先日購入したゲームの内、まずフロントミッションエボルヴをクリアしたので感想を。
第一感にある通り、ロボットゲームとしては動きや重量感などよく出来ている。こうしたゲームを得意とするアメリカの開発会社に作らせたことが良かったのだろう。しかし残念なことにゲームとして面白いか、というと世間一般の評価通り、あまり面白いとは言えない。ではどの辺が悪かったのかを以下に述べる。
・ストーリー
人間関係はすべて表面をなぞっただけ。どこかで見たようなキャラばかり。女性パイロットとの絡みほとんどなかったのに恋愛関係に。父親は冒頭にワンショットでるだけなので、死んだ所で感慨はない。むしろ分隊の隊長はそれまで一緒に戦っていたのに、あっさり死んで余韻無し。
敵の描写がない。ヴァンツァー乗りしか出ないが、これで戦争できんの?また、敵の「嫌な奴度」が高すぎ。また唐突に登場するヴァルキリーうんぬん意味不明。
物語も謎解き・ミステリアスなエッセンスがないので、次が気にならない。こればっかりは開発会社にはどうしようもないよな。完全に発注元の失敗。
・戦闘
分隊が馬鹿どもぞろい。敵をやっつけられず、隊長はいつも後ろからついてくるだけ。緊張感の無い空からの攻撃→一本道のつまらない戦闘→ボス戦を繰り返すが、せっかくのヴァンツァーを思い通りに動かせる舞台がほとんどなし。
最後のボス戦は複数の敵に対して自分一人で戦う状況が多く、ゴリ押しするしかない。
他、システムについては武器選択窓が小さすぎたり、些細なところで詰めてない。なんか最近のゲームに多く感じるのだが、スタッフはテストプレイしてんだろうか?それとも問題が生じても直すのに時間が掛かるから等でそのまま放置なのか。
オプション画面からゲーム画面に戻るだけだってのに一々ひっかかるし、挙げ句にはエンディングのスタッフロールでカクカクになったのは苦笑い。だめの見本だな。
何度もプレイしてお金を貯めて、自分好みのヴァンツァーを作って操縦する。ミッションは単発を一杯散りばめておく、程度でよかったんじゃないか。あんなくだらないストーリーを入れるくらいなら・・・って感じ。
そう言えば敵の目的がいまだに「沈黙の艦隊」を引きずっているのが情けない。何年前の発想だよ。
演出がリアルになり、これだけの技術をもつ開発会社があっても、それを乗りこなす側に力がなければこうなってしまうという好例でした。せめて日本人に合うようなキャラクターだったらもう少しましだったのに、主人公含めヒロインなどに感情移入できないキャラデザだしな。
売れなくて正解だわ。ユーザーを馬鹿にしちゃいけないよね。
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