がなかった。

【初日】
 ナビによれば琵琶湖まで5時間弱の道のり。9時には現地入りしたいので、休憩を考慮すれば4時前に家を出たい所。前日は早く就寝についたところ、2時30分に起床。準備はすませてあったのですぐに着替えて出発。

03:15 出発
 道程はオーソドックスに。東名高速大井松田ICから御殿場JCTにて新東名へ。以下、名神高速、北陸道を乗り継いで小谷城ICを目指す。
 大井松田ICに入ってすぐに渋滞。東名集中工事のため大井松田~御殿場間の左ルートが通行止めになっているが、こんな時間でも渋滞かよとショック。なんと一台のワンボックスが路上で反対向きに停止しており、道を塞いでいたのが原因。すぐに渋滞は解消されてほっと一息。
 5:00頃浜松SAにて休憩と給油。小牧と尾張一宮の渋滞は発生無し。7:30頃養老SAにて二度目の休憩。予定より早く8時過ぎには現地入りかと思いきや、養老SAを出てすぐ渋滞発生。大井松田の渋滞と違ってまったく進まず。さらに緊急車両がサイレンを鳴らして路肩を走り抜ける。嫌な予感しかしない。
 案の定事故。関ケ原IC手前でトラックと乗用車の衝突。かなりの勢いでぶつかったらしく、乗用車のフロント部分は大破していた。

09:00 ①小谷城
 アクシデントに見舞われつつ小谷城ICに到着。ICからすぐの小谷城戦国歴史資料館へ。館内へは入らずスタンプのみゲット。本丸跡近くまで車であがれるそうなので行ってみれば、夜間通行止めの表札が掛けられたままゲートが閉じていた。
 麓から見上げる小谷城址は小さな丘に立地しているようだった。地図を見ると稜線に沿って縄張りが拵えてあり、以前訪問した金山城のような感じ。熊が出るシーズンでもあるし、時間もそれほどないので登城は諦める。

 小谷城を後にし琵琶湖へ。起点の目印は湖北水鳥公園。道中広い田んぼと小さな山が。昔はここも湖だったのかな。小高く形の良い山は何て名前なのだろうと思ったら「山本山」だった。あの山本山の語源?
 ついに到着した琵琶湖。思ってた以上に広く海の様。風が強いためか湖面には波がうねり、港もあるせいで余計海のように見える。対岸に山が見えるが湖畔の風景と言うより、瀬戸内海のような趣。

 湖畔道路を走り、次の目的地である彦根城を目指す。

10:45 ②彦根城
 現存天守。徳川四天王井伊家の領地。現在では「ひこにゃん」で有名。
 高く堅牢な石垣に囲まれた平山城で、交通の要衝にして徳川家の領地である東海、関東への進撃を食い止めるための要。城内を歩けば各所に防衛を考えた趣向が凝らされ、有事を想定されて作られたお城と分かる。
 天守は小ぶりな感じで、山の上にぽつんと建っているあたりが宇和島城を思い出させる。そういえば何故か井伊家の彦根城なのに、藤堂家と勘違いしていた(宇和島城は藤堂)。

 城内は紅葉が綺麗だった。
 次の目的地は安土城。さざなみ街道ではライダーとすれ違い始めた。京都・大阪方面から北上するルートなのかなあ。

12:45 ③安土城、観音寺城
 湖畔から離れ、だだっぴろい農場を通り過ぎる。まるで北海道のよう。後で知ったがここは琵琶湖を干拓して出来たそうだ。結果、琵琶湖に面していた安土城はいまや陸に取り残されてしまっている。
 安土城。天下布武を旗印とした織田信長最期の根拠地。初の天守を備えた幻の城。自分は信長が好きなので、このお城がこの旅で一番興味深かった。

 小谷城同様、山間部を利用して建てられた山城。長い石段を上がっていくのは一苦労。ネットの情報では登りやすいなんて書いてあったが大嘘。かなりの段差で作られているので結構きつい。
 信長の当時の勢いを反映し、趣向を凝らして築城されたものの、たった六年で出火消失。後に廃城。その割に石垣などが残っているのは信長の廟を祀るお寺があったからか。天守跡の礎石を眺めながらかつてあった天守に思いを馳せる。

 次は観音寺城。安土城のすぐ隣…なのだが、さすがに山城二連発を登る気力なし。ちょっとズルをして安土駅そばにある安土城郭資料館にてスタンプゲット。城のあったきぬがさ山をながめて去る。

