E3にて発表されましたね、WiiU。予想とは全然違いましたが。結局岩田社長が述べる所の、全てのゲームタイトルが発売できるコンソール。これを目指したというのが第一なんでしょうね。
簡単に言えば、HD版Wii。液晶タブコントローラーを押していましたが、これはあくまで新しいゲームの提供という部分と、新機軸がなければ他機種との差別化が難しいので、ひねり出したという感じ。少し考えただけでも矛盾の多いシステムだからな。
GC+GBAの時のように、複数液晶タブに対応しているならまだしも、単体でしか対応していないとなれば、汎用性は大きく劣ると思われる。複数プレイヤーがそれぞれの画面で遊ぶことができないから。
マルチ移植作品については、せいぜいインベントリーないしステータス画面を液晶タブで見れますよ程度の使い道しかなさそう。
タブレットで操作できるのは便利かもしれないけれど、必須というわけではないだろうね。大きめのコントローラーが使いにくいとなれば、結局いらない子になりそう。
とはいうものの、重ささえ解消できるのであれば、大きさはあまり問題ないか。昔GCでPSO用のキーボード付コントローラーというのがあったが、それこそばかでかいキーボードの両脇に、コントローラーとボタンがくっついたという、無茶なものだったが、意外に使い勝手は悪くなかった。
問題は液晶内蔵ということで、連続使用時間はどの程度になるだろうか?あまり大きな電池を乗せてしまうと重くなるし、これは問題だろうね。
USB接続のHDDを使用可能など、クラコンPROで遊べば、ほとんどXBOX360やPS3と変わらなそうなスペックに思える。そういった意味では任天堂のオリジナルゲームも遊べる点で有利なのは事実だが、果たしてすでにHD機を持っているユーザーが買い換えてくれるだろうか?
Wiiを持っているユーザーは、ソフトが出なくなるので徐々に乗り換えていくだろうけれど、他社へ流れたユーザーを呼び寄せるのは苦労しそうだね。
Wiiに興味がないプレイヤーは、おそらくXBOXかPS3を持っているだろうから、マルチタイトルについてはあまり興味がないように思われる。
さて液晶タブコンでTVなしでもゲームを継続できるというのが売りなのだが、果たして電波の到達距離はどの程度なんだろうか。集合住宅で混線などはしない?まあそれはないだろうけれど。
奇しくもPS3とPSVITAでセーブデーターの引き継ぎによって、同じゲームをプレイ出来るとアピールしている。これはリビングに置かれたWii。個人用に買われたPS3という、現在の国内ゲーム市場に対するお互いの回答なのだが、アプローチが逆というのが面白い。携帯ゲームで優位な任天堂は据え置き側を強化し、ソニーは逆を行ったわけだ。しかし実現の方法があまりにも異なるので、どちらがいいとは言いにくい。
少なくともソニーのPSVITAの戦略価格は大したモノであったとは思われる。性能差を考えれば、ある程度以上のシェアを3DSから奪うだろう事は間違いないし、VITAとPS3の連動を行うのであれば、PS3の売り上げにも貢献するわけだ。
一方のWiiU+3DSは、互いの連携という要素は今のところ紹介されておらず、売るためには親殺し・・・つまりWiiとDSで築き上げた市場を引っ繰り返さねばならない。これはかなり大変だろうね。Wiiが売れすぎたし、新型の出るのが早すぎるから。
この早すぎるというのが曲者で、HD機を発売しなければならないという意味では遅すぎる。つまり地上波デジタル以降のため、家庭用テレビはどんどんデジタル化しているわけで、本来であれば今年の年末あたりには発売しなければ間に合わない。
来年以降になると、XBOX360の新型もチラホラ噂が出てくると思われ、スペック的には劣化がまぬがれず、販売時には遅すぎた新型となりかねない。
よく言われる、サターンに対するドリームキャスト。PS2に対するGCみたいなもの。
フルスペHD、HDD対応、ディスクは25GB、Wiiリモコン+クラコン対応。値段2万円以下。これくらいで今年末販売で充分だったように思えたが。
ソフトはトワプリ同様Wiiゼルダの移植。ドラクエ10。海外からCOD、BF3か。んーー、弱いか。しかし液晶タブレットつけて値段が上がっても、あまり魅力ないんだよなあ。
液晶タブレットつくと2万5千~3万5千円くらいになりそうだけど、値段のインパクトに欠く。XBOX360コアの2万円切る価格というのは、よくよく考えると結構激安なんだが、任天堂が同じ値段でハードだせば、相当のインパクトになると思うんだけど・・・。
Wiiがいまだに2万円だもんな。お値段据え置きでフルスペックHD任天堂機!!つーのはGC迄の任天堂で、そういった勝負では勝てないと思ってるんだろうな。ギミックとソフトで勝負するのが今の任天堂か。
個人的には任天堂を応援したいんだよね。
今回3DSの本体更新で、ネットブラウザー、Eshopなどの機能が使えるようになった。発売された3Dクラシックというタイトルの「ゼビウス3D」なんか秀逸だよね。これがバンナムあたりに作らせると、つまらないアレンジをほどこしてしまいそう。本家なのに。つーか、昔のナムコは今や存在しない感じだからな。
で、任天堂好例「社長が訊く」によれば岩田社長や開発スタッフが、「過去のゲームを3Dリメイクするにあたって、他社のソフトでしたが、ゼビウスが見たかった」というコメント。最高だよね。これを3Dにしたら「面白そう」だから作る。
開発者が社長であることの強みというか、宮本さんも然り、任天堂のスタッフは昔ながらのゲーム屋がいまだに残っている所が素晴らしい。こればかりは他社にはない部分だし、任天堂ソフトが支持される理由に他ならない。
二番煎じとか、またマリオとか言われるけれど、「だが、それがいい」じゃないか。ルイージマンション2が発表された時、会場の観客の顔が良かった。親子のような二人組が、お父さんは懐かしがって、子供は喜びで、笑顔になる。
過去の資産を顧みなかったメーカーにはできない歴史があるな、そこには。なので任天堂には頑張って欲しいのであるよ、本当に頼むよ!
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