2026年5月9日土曜日

2026GW 舞鶴・丹後・京都 ②

 三日目

 昨日と予定変更した丹後半島周回に出掛ける。天気回復と思いきや午後から雨模様のぱっとしない天気とのこと。当日になって天気予報が変わるというあるある。専門にやっていて予報ひとつ正確に出せないのかよと思うが、だから何だと言われれば何でもない。ただの八つ当たりでしかない。

 ホテルを出て昨日来た道を西へ戻る。西舞鶴を越えてR178を通って丹後半島を目指す。途中宮津の手前で府道に降り、「おっぱま」という半島をぐるりと回る。地図を見れば府道がつながって反時計回りに走っていけるはずだが、ゴリラナビは道が分断されているような表示。
 どういうことかと思えば、半島先端のあたりで道は急に狭くなり、崖の上の山の中を縫うように走る感じ。路面はコケまみれで昨日雨が降ったこともあり滑りそう。四国ツーリングであったような恐怖は感じなかったが、ナビの表示はこういうことだったかと納得。

 半島を横断する山道を抜けると宮津湾で、少し走れば天橋立が見えてくる。雪舟観と言われる見え方。海も透き通って綺麗。ここまでは雲間から青空も見え最高の雰囲気。しかし与謝野町に来た辺りで雨が降ってくる。ぱらぱらとにわか雨って具合でもなく、雨対策をしないとヤバいかなと思わせる降り方。
 調べてみると通り雨のようだったので朝食を取ってやり過ごせば、思いのほか早く止んでくれた。

 本日一つ目の目的地、天橋立傘松公園へ。以前来たときは「天橋立ビューランド」を上がったので、今回は北側から観ることにした。こちらから見る天橋立は「斜め一文字」と呼ばれ、反対側の飛龍観に対して「昇竜観」と呼ぶそう。有名な写真の残っている股のぞき発祥地と言われている。

 ケーブルカーを上がってすぐに見える景色は日本三景にふさわしい、まさに絶景だった。

 天橋立を後にしいよいよ丹後半島を走っていく。傘松公園で見掛けた伊根の舟屋が気になって寄り道。映えスポットということや、丁度お昼時期だからか山頂にある道の駅は駐車場渋滞。ここまでして行きたいスポットかねなんて思ったが、車だとUターンして逃げる訳にもいかないのか。
 舟屋の風景は思っていたほどのインパクトはなかったが、能登にあったような漁村の家屋がそのまま残っている町並みなどは風情を感じた。

 丹後半島の北端にあたる経ヶ岬に到着。天気は完全に回復するが、低気圧の関係かメチャクチャ風が強い。展望台駐車場ではバイクが倒れるんじゃないかとヒヤヒヤさせられるほど。北海道室蘭の地球岬がこんな感じだったか。
 すぐそばに灯台があるようだが、雨上がりの山道を歩いていく必要があり断念。

 丹後松島や立岩を通り過ぎる。強風のせいもあり日本海は波高し。鳴き砂の琴引浜を過ぎて久美浜到着。前に来たときに印象深かった山は発見できず。あれは眠気をこらえて走っていたときに見た幻想だったのか。
 この辺りで風もだいぶ落ち着いてきたが、内陸部を走るにつれ今度は雨雲が広がって来る始末。今日は天候に翻弄される旅だな。

 R178から別れを告げ、R312にて与謝野に戻る。府道9号を利用して大江山山中へと分け入る。山の中を走ることもありついに雨につかまる。幸いなことに朝方の雨と違ってカッパを取り出すほどの降りではなかったので、少し濡れるもののそのまま走る続けることにした。
 目的地である「日本の鬼の交流博物館」到着。ぽつぽつ雨の中走ってきたこともあってか、かなり遠く感じた。山伏に扮した酒呑童子退治の源頼光一行や巨大な鬼瓦が目印。

 館内には日本各地にある鬼のお面がずらりと展示され、その中に「鬼の文化」に対する説明書きが掲示されていて見応えがあった。もう少し時系列に分けた展示で鬼の変遷などが紹介されていればなぁと思った。
 博物館を出て少し登った所に鬼のモニュメント。案内がおかしく少し道に迷ってしまった。せっかくの目玉展示物なのだから、もっとわかりやすい案内があってもいいのに。

 パラパラ雨は降り続く。バイクから降りて観光し始めると止むという不思議な天候。本日最後の目的地である元伊勢三社へ。時刻は17:00近くなっている。
 200段以上の石段をひぃひぃ言いながら上って「元伊勢皇大神社」へ。生えたてのタケノコや山道の中央に屹立する杉など、普段行く神社とは違った雰囲気。時間のせいで参拝客がひとりもいないからだろうか。静謐さを感じる。
 本殿は当たり前ながら伊勢の神宮と同じ神明造。天照大神が祀られている。しかし周りを取り囲むように建てられた多数の末社が珍しい。出雲大社にある十九社のようなものだろうか。