 いやぁ、最近だいぶ日が短くなってるから、ここ登ってたら下山するころには真っ暗になっちゃうからね…なんて言い訳。お城ファンじゃなくて、ツーリングの行き先を決めるきっかけとしてスタンプを集めてるだけだから…。

15:45 ④琵琶湖大橋
 かくて日本100名城めぐりが終わり、近江八幡を通り過ぎて再びさざなみ街道へ。陽も暮れだす頃、琵琶湖大橋を通り過ぎる。本日の宿泊地草津はもうすぐ。

16:45 ⑤草津
 本日の宿泊は東横イン。GoToトラベル利用で宿泊料が4千円と格安だったのが決め手。しかし大浴場がないのが残念。調べればすぐそばのイオンモール草津に「草津湯元水春」というスーパー銭湯が併設されている。夜食の買い足しついでに立ち寄る。
 「これが有名な草津の湯か~。なんか独特の肌触りと匂いがするな~」なんて思いつつドリフターズの「♪ババンバ、バンバンバン」と歌ってみるとどうも歌詞と合わない。「♪ここは上州、草津の湯」…上州?調べてみれば草津違いでした…。

18:00 宿泊 東横イン南草津
 かくして一日目終了。走行距離484.6km。自宅から小谷城まで366kmなので、琵琶湖での走行距離は120km程度。お城巡りメインだったからね。


【二日目】

08:30 出発
 今日はお城巡りの予定なし。ツーリング三昧の予定。まずは琵琶湖へ。

 静かな湖面と紅葉が美しい。そのまま下って瀬田へ。琵琶湖南端を瀬田唐橋を渡って西岸へ。大津方面へ北上する。
 大干拓地だった東岸と違い、商業施設が立ち並んでいてかなり趣が異なる感じ。ここはもしやと思えばやっぱりの時間で中央線が変わる道もあったり、交通量も激しいようだ。
 しばらく走って山間部へ。比叡山を目指す。

09:20 ⑥比叡山
 比叡山といえば延暦寺が有名だが、お寺巡りはしていないのでパス。しかし比叡山山頂へのワインディングが楽しそうだったので立ち寄ることにした。通行料は結構高くて山頂への往復で千円超え。延暦寺を訪問すれば拝観料も当然とられる訳で、まさに坊主丸儲け。信長が焼き払ったのも分かる気がした。
 途中夢見が丘という展望台に立ち寄る。紅葉の盛り。

 いったん延暦寺駐車場まで行って山頂へ。10時ごろ到着。
 予定ではこのまま奥比叡山ドライブウェイを走り抜けるつもりだったが、日祝日は二輪が通行できないということで引き返すことに。

 予定変更の分を取り戻そうとバイパスを使用。これが悪手だった。坂本北ICから車線減少のためか大渋滞。ちびちびとしか進まない。のんびりタバコを吸ったり、音楽をかけたりしたが諦め、すり抜けすることにした。
 その後は順調に進み近江舞子でバイパスを降り、ふたたび琵琶湖畔へ。

 水は澄み穏やか。琵琶湖湖畔には多くのキャンプ場があるようで、今度はキャンプツーリングに来てみたい。

11:30 ⑦道の駅あどがわ
 白髭神社そばで何度目かの渋滞にはまる。やっぱり紅葉シーズンの連休だし、天気も良いしで致し方ない。関東で言えば都心との距離的にも箱根富士あたりと同じようなロケーションなんだろうな。湖面に鳥居が建ち、安芸の厳島神社のようだ。
 神社を越えると渋滞も落ち着く。道の駅あどがわへ立ち寄り、三度湖畔道路へ。しばらく湖畔沿いを進むと観光スポットとしてお勧めに挙がっていたマキノ高原への看板が出てくる。最初は立ち寄ろうかと思っていたが、ただの並木道だしなぁとスルー。
 湖畔道路を走り続け、お昼過ぎ海津大崎に到着。

 琵琶湖は広いためか場所によって趣きが変わる。荒々しかった長浜水鳥公園、穏やかな朝日に照らされた紅葉の美しい草津、賑やかでリゾートのような大津、夏の浜辺を思い出させた近江舞子。そして海津大崎から見る琵琶湖は秘境から見る風景のようだ。静かに波音が聞こえ心安らぐ。

