2025年3月24日月曜日

CTX700 修理

  新春ツーリングから調子の悪いCTX700。エンジンが一発で掛からない。
 エンジン始動時、通常「キュルルルッ」とセルが回るが、「キュッ」と音を立てるだけで回らない。んでギアポジションのインジケーターが「ー」で点滅する。これはDCTがニュートラルに入っていないサインだ。
 故障の原因として何らかの理由でDCTのリセットが出来ずギアがニュートラルに入らず、結果始動できないと想定した。何らかの理由というのがバッテリー不良、電圧不足というのが第一に挙げられるが、バッテリーは新品に替えたばかりで計測する12.9Vと十分な電圧がある。となればDCT側に原因があるのだろうか。
 姉妹車種であるNC750の掲示板にて質問。DCTに持病というか、良くある不具合がないかと質問。しかしDCTを原因とする回答は一切なく、また人によって故障理由はバラバラ。ということはDCTによくある故障ではなさそう。
 挙げられた原因でこれかな?と思わされたのが「セルモーター」不調。Youtubeで検索してみるとセルモーターが原因でエンジンが掛からないこともある様子。こうなると素人の自分では手に負えず。「2りんかん」へ持ち込み専門家に診てもらうことにした。

 症例を話し状況確認してもらう。スタータースイッチでは始動できず、ジャンプすれば掛かるというのは同様。メカニックは始動時の電圧を調べ、始動出来ない時の激しい電圧低下が怪しいとのこと。やっぱりセルモーターが悪さをしているのであれば、開けてみないと分からないそうだ。
 忙しい中での修理なので、4月の頭くらいまで時間が欲しいとのこと。ゴールデンウィークまでに間に合えばいいし、そもそもこのままではツーリングに出掛けられないため、少々時間は掛かっても修理してもらうことにした。

 結果予想通り「セルモーターの破損」が原因だった。すぐに修理に取り掛かってくれたそうで、部品注文込みの四日間ほどで直して頂いた。セルモーターは完全に壊れているため、アッシー交換となり5万円ほど。ついでにいつの間にか折れていた左前ウインカーも交換してもらい、工賃込みで6万6千円。ちょっと痛い出費だが、このまま走れず買い替えも想定していたのに比べれば部品交換だけで済んで良かった。
 故障の原因は不明。良くある故障ではあるらしい。詳細はと言えば、「セルモーター内部のマグネットが脱落してアーマーチュアに張り付いてしまった。結果放電を上手く行えずセルが回らなくなった」というもの。
 似たような症例を見つけたので、上げておく。

メガスピード~セルモータ内部マグネットの脱落による・・・
https://www.mega-speed.info/page/jirei/motorcycle-jirei/motorcycle-jirei-densou/motorcycle-cell-motor-004.html

 セルモーターの寿命は10万キロ以上なので、走行距離(1万6千キロ程度)からすればまだまだ問題ないはず。しかし2014年式と10年落ちのバイクであることを考えれば経年劣化の末壊れたということか。こうすると壊れる的な直接要因はないそうだ。
 完全にセルが回らなくなり、ジャンプスターターがないとエンジン始動できなくなったのはここ最近だが、一発でエンジンが掛からずギアがエラー点滅するというのは頻繁に起きていた現象。不調をずっと抱えていて、ついに壊れたということか。先週の茨城千葉ツーリングは何とか持ちこたえたのは奇跡だったということ。

 愛車を引き取って箱根周遊、大菩薩ラインとテストツーリング。まったく不具合なく調子が良くなった。そもそもこのバイクを買って以降、エンジン始動時こんなに頼もしくセルが回っていたっけ?なんて思うくらい。走行距離がほとんどないバイクだったから、慣らしが足りておらず、早々に故障してしまっていたのかも知れないな。

2025年3月15日土曜日

2025春 カスイチ

  やっと暖かくなってきた3月中旬。それでも山間部はまだ雪が残るため、平野部でのツーリングを企画。常総ツーリングに出掛けた。


 この所CTX700の調子が悪い。センタースタンドの取り付けとマフラー交換をしてカスタムがひと段落したのに。年末年始にバッテリー不調となってから、ずっと始動不良の症状が出続けている。
 年末に用意したバッテリーを再充電したが起動できず。寿命となったはずの古いバッテリーで起動できたりと原因不明。安物だから悪かったのかと考えバッテリーを買い直し。不測の事態に備えジャンプスターターまで用意することとなった。痛い出費。
 バッテリー交換をして起動させると、最初引っ掛かるような感じだったが、ほどなくしてエンジン始動。やっぱりバッテリーの電圧不足が原因?


