まー、続編だなー。というのが第一感。前作の持ち味をよく活かして作られてはいるなぁと感心した。ストーリーはこじつけ感がないように前作の前日譚として作られ、明かされた謎に加え、新たな謎を提示しつつもある。
だからといって良かったというわけではなく、制作費が少なかったがゆえに、妙な臨場感のあった前作に比べ、表現力が増えたが故に作り物臭がしたのは事実。
フライパンが落ちるシーン、キッチンの扉が全て開くシーンなどドリフを思い出し苦笑。奥さんが地下室へ引きずり込まれるシーンやクライマックスなどはRECかと思った。
前作であった恋人の脇に何もせず立ち続け、再生時間だけ早送りされるシーンという、目新しさを感じるような恐怖シーン、怪奇シーンはなりを潜めた。
また何が起こってんだかよくワカンネという場面もままあり、これはビデオなどで見て「ここに写ってる!」なんてワイワイやるためのシチュだろうな。まるで呪いのビデオである「お分かりいただけたであろうか?」みたいだな。
まぁ元々フェイクであることをお約束として楽しむという、観客側の参加意識がないと映画として成立しないジャンルなので、わざわざロードショー公開をいそいそと観に行くようなファンにとっては及第点と言える。
ただし映画が始まる前に「エンドロール後、衝撃の事実が」と散々期待を煽っていて、出てきた事実が「次回作秋公開決定!」って、どんだけ人をなめてんだと思った。これだけは許せなかったなぁ。
マトリックスやパイレーツオブカリビアンで「つづく」が出ても何とも思わんが、一応、真実の映像です!って感じで観客を参加させてるんでしょ?内容で前作を越えるような衝撃を与えられず、淡々として終わってしまった挙げ句、続きは続編で、なんてやられても興醒めしてしまうだけ。
せめてもう少し余韻を味合わせればいいのに、と憤りすら感じてしまった。最後のこれでかなり評判を落としただろうな、とは思ったね。
0 件のコメント:
コメントを投稿