13:00 ⑧奥琵琶湖パークウェイ
 海津大崎からは渋滞と無縁のひっそりとした湖畔道を岬に沿って進む。旅の最期に奥琵琶湖パークウェイを通り、岬の展望台から琵琶湖全景を眺める。

 岬の山頂から見る琵琶湖は長浜と奥に見える米原、伊吹山に囲まれる感じでその大きさを感じさせない。昨日来たときは風が強かったためか荒々しい波が立っていたが、今日は嘘のように静かだ。
 その広さからいろんな顔を見せる巨大湖琵琶湖。今回はお城巡りなどしながら二日に掛けて一周したが、今度来る機会があれば一日で回り切って、その広さ雄大さを感じてみたい。その時はまた違った顔が見れるのではないだろうか。

14:00 木ノ本IC
 奥琵琶湖パークウェイから賤ケ岳トンネルを抜けて木ノ本ICへ。帰りは同じルートを逆方向に帰る。行きと同じなら19時頃に帰宅できるはずだが。二日目琵琶湖西岸の走行距離は145km。比叡山に上ったので昨日より少しだけ距離が伸びた。

21:00 帰宅
 帰りの道中、道路情報によればオールグリーン。連休にしては珍しく事故も渋滞もないなと思っていたが、まあそんなにうまくはいかないよね。
 15時ころ小牧付近を走行中、たまたま通った道路案内板が急に赤ランプ点灯。「事故発生、通行止め」。ビビる。東名高速の清水JCTから富士川ICまで上下線が通行止めとなった。後で調べると中央分離帯に車が突っ込んだとのことで、規制内容からよっぽどひどい事故だったのかと思いきや、けが人なしだった。
 まあ自分は新東名で帰るし、三車線区間が広がったので渋滞もなかろうとたかを括っていれば、掛川付近でまさかの雨。事故渋滞情報にかまけていて天気を心配していなかったわ。運よくすぐに止んだが、大井松田から御殿場間でいつもの渋滞発生。もちろん箱根方面も大渋滞。もう急いで帰るのは諦めよう。
 結局今回も御殿場IC下車から足柄峠越え。道中のんびりしたこともあり、結局帰宅したのは21時となった。連休中は必ず事故が発生するな。まあ当事者にならないことだけは心掛けないと

 二日目の走行距離は523.6km。琵琶湖ツーリング総走行距離1,008.2km。内、琵琶湖ツーリング距離が265km。ほとんど高速道路ツーリングって感じの慌ただしいスケジュールになってしまったなあ。

2020年11月16日月曜日

房総半島一周と郷愁

 土曜日の夜勤が無かったため、久しぶりに日曜日をしっかり休めた。天気も良いし、せっかくだからと日帰りロングツーリングに出掛ける。行き先を悩んだが、10月から始まった関東ツーリングプランを利用して、千葉県房総半島一周を企画する。房総半島一周はこの間ゴールデンウィークに実施したばかりだが、今回は内房から回る反対ルートとした。
 昨年も同時期に千葉房総半島へ出掛けているが、その際はグリーンラインやもみじロードという半島内陸部のワインディングを走ったが、今回は海岸部をぐるりと回るだけにする。

 

 03:50 出発
 いつものことながら暗い中の出発。明け方の寒さはわかっているのでイージス上下+電熱ベストを着込む。行きは国道一号線から横浜新道経由で浮島、アクアラインへ。千葉上陸後、真っ暗闇の中を館山道にて南下。

05:40 富浦
 終点の富浦IC到着。夜が明け始める。ここまでで130kmくらい。
 セブンイレブンでコーヒーを飲んで暖をとり、海沿いを走って館山の自衛隊駐屯所へ。広がる海と海岸線に、房総半島へ来たなぁという感じ。まぶしい朝日を見ながら房総フラワーラインを走る。

07:40  安房小湊
 フラワーラインを走り抜け、外房黒潮ラインへ。鴨川を越えて二時間ばかり走り続けたので休憩。陽も上がって暖かくなってきたので防寒パンツと電熱ベストを脱ぐ。ここまで朝日が眩しかったのでサンバイザーを降ろしていたが、シールドの汚れが目立った。ついでにシールドを清掃する。

