2019年11月18日月曜日

CB1300 南房総ツーリング

 NEXCO東日本が実施しているツーリングプランを利用して、千葉県館山市方面の房総半島南側をツーリングしてきた。
 インターネットで千葉のツーリングスポットを調べると、マザー牧場で有名な鹿野山をはじめとしていくつかのワインディングが紹介されていた。Google MAPで経路を検索すれば一筆書きで網羅できそう。これを機会に一挙に走ってしまおうという企画。

ルート
 1.自宅~国道1号線
 2.湾岸線~アクアライン~海ほたる
 3.館山自動車道~冨浦IC
 4.「房総フラワーライン」
 5.「安房グリーンライン」
 6.「もみじロード」
 7.「鹿野山」
 8.「房総スカイライン」
 9.「清住養老ライン」
10.市原鶴舞IC~圏央道~アクアライン~帰宅
(夕方帰宅ラッシュにかち合ったら木更津の健康ランドで時間調整)

 今回利用したツーリングプランは首都高速湾岸線浮島ランプからアクアラインが無料区間になっていた。利用料金が高くて行ったことのなかった海ほたるにも初訪問。観光スポットとして見所も多い鋸山に行けないのは残念だが、その分「走り」がメイン。


 例によって渋滞を避けるため午前4時に出発。順調にいけば日の出前の海ほたる到着。ナビは東名高速を推奨してきたが、西湘バイパス~湘南バイパス~横浜新道の国道一号線ラインを走る。
 年末年始ツーリングを見越して先日購入したワークマンの「イージス」を着込む。結果早朝の寒さは全く感じず、日中は暑いくらい。評判通りの性能を発揮で頼もしい。

 順調に夜明け前の海ほたる到着。当たり前だが辺り一面真っ暗で風景も海も見えない。日の出まで待とうかと思ったが、それなら少しでも先を急いだ方がいいと判断。休憩もそこそこに海ほたるを出発。
 初の海ほたる。トンネル区間は「シン・ゴジラ」で見た景色と同じという感じ。洋上にあるからか施設は船をモチーフにした装飾。橋上となる海上区間は伊勢湾岸道路とあまり変わり映えせず、思ったほど感動はない。辺りが暗いからか。


 かくて千葉上陸。木更津から館山へ。予想以上に車は少なく走りやすいのでかっ飛ばす。同じリゾートとはいえ、都心からの距離で言えば箱根や富士方面と変わりないはずなのに、なぜ東名や中央道の混雑具合と比べて交通量が違うのだろう。
 6時過ぎに冨浦IC到着。到着した国道127号線はヤシの木が立ち並び、南国ならではのお出迎え。市街でガソリン給油しようとナビで周辺検索するも、三軒訪問して全て営業時間外。田舎道を通るルートだったので嫌な予感はしたが。結局Google MAPで検索。一番近くて営業しているスタンドを探すこととなる。こうした情報に弱いのもナビ専用機の弱点と認識。決められた場所を案内するのには長けていても、その場で検索して移動するのに弱い。

 所要を済ませ、最初のツーリングロード「房総フラワーライン」へ。房総半島南端をぐるりと回り込む街道。走り始めはこれがツーリングスポット?と言う感じの道だったが、海上自衛隊館山航空基地て様相が一変。ほぼ一直線の道が続く快適ロードとなる。
 地図上では海沿いの道だが海岸線からは少し離れていて、海はあまり見えない。館山に到着してすぐにお出迎えをしてくれる館山城をはじめ、洲崎灯台、アロハガーデンたてやまなど、ランドマークも多く飽きさせない。

 房総フラワーラインを駆け抜け、そのまま「安房グリーンライン」を北上する。南国の雰囲気だったフラワーラインとは打って変わり、林道を思い出させる山がちなルート。しかし整備されていてとても走りやすい。国道128号線をまたいだ辺りで様相は一変し、田んぼの中を走る一直線の田舎道となる。

 安房グリーンラインを抜け、県道88号線を経由。「もみじロード」へ。安房グリーンラインと同様のワインディング。名前の通り紅葉の見ごたえがありそうなスポットだったが少し時期が遅かったようだ。

 国道465線を経由して鹿野山方面へ。「マザー牧場」など有名なスポットなれど、これまで通った道と異なり道幅は狭い。カーブも多く、センターラインもないような山道を走るので、あまり快適な道とは言い難い。それでも鹿野山頂上付近にある九十九谷展望公園の絶景は素晴らしく、ライダーも多くいて立ち寄るべきスポットだ。


 鹿野山を後にし「房総スカイライン」へ。鴨川へと抜ける「鴨川有料道路」と共に無料開放されている。スカイランとは名ばかりの森を抜ける山間ロード。道幅も広く走りやすいが、微妙に交通量があるので走りを楽しめるわけではなく、絶景と呼べる景色もないので楽しくはない。千葉中央と鴨川をつなぐ観光用道路という感じ。紅葉シーズンだったらもう少し景色が良くて印象が違ったのかも。

 鴨川到着。鴨川シーワールドのある国道128号線を経由して「清住養老ライン」へ。整備された二車線の道もあるが、鹿野山の道をさらに狭くしたような山道がここかしこに顔を見せる街道。一部は相互通行も難しくヤビツ峠を思い出す。
 養老川に沿って走る山道で、里見駅や高滝ダムなど見所もあるのだが、風景に関してはここまで走ってきた道とあまり変わり映えがない。

 清住養老ラインの走る県道81号線を抜け、国道297号線へ。当初の目的地である市原鶴舞インターチェンジへ到着した。インターチェンジ付近にあるミニストップ到着時、時刻はまだ14時前。予定より3時間くらい早い到着だった。
 帰路の途中思ったが、せっかくだから再び南下してから外房を銚子まで突き進んで、房総半島制覇してもよかった。


 南房総を走って感じたのは整備されて走りやすいワインディングが多いことと、紅葉シーズンだというのに交通量が少なく走りやすかったということ。逆に言えばこんな良い環境なのに何故ドライブやツーリングする人が少ないのか。
 道中数台のバイクとすれ違ったものの「ヤエー」の交換はほとんどなく、ツーリング集団との出会いも少なかった。
 思ったのは鹿野山九十九谷公園以外、開けた山頂や展望台といった爽快な場所がないこと。道は良くてもどこも似たような風景で、「ココ」というポイントがない。結果ライダーの集う場所がなく、南房総ツーリングをぼやけた印象にしていると感じた。
 南房総はどんづまりだから、ここを経由して他方面へ抜けて行く人はいない。結果ここを走るのが目的という奇特な人以外おらず、さらに特筆すべきスポットもないから奇特な人々も集まらず、交流も広がらない。道路は整備され都心からも近いことを考えれば寂しい限り。

 予定では市原鶴舞インターチェンジに16~17時ごろ到着。富津岬を経由して木更津で温泉に入って時間調整するつもりだったが、まだ渋滞も発生しない時間帯。少し迷ったが月曜日は仕事もあるし、今から帰れば暗くなる前に家に帰れるからと小田原へ戻ることにした。
 せっかくなので明くなった海ほたるの風景を見ようとアクアラインを目指し、その後の道どりを間違えたため東名高速からの帰還となった。本当このカーナビは東名高速を推奨するのが好きだな。


 本日の走行距離458.6km。高速利用が300km弱あるので、下道を走ったのは160kmくらいか。走行距離の割には時間、疲労度とも少なかった。

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