一日目

 ミュージアムパーク茨城県自然博物館を最初の目標に出発。首都高経由が距離的に近いが、渋谷線・向島線で渋滞の発生が確実なため、遠回りだが圏央道で向かう。圏央道は車線減少となる五霞IC付近でボトルネック渋滞が発生したものの、概ね順調に走ることが出来た。
 久しぶりのバイクツーリングだったので、博物館見物に時間を割くより乗車時間を増やしたくなり、ミュージアムパークを見送ることにした。

 足を伸ばして山岡家牛久店へ。ここは山岡家の記念すべき第一号店である。しかし店頭店内とも何の特別感はなく、どこにでもある山岡家の一店であった。ネギラーメンを注文。変わらぬ美味さだった。
 次は美穂トレーニングセンターへ。ターフプラザからトレセンを見学できると思ったが、まさかの木曜日休業。調べた時は営業してるとなっていたのに。それでも雰囲気だけでも味わおうと立ち寄った。トレセンそばの駐車場には90年代の名馬を冠した馬運車が何台も停まっていた。当然ながら敷地内へは入れず。

 美穂トレセンを過ぎて霞ケ浦へ。以前も湖畔を巡ったことがあるが、今回はぐるりと一周してみたい。「霞ケ浦一周=カスイチ」というらしい。


 海のように広大な霞ケ浦だが、潮の満ち引きや波がなく、潮風の臭いもしない。川のような流れもなくただ静かであった。湖畔道路がサイクリングコースとなっていて、一部入り組んだ道となっているが道路上に案内が描かれているのでわかりやすかった。

 途中いったん湖畔コースから離れ茨城空港へ。こちらには「F4ファントム」が展示されている。併設されている百里基地にも戦闘機の展示があるそうだが、残念ながら平日は見学できない。
 こじんまりとした地方空港である茨城空港。ぱっと見はフェリー港のようだ。二階には見送り用の展望デッキがあり、遠くでF2戦闘機が訓練の発着を繰り返していた。

 その後、霞ケ浦へと戻り、ついでとて北浦も周る。
 本日384.5kmと結構走ったが、起伏のない関東平野ツーリングは少し退屈だった。本当はすぐ近くにある筑波山へと足を伸ばしたいのだが、二輪通行禁止区間が多いのがネック。


二日目

 東国三社の内、未訪問となっていた息栖神社へ。広大な鹿島神宮に比べればこじんまりとしていた。香取神宮とあわせてパワースポットを形成しているという触れ込みにしてはという感じ。


 利根川を渡って千葉へ。国道44号線を進んで成田空港方面に出る。迫力ある旅客機の発着を間近に見れると思ってGoogle Mapに乗っていたスポットに立ち寄ってみるが、どこも肩透かしだった。福岡空港でも同じような経験をしたなと思い返す。

 その後、芝山古墳のはにわ博物館から九十九里道路、鴨川から県道34号という予定だったがCTX700の調子が悪い。息栖神社を出発してすぐに立ち寄ったコンビニでエンジンが掛からなくなった。何度かオンオフを繰り返したら復帰したものの、嫌な気分となってしまってのんびりツーリングをする気になれなかった。千葉は何度も来ていることもあり、新鮮味が少ないのも原因。そのまま帰路に。
 最初は下道を通って帰ろうと思ったが、渋滞がひどくてすぐ却下。東関東自動車道に飛び乗る。しかし首都高に乗ってすぐに渋滞発生。湾岸線~渋谷までずっとノロノロ運転。やっと走り出せたかと思ったら、東名も横浜町田から事故渋滞とのこと。お金を払うのが馬鹿馬鹿しいので川崎で降りて246号へ。こちらも厚木までずっと渋滞していた。最悪。

 せっかくの遠出だったのに、まったく楽しい気分になれないツーリング二日目となってしまった。今にして思えば九十九里方面へ出れば良かったと反省。CTX700の不調はどうしたもんか。2りんかんに持って行って一度診てもらうか。

2025年3月1日土曜日

エルデンリング

  フロムソフトウェアのいわゆる死にゲー「エルデンリング」に挫折した。

 同ソフトシリーズはPS3で発売された「デモンズソウル」に大ハマりしてからのお気に入り。他機種展開された「ダークソウル」にて人気が高まり、いまや一ジャンルとして定着した感がある。
 今作「エルデン」も発売前から話題となり、ソウルシリーズを楽しんできた自分も待ち焦がれていたが、残念ながら当時所持していたPCでは性能が足りないので見送っていた。
 その後PCを買い替えたタイミングで購入。今年に入り満を持してプレイ開始したのだが、どうも昔のような没入感、楽しさを味わうことが出来ない。