09:20 いずみ
 途中一度目の給油。ついに九十九里浜に到着。早朝からサーファー多数。この調子で走ればお昼ごろには犬吠埼に着けそう。九十九里有料道路を気持ちよく走り抜ける。

11:30 犬吠埼
 九十九里有料道路から犬吠埼までは一般道となり車も増える。快晴の下、本日の目標であった犬吠埼に到着。房総半島って半日程度で一周できちゃうのね。くねくね曲がったり、狭い山道を走らされる伊豆半島に比べ、走り易い道が多いからだろう。
 前回訪問時はコロナ禍のため人もまばらだったが、本日は観光客の車で駐車場は満車。ツーリングのバイクも多い。この間は閉鎖されていた海岸へ降り、特徴的な岩肌をじっくり堪能する。
 ここまでの走行距離331.6km。

 さて目標の房総半島一周犬吠埼に到着したが、まだお昼なのでこのまま帰るにはちと惜しい。そこで成田空港そばの航空科学博物館に立ち寄ることにした。

13:45 成田 航空科学博物館
 犬吠埼から成田までは渋滞とまでは行かないが、車が多くて楽しめない。町の発展に比べてパイパスの整備が遅れたためだろう。高速道路も銚子まで伸びていないし。
 航空科学博物館は、空港のターミナルを模したような建物が面白い。時間の都合もあって博物館内へは入らず。敷地に野外展示されている飛行機やヘリコプターを見物。YS11の一号機があって感動…ってほど飛行機に詳しくはない。


15:00 千葉 思い出巡り
 博物館から成田ICにて東関東自動車道へ。途中JCTを経由して東金道路大宮IC下車。千葉市若葉区周辺の思い出巡り。何度か立ち寄っては当時を思い出して逃げかえっていたが、今日は自分と向き合って思い出に浸る。
 当時住んでいたアパート周囲は坂月市民の森という林が広がっていたが、今や千城台からの道路が伸びて当時の面影は薄れている。それでも自動車教習所や写真館などが当時の場所にあって、記憶との齟齬を補正してくれている。
 千城台に出ると駅前にはヤマダ電気のビルが建ち、閑散としていたロータリーも立派になっていた。昔バイトしていたセブンイレブンは跡形もなくなり、眼鏡屋と歯医者が営業していた。よく買い出しに行っていたお弁当屋さんも痕跡がない。寂しい。
 御成台へ。東京情報大学。ネットの情報によれば昔あった経営情報学部はなくなっているようだ。代わりに総合情報と福祉学部が開かれている。これも時代の流れでしょう。まあこんな下位ランク大学が人口減少の時代によく生き残っているもんだ。辺り一面造成地となっていて、家屋も何もなく、だだっ広い土地だけだった大学周辺には戸建ての家屋が軒を連ねていて当時の面影はない。

 

 モノレール通りに沿って都賀へ向かう。小倉台にて焼き肉屋の赤門を発見。毎月29日の肉の日なんてあったな。都賀駅近くにあった思い出のゲームセンターはカラオケ屋と化していた。ストリートファイターIIで残り体力なし。起き上がりにダルシムがファイヤーを重ねてくる…が、起き上がり昇竜拳!!…懐かしい。
 都賀を越えてみつわ台へ。大学四年生のころバイトしていたセブンイレブンみつわ台店へ。店長に信頼されてお店を任されたりとアルバイトリーダーぽい仕事をしたり、かわいい女の子との交流があったりと、いまでも心に染みるセブンだ。マップで調べれば千城台店と違いまだ営業している。少しドキドキしながら訪問すれば…昔と場所も店舗も変わっている。名前だけ同じの別のお店になっていた。それでも中に入ってコーヒーだけ買って帰る。もう30年前の千葉は、自分の記憶の中にしかないのだなと思い知る。

17:10 富津岬
 千葉に向かう道中、上り車線の貝塚あたりは大渋滞で車はまったく流れていなかった。これはもしやと調べればアクアラインも帰り渋滞で、10kmで通過に30分となっていた。千葉巡りを終えるころには15kmで通過に55分と更に伸びている。こりゃだめだと帰宅を諦め、であればと富津岬を目指す。到着のころには日も暮れているだろうなと思いつつ道中を急ぐ。案の定着いた頃には辺りは真っ暗となっていた。海岸沿いは風も強く寒い。