 石段を下まで降りずに岩戸神社に参拝できるとのことでそちらへ。雨も降っているし、かなり歩かされるので行くのを止めようかなんて思っていたが、ここまで来て行かないのは不敬にあたる。

  着いた先の神社は圧巻だった。

 そこはよくある祈祷の場所などではなく、原始信仰がそのまま現存しているかのような場所。三輪山の大神神社や那智滝の飛瀧神社のようなものか。拝殿の裏手にそびえるというのではなく、ご神体の目の前まで行ける。
 参道からは急な岩場を降りて行かねばならず、その現世から隔絶された感覚もまた神聖な雰囲気を醸し出す一因だろうか。降りた先は切り立った岩に囲まれた渓流で、沢の流れの音だけが一帯を支配する。清浄な空気と厳かな雰囲気に包まれ、自然と心の底からお礼の言葉が出てくる。
 何度も深呼吸をして少しでもその神聖な空気を取り込もうと試みた。
 写真を撮ることはおこがましくて、恐れ多くて出来なかった。
 そこを後にして急な岩場を再び登り、今一度目に焼き付けようと思ったが、振り返ることは止めた。
 原始信仰、信仰の根っこ。本当の神様、アニミズム。ここに神様がいる。

 厳かな気持ちのまま、元伊勢三社の最後である豊受大神社へ。参道にはご来光のレイラインや近畿五芒星といった看板が立ち残念な気持ちになる。皇大神社でも宗教論争じみた立札が立っており、静謐の中に佇むせっかくの雰囲気が世俗にまみれてしまうようで台無しではないか。
 こちらも本殿を囲むように末社が立ち並ぶ。幻滅されられた五芒星に引き続き、境内には参拝順がご指導され、しかもわかりにくい始末。最初はこの順番でお参りしなきゃ、なんて思ったが、先ほどの本当の神様を思い出すと馬鹿馬鹿しくなった。敬虔な気持ちが先で形式は後から来た権威付けでしかない。
 よかれと思って案内しているのだろうが、せっかくの神社を貶める行為になっていると感じてしまった。
 本殿の後ろには大杉が屹立し、これは鹿島神宮などもそうだなと思う。下から見上げるとスパイラル構造となってすくっと伸びている様は、よっぽどこっちのが不可思議で恐れ多い神の表れだなと感じてしまう。

 元伊勢三社を参拝して舞鶴に戻る。雨は少しづつ強くなるが、そのままホテルまで突っ走った。本日の走行距離は243.4km。


四日目

 今日は舞鶴を後にして若狭湾ツーリング。一つ目の目標はエンゼルライン。小浜市街でR27から162へ乗り換える辺りが魔境。エンゼルラインの案内が出ていたので迷うことはなかったが、突然の通行止め迂回など不思議な道順。

 エンゼルラインは山頂でどんつきとなり引き返すことしかできない。あまり大したことないかもと期待せずに走ったが、道は広くて整備され走りやすかった。カーブの具合や山頂からの景色の良さなど、伊勢にある朝熊山にある伊勢志摩スカイラインを思い起こさせた。
 山頂展望台から見る若狭湾は天気の良さもあって気持ち良かった。マナーの悪いバイカーに腹を立てたりもして、これは少し残念だった。

 当初予定ではこの後引き返して京都へ向かうつもりだったが、せっかくここまで来たこともあり、三方五湖レインボーラインへと足を伸ばした。以前立ち寄った五胡テラスは駐車場待ちの車で大行列。昨日の伊根といい、そこまでして行きたいような場所かね。

 こうして若狭湾ツーリングを終了。朝とは反対方面からR27を下り、小浜まで戻って再びR162へ。今度は京都市街方面へ山の中を南下する。
 R27、162ともGWネズミ捕りが出動中。確かにオートバイと多くすれ違ったし、R162山中は無茶にとばすバイクも散見された。絶対捕まりたくないので安全運転を心掛けた。道中少し眠気にも誘われつつ3時間ほど走って京都市内に到着した。
 京都には二条城見学のため立ち寄ったが、半日ほど時間が取れたので、定番人気観光スポットである金閣寺、銀閣寺、伏見稲荷大社にも行ってみることにした。何十年前の修学旅行ぶりか。

 まずは金閣寺。バイク駐車場は境内にあって便利。当然ながら日本人、外国人含め観光客で一杯。特に中東系が目立った。
 入場してすぐに何度も見た写真そのまんまの金閣寺。当たり前だけどそのまんま過ぎて逆に感動してしまった。

