新春ツーリングから調子の悪いCTX700。エンジンが一発で掛からない。
エンジン始動時、通常「キュルルルッ」とセルが回るが、「キュッ」と音を立てるだけで回らない。んでギアポジションのインジケーターが「ー」で点滅する。これはDCTがニュートラルに入っていないサインだ。
故障の原因として何らかの理由でDCTのリセットが出来ずギアがニュートラルに入らず、結果始動できないと想定した。何らかの理由というのがバッテリー不良、電圧不足というのが第一に挙げられるが、バッテリーは新品に替えたばかりで計測する12.9Vと十分な電圧がある。となればDCT側に原因があるのだろうか。
姉妹車種であるNC750の掲示板にて質問。DCTに持病というか、良くある不具合がないかと質問。しかしDCTを原因とする回答は一切なく、また人によって故障理由はバラバラ。ということはDCTによくある故障ではなさそう。
挙げられた原因でこれかな?と思わされたのが「セルモーター」不調。Youtubeで検索してみるとセルモーターが原因でエンジンが掛からないこともある様子。こうなると素人の自分では手に負えず。「2りんかん」へ持ち込み専門家に診てもらうことにした。
症例を話し状況確認してもらう。スタータースイッチでは始動できず、ジャンプすれば掛かるというのは同様。メカニックは始動時の電圧を調べ、始動出来ない時の激しい電圧低下が怪しいとのこと。やっぱりセルモーターが悪さをしているのであれば、開けてみないと分からないそうだ。
忙しい中での修理なので、4月の頭くらいまで時間が欲しいとのこと。ゴールデンウィークまでに間に合えばいいし、そもそもこのままではツーリングに出掛けられないため、少々時間は掛かっても修理してもらうことにした。
結果予想通り「セルモーターの破損」が原因だった。すぐに修理に取り掛かってくれたそうで、部品注文込みの四日間ほどで直して頂いた。セルモーターは完全に壊れているため、アッシー交換となり5万円ほど。ついでにいつの間にか折れていた左前ウインカーも交換してもらい、工賃込みで6万6千円。ちょっと痛い出費だが、このまま走れず買い替えも想定していたのに比べれば部品交換だけで済んで良かった。
故障の原因は不明。良くある故障ではあるらしい。詳細はと言えば、「セルモーター内部のマグネットが脱落してアーマーチュアに張り付いてしまった。結果放電を上手く行えずセルが回らなくなった」というもの。
似たような症例を見つけたので、上げておく。
メガスピード~セルモータ内部マグネットの脱落による・・・
https://www.mega-speed.info/page/jirei/motorcycle-jirei/motorcycle-jirei-densou/motorcycle-cell-motor-004.html
セルモーターの寿命は10万キロ以上なので、走行距離(1万6千キロ程度)からすればまだまだ問題ないはず。しかし2014年式と10年落ちのバイクであることを考えれば経年劣化の末壊れたということか。こうすると壊れる的な直接要因はないそうだ。
完全にセルが回らなくなり、ジャンプスターターがないとエンジン始動できなくなったのはここ最近だが、一発でエンジンが掛からずギアがエラー点滅するというのは頻繁に起きていた現象。不調をずっと抱えていて、ついに壊れたということか。先週の茨城千葉ツーリングは何とか持ちこたえたのは奇跡だったということ。
愛車を引き取って箱根周遊、大菩薩ラインとテストツーリング。まったく不具合なく調子が良くなった。そもそもこのバイクを買って以降、エンジン始動時こんなに頼もしくセルが回っていたっけ?なんて思うくらい。走行距離がほとんどないバイクだったから、慣らしが足りておらず、早々に故障してしまっていたのかも知れないな。