 このまま渋滞を帰るか、市川方面へ出て高い首都高に乗るか、チープに下道をとことこ帰るか悩みつつ、結局快活クラブにて時間調整することにした。木更津へ。 快活クラブ到着までの走行距離530km。

21:40 木更津 快活クラブ出発
 快活クラブにて夕飯をとりつつ、F1トルコGP観戦。雨の中繰り広げられたレース。フロントローに位置した我らがフェルスタッペンは、無理なアタックで順位を落とす。そんな中、予選に失敗したハミルトンがレインタイヤをいたわりながら走行して優勝。七度目のワールドチャンピオンシップ獲得。最近のF1はよく知らないが、ハミルトン凄いと思い知らされたレースだった。
 21:30頃アクアラインの渋滞も2km5分程度になっており、渋滞のお尻も海ほたるを越えたので出発することにする。今日はよく走った。二度目の給油。乗車時足が釣りそうになった。もちろん真っ暗なので、安全走行を心掛けよう。

23:30 帰宅
 帰りは浮島から保土ヶ谷バイパス経由で東名高速と小田原厚木道路を使用。道中さしたる障害もなくノンストップで無事帰宅。今日は思いの外よく走った。内容盛りだくさんの日帰りロングツーリングとなった。
 本日の総走行距離646.4km。

2020年11月3日火曜日

ヘラクレスの栄光III その2

  スーパーファミコンのRPG「ヘラクレスの栄光III」をプレイ。本日クリアした。クリアまでにだいたい二週間ほど掛かったのかな。
 ストーリーが素晴らしいという触れ込みの同ゲーム。確かに伏線が回収される終盤と、その演出方法は当時にしては見事で、名作と言うファンがいるのも納得。残念ながら大人となった身には途中で薄々謎が読めてしまったものの、これを子供の頃遊んでいたら衝撃を受けただろうね。

 しかしゲームバランスはかなり悪く、レベルが上げて装備を整えても、いつまでも戦闘が楽にならない。後で調べるとキャラクターの成長に伴って、モンスターのレベルも上昇しているとのことで、そりゃ楽にならないわけだ。
 一撃でHPを半分近く持っていくことも多く、更に特定のキャラクターへ集中攻撃してくるなど厳しい。もっとも不死身の主人公たちでHPが0になっても簡単に復活できるうえ、ドラクエで言うところの「世界樹の葉」はいくらでも手に入るので、死ぬ(気絶)前提で立ち回るようなバランス調整なのかも。
 終盤はマッドマン系とクリスタル系が辛く、せっかく倒してもすぐに回復、復活させられ、一戦闘がとても時間が掛かってしまう。さらにMPを吸ってくるとストレスが溜まる。レベルを上げても無意味なのを悟り、最後あたりは雑魚戦で逃げまくりだった。

 道具使用することで魔法効果のある装備があるのが救い。とくに「みかくしのかぶと」は店売りなのでパーティ全員に装備。開幕連打すると一気に非ダメージを抑えられたりする。他にも全体攻撃魔法「ランドン」を発動できる槍など、MPを節約しながら戦うのも肝要。
 攻撃力アップや二回攻撃できるようになる魔法などのバフ、相手を混乱させるデバフ系の魔法も割と効果的だったりと考えられてはいる。
 これでモンスターのレベルが上がらない設定であれば爽快感も味わえただろうに、延々つらい戦いを強いられるのがねぇ。また古いゲームにありがちなエンカウント率の高さもストレスを増す一因。

 謎解きに関してはヒントがうまく散りばめられていて、町の住民だけでなく、仲間の日記から推測してみたりなど凝っている。全体マップを見通す範囲が狭くて位置関係を俯瞰して把握しにくいこともあるが、そこが逆に寄り道の楽しさも作り出しているので一概に悪いとも言えない。
 ただし終盤津波後の展開が予想通りの解法だったけれどなかなかフラグが発動せず、攻略サイトを頼ってしまうことになった。残念。