 今作で一番大きく変わったのが”オープンワールド”形式になったこと。これまでの決められた細い道を一方通行で進んでいくのではなく、広いフィールドを探索する自由度が増えた。ここ10年ほど流行っている方式。
 しかしまとまりなしで広がった世界に必須アイテムが分散され、チマチマ攻略することもできるのだろうが正直わかりにくい。このゲームに集中して時間を割くことが出来る人は苦にならないのだろうけど、週に何度か遊ぶ程度のカジュアルなプレイでは何をすればいいのか、どこへ行ったらいいのかが分からない。
 それでいて伝統の”死にゲー”なので、敵の攻撃力は高く惨殺されてしまうことしばしば。どうしようもないので攻略サイトを見てしまった。これまでは攻略サイトを見ずにクリアして、その後攻略や考察サイトを見ることで深みを味わえたのだが。

 魔術の城のボスにやられること数度。もういいや!となってしまった。再戦するのに時間がかかるし、ギミックつきボスなので無駄な手順を強いられながら第二形態でいきなり高火力瞬殺。これの何が面白いの?という感じ。
 そこまでは死んでもすぐそばに篝火があってやり直す気にもなれたが、面倒くさくて投げ出してしまった。
 そもそも第一形態の攻略方法も自力では良く分からず、攻略サイトを見て攻略する始末。これまでは自力でクリアすることで達成感や新鮮な感動を覚えて来たのに対し、こんな遊び方は自分の楽しんできたソウルシリーズとは違うと悟り、似ているけど違うゲームと理解して、しばらく攻略を諦めることにした。

 また「ソウル」シリーズはストーリーを考察するのも楽しかった。しかしオープンワールドとなった今作はストーリーを巡立てて説明されることもなく、NPCの登場も唐突。結果情報は錯綜し、のめり込んで遊ぶような楽しみ方でしか物語が理解できない。
 意味不明な世界で殺されるだけのゲームにどうやってモチベーションを保てというのか。これも挫折してしまった大きな原因だ。

 三つ目の挫折理由がマルチプレイの困難さ。召喚サインはアイテムを使わないと見えないらしい(ここも説明がよくわからぬ)し、使ってもサインがない。サイン溜まりとかいうマルチしやすい作りを目指しているように思えるが、広いオープンワールドというシステムでは人が集まりにくいのだろうか。
 デモンズソウルはマルチプレイが楽しくて半年以上遊び続けた。短めのステージの集合体なので、マルチで攻略したい人は各ステージの入口にサインを置くだけで呼ぶ側も呼ばれる側も使いやすかった。
 しかし世界が広くなったダークソウル以降だんだんマルチプレイがしにくくなり、ついにこんな状態になってしまった。開発段階でこうなることを危惧していたのか、ボス戦前提でお仲間召喚できるシステムをつけたりしているくらい。
 野良マルチとオープンワールドは相性悪い。

 なんか格闘ゲームとかシューティングゲームの衰退を見るよう。ついていける人にはいいのだろうけど、段々先鋭化していってカジュアル層にはついていけなくなる感じ。いわゆる「ソウル系」ゲームには手を出すのをやめようと思った。

2025年2月22日土曜日

ゲームソフト売ってきた 2

 先日倉庫から出て来たメガドラソフトを売った所、思いがけない副収入となった。実は倉庫にしまったきりの遊んでいないソフトは山ほどある。
 昔散々遊んだが、飽きたりハードの入れ替えで遊ばなくなったもの、今は時間が取れなくて遊べないがいつか遊ぼうと思っているもの、コレクションとして買っておいたもの。
 その中でもリマスター版やアーカイブなど現行機種であそべるソフトは売って良いし、誰に見せるでもない己のためのコレクションはあまりに不毛。
 こうしたソフトはただ眠らせておくのではなく、さっさと現金化してしまおう!

 今回も買取をしてもらったのは駿河屋横浜店。売ったソフトは以下の通りで、ゲームキューブとPS2のソフト中心。割と高値買取りのラインナップとなった。

PS2 ファンタジーゾーンコンプリートコレクション 3,900円
PS2 アウトラン 4,400円
PS2 四八(仮) 4,000円
PS 極上パロディウスだ!DELUXE PACK 3,500円
NGC メトロイドプライム 2,400円
NGC 斑鳩 4,200円
NGC バイオハザード2 4,600円
NGC バイオハザード3 4,200円
NGC バイオハザード:コードベロニカ完全版 4,800円

以上、9本で36,000円也。

 ファンタジーゾーンとアウトランは「SEGA AGES2500」シリーズ。売値と買値が逆転してプレミア化しているということ。アウトランは劣化移植だし、ファンタジーゾーンはPS3でダウンロードできるのにな。
 四八(仮)は筒井康隆が出るということで発売日に買ったソフトだが、クソゲーオブザイヤーを受賞したほどのひどい出来映え。まさかこの値段で売れるようになるとは…時代が変わった。
 ゲームキューブのバイオハザードはコレクションとして買っておいたが、ほとんど遊んでいない。グラフィックが若干良くなっている程度でPS版とほぼ変わらないのにこの値段。