 次は本命の二条城へ。お城巡りはいつ以来?というくらい来ていない。日本100名城も残すところここと沖縄の3城だけとなっている。
 金閣寺と違ってバイクの駐車場は用意されておらず、不愛想なガードマンの案内でそばの二輪専用駐輪場へ。パニアケース装着の大型バイクでの利用をまったく考慮していない狭いつくりに辟易とする。何度も切り返しして収めたが、もう少し大きい作りにできないものか。

 立派なお堀と城壁に囲まれたその姿は、都会の真ん中にあることや、天守閣がない平面的な作りと相まって、皇居江戸城を思い起こさせた。
 個人的には二条城というと足利将軍の二条御所や本能寺の変で織田信忠が立てこもったお城をイメージしてしまう。一方でここは徳川家康が造営した別のお城で、「元離宮二条城」と呼んで区別するそうだ。
 二の丸には現存御殿があるが、靴を脱ぐのが面倒なので中には入らず。本丸に入るには別に予約が必要とのこと。どちらも入場料とは別に鑑賞料が掛かるというぼったくり。これがオーバーツーリズムと円安の弊害なんですかねぇ。
 なお元々は天守閣も存在してたようで、本丸の一角に天守閣跡がある。城壁上に立っていたようで、立派な櫓のような感じだったのだろうか。伏見城から移築されたそうだ。
 城内をぐるりと見て回って久しぶりの100名城スタンプをゲットした。庭園にはソテツがあったのが珍しく感じた。

 停めにくかったとはいえバイク用駐車場が用意されていたことに気を良くして、あまり下調べをせずに銀閣寺へ。Google Mapでありがちな無茶なルートが示され、これバイクだから良いようなものの、車では通れないだろうという狭い道へ。たどり着いた先には駐車場もなく一気に萎えてしまってパス。
 次に訪問予定の伏見稲荷大社へのルートも二輪走行禁止となっている東山ドライブウェイが選択され、入り込む前に通行禁止の看板を見掛けたから良かったものの、気付かなければ捕まるところだった。やっぱり下調べしないとだめで、バイクによる京都観光は気軽なもんじゃない。

 こうして道に迷ったり何だりして伏見稲荷大社に到着したのが16:30。ここも駅前の二輪駐車場は大型バイクには狭かった。それでも柵で囲われた二条城に比べればだいぶマシか。なお後で調べたら境内にもバイク駐車場があったようだ。下調べ、下調べ・・・。

 伏見稲荷といえば千本鳥居。抜群の映えスポットということで観光客でぎっしり。参道も出店で一杯とまさに京都の観光地という雰囲気だった。
 神社も完全に観光地と化し、昨日参拝した元伊勢とは大違い。自分含めあちこちでスマホ片手に撮影会。参拝する感じではなかった。

 本日の宿は滋賀草津。高速がGWの帰省渋滞となっているためか、R1も渋滞気味。これはしんどいかと思ったが、名神入口の京都東ICを越えればそこそこスムーズで、とは言え路肩すり抜けも駆使しながら進み、ホテル到着は19:00近くなってしまった。
 走行距離が276.1km。半日京都観光した割には距離走ったな。


五日目

 本日でGWツーリング終了。最終日は多賀神社から伊吹山ドライブウェイなんて考えもしたが、渋滞に巻き込まれるのは辟易。とっとと帰宅することにした。
 朝8:30出発と早かったからか、新名神~伊勢湾岸道にて渋滞なく順調。しかし新東名新城付近でまたもや事故発生。3km10分程度とそれほどでもなさそうだが、Google Mapは東名への迂回を推奨。行と帰りで同じ道を行くのも芸がないので、Googleの意見を取り入れ豊田JCTから東名高速を選択した。
 その後、浜松JCTにて新東名に乗り換えを推奨してきた。高速上の案内表示も新東名ルートの方が御殿場まで10分ほど早く着くみたい。やはり最高速の違いか。
 しかし今日は東名の交通量が少ないので、時速100km以上でとばせており実質あまり変わりそうにない。せっかくなのでそのまま東名高速で帰ることにした。

 牧之原SAにて昼食と給油。そばが食べたかったのでオススメの桜エビのかき揚げそばを食す。かき揚げが分厚いだけであまりおいしくなかった。蕎麦粉強めで出汁の濃い田舎蕎麦が好みなんだろうな。
 後半戦一番心配していた御殿場~大井松田間にて事故発生せず、帰りは事故渋滞にあわずに小田原に到着できた。奇跡に近い。到着時刻は13:30と昼休憩込みで5時間ほど。走行距離は391.5km。GWツーリング全体の走行距離は1,576kmであった。

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