とりあえずクリアした。スターコインはまだほとんど取れていないので、完全クリアはまだまだだが。感想としては、もう普通のNewマリオだったなとしか言いようがない。
スーパーマリオシリーズは、上級版という位置づけのマリオ2以外新しい味付けがあり、キャラクターと基本部分は同じものの、別のゲームと言ってもいいくらいだった。
それに対してNewマリオシリーズはどれもステージとギミックが変わっているだけ。そんな印象が強くなってしまった感じ。売りの部分である同時プレイはNewマリオWiiで実現しているし、せっかくのHD画質も2Dマリオではほとんど無意味だし。
もちろんグラフィックがきれいに、緻密になったなとは思うが、マリオの世界自体が、絵本のような描かれ方をしているので、その恩恵はあまり受けられていない。
原因として今回のNewマリオUは、Wii版をMiiでもプレイできるようにしました、というのが開発のスタートラインだったことによる。これはゲームキューブで開発していたゼルダの伝説トワイライトプリンセスを、急遽Wii版として発売した時に似ている。
もちろん高画質にしている点などから、バイオハザード0やエターナルダークネスと同じ経緯と言えばいいのだろうか。
パッドプレイとして「バディプレイ」を搭載。WiiU独自の機能を入れているが、これもマリオギャラクシーなどのアシストプレイとやっていることは変わらない。ポインタで助けるか、パッドの画面をタッチするか、という違いである。
結果としてマリオ3のファミコン性能を超えたと言うべき多彩な進化や、マリオワールドのような、まさにニューハードとも呼べる映像と音の革新までは至らず、どうしても地味な感は否めない。半年前に3DSでNewスーパーマリオ2がリリースされたのでなおさらだ。
Miiverseとの連携。これは上手くいっていると言える。特にミスした場面でいろんな人のコメントが表示されるあたりなどは、ゲームを通して不特定多数の人とコミュニケーションしている感じにさせられ、共感を得たりクスリと笑えたりと面白い機能だ。
またテキストだけでなく、パッドを活かして簡単な絵なども送れるので、文章だけでは味わえない暖かみも感じさせる。
こればかりは据え置きであり、ネット周りを強化したWiiUだからこそできた機能だ。つまり携帯ゲーム機の性能向上や、スマートフォンやパッドの登場に対して、据え置きゲーム機のあり方とは何ぞや?という任天堂の答えなのだろう。
ネットワークを使った対戦、協力プレイをさらに推し進めたソーシャルネットワークの構築。これが任天堂の回答であり、だからこそとてつもないハード性能よりも、手書きのイラストを送りあえるようなゲームパッドを開発したわけだ。確かにキーボードよりは手軽だし、前述した通り暖かみや人間性を受け止めやすい。
とは言うものの、個人的にはやはり地味な作品だったという感想を覆すには至らない。Wiiが発表された時に見たマリオギャラクシーのようなワクワク感、冒険感、そうしたものは一切ないからだ。BGMも控えめだし。
いつものようにギミックを乗り越えて、旗を目指すという定番な展開。ついに対戦となるクッパもNewマリオWiiと比べても演出は少なく、あっさり倒せる。これだったらマリオ3Dランドのクッパ戦のが迫力あったなというくらい。
とにかくすべてが地味にまとまってしまっていて、おっ!と思わせるものがない。
確かに定番だから、任天堂のマリオだから、つまらないと言うことはないし、ミスをすると「悔しい、もう一度」とはなるけれど、それ以上の感動は受け取れない。
果たして5年ぶりの新ハードの第一弾として、こんなので良かったのか?とは多くのユーザーも思ったのではないだろうか・・・。
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