四尾連湖、夜叉神峠

  前日本栖湖にてキャンプ。開けた日曜日はせっかくなので周辺をツーリングする。目的地は四尾連湖と夜叉神峠。くしくもどちらも「ゆるキャン」で紹介された場所だった。


  四尾連湖。いいキャンプ場はないかとネットを探していた所みつけた「四尾連湖…伝説のキャンプ場(上級者向け)」という一文に惹かれたのが訪問の経緯。Google Mapで調べると、丸い湖の形に魅せられる。
 人里離れた山の奥地にひっそり佇むいわくつきの湖。何か出るんじゃないか?などと想像を膨らませてしまうロケーション。湖畔の山荘が管理運営しているというのもラヴクラフトのコズミックホラーを思い出させるぞ!
 いまでこそ富士五湖だが、昔は富士八海と呼ばれていたそうで、この湖はその内の一つだったそうだ。そして牛神という妖怪を祀ったというの伝説があった。上級者向けというのは、テントサイトまでオートバイを乗り入れることが出来ず、湖畔をぐるりと歩いて行かねばならないからか。

 本栖湖からは本栖みちを通って2時間弱の距離。富士八海と一括りにするにはちと遠い気がする。狭いながらも走り易い山道を走り切った終点に位置し秘境感がある。人出の多い富士五胡に比べ人の手が入っておらず、まさに森の中にひっそりと存在する、それこそ「伝説」の湖といった佇まいだ。
 入口には貸しボートや売店があるし、こちらの林間オートキャンプ場はいわゆる普通のキャンプ場。けれど湖の反対側にあるキャンプ場は眼前に佇む静かな湖面と周囲の木々に囲まれ、まるで現世から隔絶された体験が出来るのかもしれない。まああんな所まで重たい荷物を運ぶ気にはなれないし、他のキャンパーがいなかったら怖いだろうなあ。

 


 次に向かうは夜叉神峠。国道52号線へ下りて甲斐、甲府方面へ、芦安にて西へ。南アルプス街道を進む。日曜日と言うこともあり国道52号線は車が多い。また赤信号に何度もぶつかりまったく楽しくなかった。しかし南アルプス街道からはツーリング向きの快速道となり楽しい。
 夜叉峠を目指したのは会社の先輩からお勧めされたため。確かにいい道だなあ、なんて思っていたのも束の間。芦安温泉宿を過ぎたあたりから舗装が剥がれて穴ぼこだらけという最悪の路面状態。さらにヘアピン連続という悪路へ。穴も結構深く一度はタイヤがハマってしまいエンスト。慎重に走っていたから良かったけれど、リアシートにはキャンプ道具満載。カーブでバンク中だったら支えられなかったかも。
 よくこんな道をお勧めしたもんだ、なんて評価が一変してしまうが、考えてみれば先輩の乗っているバイクはオフ車で林道好きだからな…。
 四尾連湖からは1時間30分ほどで到着。ここも「ゆるキャン」で紹介されていて、峠の山小屋ではグッズを販売していた。以前行った大井川の終点同様、南アルプス登山道の入り口で、一般車両は通行が禁止。ゲートで閉鎖されていた。さらに落石の為、現在は歩行者の通行もできないそうである。

 


 山小屋にて昼食。カレーを食べる。ルーが冷たくてイマイチ。メニューに「辛口」とあったが、確かに辛くはあった。駐車場には思っていたより車が止まっている。周辺を散策しているのだろうか。確かに紅葉シーズンに入りつつある感じ。

 さて帰りである。連休恒例の渋滞地獄。ナビのおすすめは甲府方面へ出て中央道から富士五湖または八王子から圏央道経由。まあ面白くない案内なので却下。国道52号線は先ほどの赤信号連続が気に入らないので中部縦貫道を使う。
 本栖湖へ戻ってもしょうがないので下部温泉ICで降りてそのまま富士川沿いに県道9、10号を南下。途中のコンビニへ立ち寄り道路情報を取得。東名高速は予想通り山北バス停で事故発生。渋滞ができている。箱根も1号線、新道とも渋滞。なので東名(新東名)に乗るのはやめて、国道469号線で富士の裾野を走りつつ御殿場に出ることにする。
 国道469号線をかっとばし、御殿場に着いた辺りであたりは暗くなってくる。再び道路情報を見れば、山北バス停の事故が再発生。つれて国道246号線も渋滞。箱根は相変わらず。もうこうなったら真っ暗だから嫌だけど、再び足柄峠で帰ることに決める。

 誰も通らないと思った足柄峠だったが、やはり知る人ぞ知る道。渋滞回避と思われる車が結構いる。CBのLEDライトは光量充分なれど、カウルマウントなのでカーブの先を照らしてくれず山道のヘアピンは怖い。無謀なスピードを出す気にはなれず、速そうな車が近づいてきたらさっさと道を譲るようにした。
 しかし頑張って暗闇の峠道を走ったおかげで、こんな風景に出会えたのは偶然の賜物。


