日曜日は仕事が入ってしまったため、月曜日を代休とする。平日だし渋滞も緩和されるだろうと前向きに考えるも、日曜日はとってもいい天気。こりゃミスったなぁと思いきや、月曜日も負けないくらい良い天気だったので結果オーライである。
そうは言うものの少しでも空いた道を出掛けたいと四時起き、五時出発を試みるが、仕事の疲れが蓄積していたのか起きれず。結局自宅を出たのはいつもと変わらぬ六時半であった。
行程については前日のうちに考えておいた。ナビによって推奨されるルートは異なる。
1)高速中心・・・小田厚~圏央道~中央高速
2)御殿場高速・・・東名~富士五湖~中央高速
3)下道・・・R246-138-137-20
こんな感じ。
1)については2時間半程度で到着するようだが、一度厚木まで東進。八王子へ北上してから西へ進むというルートがどうにも受け入れられない。要するに逆方向へ向かわねばならないから。それでいて全部高速道路を使うことになるので五千円近い高速料金が掛かる。まぁ却下。
2)について。東名高速の大井松田~御殿場間は使わず国道246を使用するとして、現実的な選択肢。須走ICから大月経由で諏訪を目指す。料金、時間とも問題なし。
3)について。時間は掛かるものの、御坂みちを通るので興味深い。先日この道について先輩に教えてもらったばかりなので走ってみたい気もする。
他に調べてみると、これまで山中湖へ向かう時は御殿場から138号線に乗り、須走経由で向かっていたのだが、どうやら鮎沢を超えたあたりで抜け道があり、御殿場や須走を通らず直接山中湖へ抜けていくことができるよう。
この道が今後有効になりそうなこともあり、今回は3)ルートでビーナスラインを目指すこととなった。ただし当日寝坊したため、御坂みちを超えたところで中央高速に乗り、諏訪インターで降りるという2)との折衷案でもある。
ルートは決定しているのであとは進むだけ、なんて何も考えずに進んで行ったが、考えなさすぎた。国道255から246へ抜けたのが大失敗。山北はスーパー渋滞。そうだ今日は平日月曜日。大型トラックと通勤乗用車が列を連ねて進みやしない。あまりやらないすり抜けを駆使しつつも、山北を抜けるのに1時間近く掛かってしまうという有様。嗚呼、大雄山から地蔵峠方面へ抜けておけば良かったのに・・・。
それでも谷峨のあたりでなんとか渋滞解消。ここからは順調で予定通り鮎沢を抜けたインターチェンジみたいな所で山中湖への抜け道に入る。割と整備された峠道でヤビツ峠よりよっぽど広い道幅と走りやすい。当然他車は全くなく、快適に進むことができた。こうして8時ごろ、山中湖到着。ここから見る山中湖は新鮮で、まるで草原の中の池みたいだった。
そのまま進んで河口湖を目指す。どうやらこの抜け道は「道志みち」の終点の隣に出るよう。セブンイレブンが目印。山中湖畔北側を走って国道138へ合流。腹が減ったので松屋にて朝食。河口湖大橋を超えていよいよ「御坂みち」へ。
「御坂みち」はとても快適な峠道だった。平日ということもあろうか交通量はさほどでもなく、順調に進むことが出来る。登坂車線が整備されていることも要因だろう。これだけ快適な道ならばわざわざお金を払って富士五湖道路~中央高速を使って大月まで遠回りする必要も感じられない。久しぶりのCBR400Rのライディングポジションにも慣れてきて、気持ちよく進む。
9時半ごろ「一宮御坂IC」到着。ここからは高速を使う。国道20号線を使う予定であったが、平日ということもあり混雑が予想される。また1時間以上も寝過ごし、山北の渋滞ハマりもあったりで下道を行く気分にはなれなかった。
10時ごろ二度目の休憩。原PAにて一服。中央高速は流れ順調。道中一車線規制もあったが、渋滞の気配なしで10時30分には諏訪まで辿り着いた。いよいよビーナスライン。
諏訪IC降りてすぐのセブンイレブンにてコーヒーを飲みつつ道を確認。憧れの地「ビーナスライン」へ突入である。国道152号線へ入ってすぐに「ビーナスライン」の大きな垂れ幕。期待が高まる・・・も、茅野市街を通るその道は車の量も多く、通勤・生活・トラックなどが混じり合うイケてない一般道という印象。どこが峠道、ワインディングだよ!と思いつつ進む。
しばらくして国道192へ。やっとのどかな田舎道となり少し安心。気分を損ねる足場材を積んだユニックもほどなく消えてくれていよいよビーナスラインの本領発揮か。ただし「伊豆スカイライン」のような優良観光道路と違い、のんびりドライバーも多く走っている感じ。平日ということもありバイカーは少なし。蓼科を越えたあたりでは路面もがたついて何か楽しくない。富士スカイラインと似た感じかなぁ。11時まわったあたりで白樺湖に到着。湖面は緑色で汚い。そばにバイクを止めて休憩する気にもなれず、展望台にて写真を数枚撮った程度で先を進むことにした。
