「インシディアス」
評判の良いホラーだったので鑑賞。噂通り「ポルターガイスト」のオマージュで、除霊のために霊媒師が登場するところや、心霊現象が本物か確かめるために科学者のようなグループが訪問するあたりもニヤリとさせられる。
父親の子供の頃の写真が残されていないというのも良い伏線になっているし、ポルターガイストと違って家を引っ越ししても逃れられないのも「ポルターガイスト」をモチーフとしながらも、さらに別の恐怖を演出しようとして好感を持てた。
一瞬だけ登場する幽霊はびっくりさせる演出としてはありがちで怖くはないし、父親が子供を連れ戻そうと幽体離脱してからの展開は力が尽きたか。ラストもホラー映画だから大団円にはできないと言わんばかりのお約束なのは残念。
家を飛び出した家族がとりあえずの宿に着いた後、テレビだけ外に放り出すという「ポルターガイスト」のユーモアには及ばず。
「コレクター」
雪の降る日に売春婦を狙う連続殺人犯を追いかける刑事のお話し。現実の犯罪をモチーフにしているというが、物語では刑事の娘が拉致されてしまったり、衝撃のエンディングがあったりと、ほとんど関係ない感じ。むしろ現実の犯罪を淡々と描いたほうが怖かっただろう。
衝撃のエンディングというのが本当衝撃過ぎて、物語の完成度より衝撃を与えることを最優先にしたのではないかという感じ。一時期はやったどんでん返し返しみたいなやり過ぎ感がある。確かに伏線はストーリーの中に散りばめられているのだが、こじつけレベル。シックスセンスのような上手さも感動もない。
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