2011年12月3日土曜日

任天堂 2011年末三大ソフト

 と言うわけで、任天堂がこの年末にリリースした三大タイトルをすべて買っちまいました。

・スーパーマリオ3Dランド
 3DS用の3Dマリオ。3DSの販売不振が原因か、意外に早くのリリースとなった感あり。任天堂のいろんな宣伝文句では、初心者向け・幅広い層を狙った作品らしい。3Dマリオシリーズは64、サンシャイン、ギャラクシーと、そのハードの性能をいかした大作という個人的なイメージがあるので、今回のシンプル路線はちょっと寂しい限り。
 見た目もギャラクシーの派手な演出から、2Dマリオをそのまま3Dにしたような雰囲気。これはこれで取っつきやすいのかもしれないけれど、シリーズファンには物足りないのでは?
 またスライドスティックは携帯機としては頑張った作りらしいけれど、やはり据置き機のコントローラーに比べれば、数段劣るのは事実。マリオと言えば細かい操作感がぴたりと来るあたりも楽しさの一つだけに少し残念。
 立体視によって克服したと豪語していた奥行き方向へのジャンプに関しても、それほど成功しているとは言い難い。やっぱりスカるし、踏み外すわけだ。

・ゼルダの伝説スカイウォードソード
 前作トワイライトプリンセスがWiiと同時発売。実はゲームキューブ用に開発していたもので、Wii用としては今作が一つ目ということ。開発期間が長すぎて、旬を過ぎた感は否めない。もっとも発売時期が売り時なソフトであることは事実だが。
 旬を過ぎたのはグラフィックに顕著。いまやHDが当たり前になってしまった中で、このグラフィックはちょっと厳しいだろう。Wiiにしては綺麗なのかもしれないが、比較対象が例えばスカイリムなどになると苦しいし、マリオギャラクシーの方が綺麗なのでは。遠景を水彩画のような淡いタッチで表現したとのことだが、ただのモザイクになっている。
 一番の売りはモーションプラスを利用した剣捌きや直感操作とのことだが、意外に思い通りの操作とはならず、むしろ剣などは使いにくいだけに感じる。
 よっぽど普通の操作法であるデモンズ、ダークソウルの方が、剣を駆使して戦っている感あり。コントローラーを振らせるのが売りなので、特殊な振り方を要求されることも多く、これがストレスにつながってしまうのは残念な限り。
 ストーリー展開は今まで通りのゼルダで、各地の神殿を攻略してアイテムを充実させ、パズル要素のつまった謎解きをしていく感じ。まだクリアはしてないが、これは定番の面白さとなっているので、シリーズファンも満足いくだろう。
 5年ぶりの超大作、ゼルダ25周年記念、任天堂過去最大作など派手なコピーを並べているが、そうした要素については期待せず、オーソドックスなゼルダの新作だと思った方がいい。

・マリオカート7
 スーパーファミコンから始まったマリオカートも、今や第七作となった。どんだけ作ってんだ?と共に、ファンも飽きずに続けるねぇという感じ。
 3DSの性能が垣間見え、前作マリオカートWiiと遜色ないレベルのグラフィックとなっている。携帯機なので気軽にできることや、WiFiによるネット対戦を実現しているのが良い。3DSでこの時期に出したことがエポックとなったわけで、内容については本当にオーソドックス。

 ゼルダは時間が掛かっているんだろうな、と思わせる点がいくつかあったが、逆にマリオ3Dランドとマリカ7は、かなりシンプル・オーソドックスに感じ、年末までにラインナップを揃えねばならなかったという任天堂の裏事情が透けて見える。
 個人的にはもう少し煮詰めた作りにして、内容も豪華になればとも思うが、値段の安さや携帯機というユーザー層に合わせた作品なんだろうという所。むしろこの値段でこれだけの質を保ったゲームを短期間に発売できるというのは、任天堂の底力を感じる部分と言えるか。

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