ここまでは残念な感じだったが、峠道は高原を突き進むゆるやかな道となっており、やっと「ビーナス」ラインという風情に。小高い丘は遥か昔馬でも放牧していたのだろうか、なんて思わせるような大きな景色。もっとも、ゆったりとしたカーブで景色も良いことから老人ドライバーが多く、こうした車はスピードが遅いのが難点。芦ノ湖スカイラインや伊豆スカイラインのようにバイカー御用達のワインディングとはちょっと違うみたいね。のんびりドライブコースという感じか。遠くからの旅行客も少ないようで、地元ナンバーばかり見かけるし。
とは言うもののやっと走りやすい道となったのでグイグイとCBRは進み、霧ヶ峰はスルーして一路目的地の美ヶ原高原美術館へとひた走ることとなる。
が、ここでアクシデント。
カスタムしたバックステップは、ロングツーリングにはやっぱり合わないようだ。窮屈に折れ曲げられた膝。カーブにて荷重移動をしようとステップへ体重を掛けるいわば屈伸運動。これに日々の運動不足が相まって、右足が攣った(笑)
いてぇぇぇっ、いてぇぇぇっ。と悶絶しながら待避所を探すも、不要な時はあれだけ目についたそれが、こういう時だけ見当たらないのね本当。曲げると痛い足を伸ばしながらの走行。しかしきついカーブもあったりでそうも言ってられずと苦労したわ。
なお、霧ヶ峰を超えたあたりからはいよいよワインディングという感じの、きつめのカーブ、ヘヤピンが織り交ざった楽しい峠道になってきた。バイカーもようやく見かけるようになり、ヤエーを送ってくるライダー多し。いい感じ。
そんな悪夢を乗り越え。ついに美ヶ原高原美術館!到着しました。
苦労しながらもなんとかお昼には間に合い、あの「アモーレの鐘」が正午をお知らせしてくれましたよ。着いたー!って感じが一層したね。
駐車場にはスタンダートとなりつつある高齢大型バイカー軍団。相変わらず駄弁りモードでそばに寄りたくない感じ。他にも若者250ccバイカー。大型ソロさん。地元のスクーターなどを見掛けました。
残念ながら南方面は霧が発生。景色はあまり楽しめず。また工事中で開館時間の短くなった美術館には入りません。外から見る限り箱根彫刻の森と違いが分からんもんね。これなら近い方でのんびりするわーって感じ。
しかしここで一つ懸念事項が。美ヶ原高原美術館への道のりは考えていたものの、帰り道はあまりきちんと計画を立てていなかったのだ。ひとつは霧ヶ峰から国道40号線を進んで諏訪へ。もうひとつは来た道をそのまま帰るルート。
結局今回は両方の中間ルートを選択。白樺湖までは来た道を引き返し、そこから152号線にて茅野へ出る道を選択。せっかくのビーナスラインをもう少し堪能したかったことと、そうは言っても蓼科あたりの道は通りたくなかったというのが選択の理由。
結果的に割と良かったようで、ほぼスルーだった白樺湖畔を巡ることが出来た。しかし小さな汚い湖という印象は変わらず。後で調べたらここは人口湖らしく、また近年汚染が進んでいるとのことだ。
152号線を進んで茅野市街に出たあたりで、やっぱり諏訪湖も見ておこうかなと思い立つ。時刻はまだ14時。時間はまだまだある。国道20号線に出ると諏訪インターをスルーしてそのまま西へ。市街地走行なので暑いし道は混んでるしと苦労しつつも、ついに諏訪湖へ到着した。
諏訪湖と言えば武田信玄のお墓や諏訪大社など、幻想的なイメージが大きかったのだが、ついてみたそこは「熱海!?」と言わんばかりのリゾートだった。湖面も綺麗とは言えず、水草などが生えていて緑っぽい。神秘的なイメージが遠のく。
それでも湖畔を一周してみたのだが、結局ぐっとくるような景色は現れず残念だった。だが後悔はなかった。たとえ負のイメージであったとしても、自分の中における諏訪湖というものが確立できただけでそれは収穫だから。
15時半。再び諏訪ICへ。あとは来た道を帰るだけだ。この頃にはカスタムしたCBRも体に馴染んできている。高速では取り易くなった前傾姿勢が重宝する。ロングスクリーンがあれば最高かも・・・なんて思いつつ、馬力のないエンジンに鞭を打つ。
18時過ぎ帰宅。走行距離500km。CBR400Rを購入して一日の走破距離では最長となった。長かったー、疲れたー。
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