フロムソフトウェアのいわゆる死にゲー「エルデンリング」に挫折した。
同ソフトシリーズはPS3で発売された「デモンズソウル」に大ハマりしてからのお気に入り。他機種展開された「ダークソウル」にて人気が高まり、いまや一ジャンルとして定着した感がある。
今作「エルデン」も発売前から話題となり、ソウルシリーズを楽しんできた自分も待ち焦がれていたが、残念ながら当時所持していたPCでは性能が足りないので見送っていた。
その後PCを買い替えたタイミングで購入。今年に入り満を持してプレイ開始したのだが、どうも昔のような没入感、楽しさを味わうことが出来ない。
今作で一番大きく変わったのが”オープンワールド”形式になったこと。これまでの決められた細い道を一方通行で進んでいくのではなく、広いフィールドを探索する自由度が増えた。ここ10年ほど流行っている方式。
しかしまとまりなしで広がった世界に必須アイテムが分散され、チマチマ攻略することもできるのだろうが正直わかりにくい。このゲームに集中して時間を割くことが出来る人は苦にならないのだろうけど、週に何度か遊ぶ程度のカジュアルなプレイでは何をすればいいのか、どこへ行ったらいいのかが分からない。
それでいて伝統の”死にゲー”なので、敵の攻撃力は高く惨殺されてしまうことしばしば。どうしようもないので攻略サイトを見てしまった。これまでは攻略サイトを見ずにクリアして、その後攻略や考察サイトを見ることで深みを味わえたのだが。
魔術の城のボスにやられること数度。もういいや!となってしまった。再戦するのに時間がかかるし、ギミックつきボスなので無駄な手順を強いられながら第二形態でいきなり高火力瞬殺。これの何が面白いの?という感じ。
そこまでは死んでもすぐそばに篝火があってやり直す気にもなれたが、面倒くさくて投げ出してしまった。
そもそも第一形態の攻略方法も自力では良く分からず、攻略サイトを見て攻略する始末。これまでは自力でクリアすることで達成感や新鮮な感動を覚えて来たのに対し、こんな遊び方は自分の楽しんできたソウルシリーズとは違うと悟り、似ているけど違うゲームと理解して、しばらく攻略を諦めることにした。
また「ソウル」シリーズはストーリーを考察するのも楽しかった。しかしオープンワールドとなった今作はストーリーを巡立てて説明されることもなく、NPCの登場も唐突。結果情報は錯綜し、のめり込んで遊ぶような楽しみ方でしか物語が理解できない。
意味不明な世界で殺されるだけのゲームにどうやってモチベーションを保てというのか。これも挫折してしまった大きな原因だ。
三つ目の挫折理由がマルチプレイの困難さ。召喚サインはアイテムを使わないと見えないらしい(ここも説明がよくわからぬ)し、使ってもサインがない。サイン溜まりとかいうマルチしやすい作りを目指しているように思えるが、広いオープンワールドというシステムでは人が集まりにくいのだろうか。
デモンズソウルはマルチプレイが楽しくて半年以上遊び続けた。短めのステージの集合体なので、マルチで攻略したい人は各ステージの入口にサインを置くだけで呼ぶ側も呼ばれる側も使いやすかった。
しかし世界が広くなったダークソウル以降だんだんマルチプレイがしにくくなり、ついにこんな状態になってしまった。開発段階でこうなることを危惧していたのか、ボス戦前提でお仲間召喚できるシステムをつけたりしているくらい。
野良マルチとオープンワールドは相性悪い。
なんか格闘ゲームとかシューティングゲームの衰退を見るよう。ついていける人にはいいのだろうけど、段々先鋭化していってカジュアル層にはついていけなくなる感じ。いわゆる「ソウル系」ゲームには手を出すのをやめようと思った。
0 件のコメント:
コメントを投稿