 今度は一眼レフを持って夜景を撮りに来ようかな。

 今回の走行距離は二日間で369.0km(初日103.0km、二日目266.0km)。

渋滞と週末キャンパーに驚愕

 10月31日から11月1日の土日を使ってキャンプツーリングへ出掛けた。土日キャンプは初めて。キャンプブームで混んでいるらしいがどれほどのものか。
 前日は夜勤で明けの出発。本当はお昼くらいまで寝てのんびり家を出ようと考えていたが、最近は日暮れが早く夕方5時には暗くなるので、キャンプ場にお昼ごろ到着しようと考えた。また予約不可の先着順なことも混雑を考慮して時間を早めた一因。

 8時30分頃出発。キャンプ地は西湖予定。東名高速へ乗ろうとすれば、いきなりの大渋滞で気を削がれる。この連休にも関わらず大井松田ICから御殿場IC間の左回りルートを通行止めの工事。片肺飛行に加えて良く晴れた連休ともあり、下り車線は15kmの大渋滞発生。
 まあのんびり行こうやと下道を走るが認識が甘かった。東名渋滞を避けた車が多数混入。国道246号線もパンクしていた。金太郎公園のJCTまで辿り着ければ…なんて淡い期待を打ち砕かれ、山北を越えることすら出来ず。結局途中で引き返して足柄峠から御殿場入りすることに。

 久しぶりの足柄峠。昨年の台風で通行止めになっていたが、現在足柄駅方面へは出れないものの、東名富士カントリークラブ側へは降りられるようだ。道中から見る秋晴れの富士山。雄大な景色。こうして渋滞に翻弄されつつ、小山に出たのは11時30分。越県に3時間も掛かるとは。足柄峠からいい景色が見れたことが救い。

 少しでも時間を取り戻そうと富士五湖道路を使って富士吉田ICへ。マックスバリューにて食材買い込み。なんかいつもよりお客さん多くないか?しかも皆キャンプ飯を買い漁っていく。嫌な予感しかしない。
 店を出て目的地の西湖を目指す。まずは湖畔キャンプ場へ。入り口にはつれない満車の看板。ダメもとで受付に行くがやっぱりダメ。まあここは狭いからと気分を取り直し、湖畔をUターン。津原キャンプ場へ。
 道中湖畔をみればテントが立ち並んでいる。こりゃ無理かもな。受付けでは野営地を見てからテントが張れそうなら受付けしますとのこと。この間は貸し切り状態だった広場はすでにオートキャンパーに占拠され、ちょっと入り込む勇気がない。一応林間サイトを覗くがこっちはもっと混雑していた。諦める。
 西湖がだめなら精進湖があると突き進む。が、受付け前に「満車」の張り紙。正直土日キャンパーを舐めてた。日曜の富士五湖はいつもスカスカなので大したことないと思い込んでいた。
 こりゃ食材持ち帰って家で食べるかなんて考えつつ、一応くらいの気持ちで本栖湖へ。やっぱり混雑しているがなんとかテントを張れるスペースを発見。林間サイトなので若干サイト同士が近くても精神的な圧迫感が少ないからか。

 キャンプ場内をバイクでうろうろしつつ、なんとか張り場を確保。途中Uターン時、ぬかるみにスタックしてしまい、危うくバイクを倒す所だった。CB1300はキャンプツーリングには不向きか?
 受付を済ますとすでに14時近い。まあ食材は買ってあるのであとはのんびりするだけだ。
 今回のキャンプにおける目標は、
 ・メスティンによる飯炊き…固形燃料で炊き上がるので手軽で旨い
 ・新LEDランタンのチェック…明る過ぎるくらいだし、調光できるので問題ない
 ・新テーブルの使い勝手…飯用はこのくらい(40cm)高さがあった方がいい
 ・冬用シュラフの防寒性能…保温、防寒とも十分。化繊なのででかいのが残念
どれも予想、想定通りでグッド。ついにキャンプギアが一通り揃った感がある。なお夕方近くになると日帰りキャンパーもいたのか、テントサイトに少し余裕が出てきた。日暮れが早くなければ夕方狙いもあるのだが。

 暗くなってから焚き火を見ながらのんびり。直火はいいね。最高のひと時。