 他にも「ガチャフォース」「アウトラン2」を売ろうとしたが、パッケージやスリーブに汚れがあるとかで大幅値引きを提示されたので売らずに持って帰ってきた。これは個別にオークションに出すか、別店舗へ持って行ってみよう。
 あとは箱付きのスーファミソフトがいくつかあるが、これは値段つかないだろうな。通販買取り店に送り付けてみようか。

2025年2月15日土曜日

自民党という絶望(著:石破茂他 刊:宝島社新書)

第一章 ”空気”という妖怪に支配される防衛政策(石破茂)
 GDP比2%がいつの間にか既定路線に
 アメリカからの”買い物リスト”が増えるだけではいけない
 「自衛隊がかわいそう」という空気は予算倍増の理由になるのか
 保守の間で「戦後」がうまく伝承されてこなかった悲劇
 国家としての自主独立は居心地のよいものではない
 実力は「情」ではなく「規律」で動く

第二章 反日カルトと自民党、銃弾が撃ち抜いた半世紀の蜜月(鈴木エイト)
 成立した「被害者救済法案」の問題点
 「何が問題かわからない」という本音
 安倍元首相が統一教会に接近した「瞬間」
 「マザームーン」問題の本質はどこにあるのか
 ”商業性とマッチしないテーマ”を追求する難しさ

第三章 理念なき「対米従属」で権力にしがみついてきた自民党(白井聡)
 アメリカによる”自民党支配”の歴史的起源とは
 自主外交を試みて、アメリカの逆鱗に触れた角栄
 対米交渉のカード=反米勢力を、自ら叩き潰した中曽根
 拉致問題で爆発したナショナリズムが安倍政権を生んだ
 ”腹話術師に操られた人形”と化した岸田政権の惨状
 日本という”戦利品”の利用価値

第四章 永田町を跋扈する「質の悪い右翼もどき」たち(古谷経衝)
 岸部政権迷走でわかった、保守本流の消滅
 中国・韓国を叩けばいいという「質の悪い右翼もどき」
 ネット右翼にさほどの実力はなかった
 忖度コメンテーターによる”イス取りゲーム”
 「はだしのゲン」の鮫島町内会長=自民党
 戦後80年を経て”グロテスクな親米”だけが残った
 ”旧ソ連みたいな日本”に希望はあるのか

第五章 ”野望”実現のために暴走し続けたアベノミクスの大罪(浜矩子)
 経済を制作ではなく「手段」にしてしまった安倍政権
 ”企業のため”の働き方改革を推進
 利益率8%を迫られ、泣く泣く労働者を”モノ化”
 日銀は事実上、政府の子会社に
 「分配」を企業に丸投げした岸田政権
 「ぶん取りのシェア」から「分かち合いのシェア」へ

第六章 「デジタル後進国」脱却を阻む、政治家のアナログ思考(野口悠紀雄)
 ITを理解していない日本の政治家
 新たな利権の温床になりかねない「デジタル庁」
 電子政府の構築に成功したエストニア
 「マイナンバーカード」の失敗と教訓
 「デジタル後進国」から脱却するために

第七章 食の安全保障を完全無視の日本は「真っ先に飢える」(鈴木宣弘)
 製造業の利益アップのため、農業を“生贄”に
 日本の「買い負け」が加速するとどうなるか
 「コメ余りだから作るな」「牛乳も搾るな」
 官邸に逆らう農水官僚は飛ばされていった
 「民間人の集まり」に絶対的な権限が付与
 地元の先生には世話になってるから…という意識

第八章 自民党における派閥は今や”選挙互助会”に(井上寿一)
 安倍政権が広く支持を集めた理由
 「ブレーン不正」で政治が劣化
 ”選挙互助会”と化した政策派閥
 矛盾を抱えたまま「終わらない」戦後
 戦前とて軍事政策一辺倒ではなかった

第九章 小泉・竹中「新自由主義」の”罪と罰”(亀井静香)
 小泉改革と新自由主義がもたらした功罪
 「郵政解散」でホリエモンと対峙した日
 株価は上がっても国民は幸せになっていない
 「原点」を失った自民党の政治家たち

特別寄稿 自民党ラジカル化計画~一党優位をコミューン国家へ
 1993年、あの時歴史が動いた…はずだった
 二党制の神話~メディアも教科書も半世紀遅れている
 世界に冠たる「一党優位性」(疑似政権交代も附いてマス)
 自民党をダメにした細川政権、もしくは教科書的知性
 全野党、全国民が自民党総裁を選ぶ時代へ