2024年5月29日水曜日

世界樹の迷宮 HD REMASTER

  Nintendo SwitchにHDリマスターされた「世界樹の迷宮HD」をクリアした。
 硬派な3DRPGとして、やや難易度高めとされている同作だが、特に詰まることもなくシナリオクリアとなった。

 同作はシリーズ第二作をDSでクリア済み。状態異常や属性防御などを駆使しなければ勝てないボスやFOE戦に、苦労しながらも倒す楽しみを味わった。

 今作はパラディンの防御陣形、メディックの医術防御さえ掛けてしまえば楽勝となっていて、いささか肩透かし。しかし調べた所、今回遊んだノーマルモードはオリジナルより簡単になっており、ハードモードが本来の難易度だったそう。
 もしハードモードで遊んでいれば、感想も少し変わったものとなったか。

 スキルについてどれくらい有用なのかが字面だけだとわかりにくい。攻略サイトには何パーセントの上昇など具体的な数値で出ており、ちょっと不親切かと思う。
 ただし休養システムでスキルの振り直しも出来るし、いろいろ試行錯誤して有効なスキルを開拓するのも、このゲームの楽しみか。

 世界樹の迷宮と言えば、DSのタッチペン機能を活用した「手書きマップ」作成。据え置き機への移植ということでどうなるか?と思ったが、楽しさの肝は地図を作ることではなく、未知の領域を埋めていって解明していくことであり、手書きをする必要はないと感じた。
 階層を降りる都度、戦っては逃げ戻ってを繰り返してレベル上げと武器更新。徐々に苦労した敵が雑魚になっていくまでのバランスが秀逸。レベルアップによるキャラクター強化が実感できるのが良い。

 なおシナリオクリア後も迷宮探索は続き、さらなる下層やマップ埋め、クエスト攻略などが残っている。今遊んでも楽しい名作であった。

2024年5月6日月曜日

2024GW 東北~北海道③

五日目

 あわただしいが今日で北海道最終日。たったの二日間しか滞在できず。今度はひと月くらいの予定で北海道に来たいものだ。

 宿がルートインだったので、のんびり朝食バイキングを楽しんで出発。昨日行けなかった地球岬へ。朝ということもあってか吹き飛ばされそうな強風。過去幾つもの岬へ行ったこともあるので、ここもそんな中の一つだろうとタカを括っていたが確かなるピリカだった。
 丸く見える水平線に地球の丸さを感じるなんてよくある表現だが、ことこの岬が白眉であった。

 この風景は写真で味わうことはできない。岬が突出しているため、270度の大パノラマで水平線を感じるからか。でもそんな岬は他にもあったはず。北の果てにいるからか。


 そのまま室蘭市街を走る。室蘭の本体は昨日泊まった入江側ではなく、半島側なのね。なんて納得しながら白鳥大橋へ。昨日「何だあの橋は!?」と目をつけていた大橋。しかし橋へのアプローチあたりで後悔。この強風の中走れんのか?
 予想以上の横風を受けながらの走行はビタイチ余裕なし。周りなんてみることも出来ずただ対岸へたどり着けと祈るばかり。案の定高所恐怖症も発症して、ああ怖かった。

 国道235号を走って登別へ。「ババンバ、バン、バン、バン」である。
 道中は有名な割に寂れた風で「のぼりべつクマ牧場」なんて場末もいい所、すっかり流行遅れとなったかと思わせる感じだった。途中、倶多楽湖公園線から湖へ。地図で見ると円い湖は四尾連湖を思わせたが、山に囲まれたそれはもっと違う何か。カヤックなどが置かれ風情を台無しにしているが、もし自分がアイヌで森を抜けた先にこんな湖に出会ったら、きっと龍を見ただろう。
 少し期待外れな気分で公園線を走ると、突然眼前に地獄谷が広がる。立ち込める硫黄の臭い。特徴的なブルーに彩られた硫黄泉。草木も生えぬ法面。まさに地獄。

 すぐ先の地獄谷展望台は大賑わい。登別はぜんぜん時代遅れになっていなかった。駐車場が一杯だったことと、日和山展望台からの眺めで満足してしまったので立ち寄らなかったが、今にして思えば、時間を掛けてゆっくり周っても良かったか。

 さてここでルートの選択。お昼に札幌へ出るとして、もう一度洞爺湖へ行くルートとウポポイに寄るルートとある。悩みつつ第三のルート支笏湖へ。苫小牧へ近づくにつれ道が混んできており、札幌へ行けなくなりそうだったため。ここからグルリと時計回りに走るだけの余裕がとれなかった。
 支笏湖で一服。三年前と同じ景色に「ああ、ここだここ、ここ」。相変わらずの広くて深い湖。まるで海のよう。苦手な駄弁りバイカー軍団も一杯いるのでサッサと逃げ出す。支笏湖から先の山中はガタガタ道で走りにくかった。

 札幌を目指したのは「すみれ」本店へ行くため。開店前に行く予定が気が付けばお昼をまわっている。案の定大混雑で駐車場待ちの車が外へ溢れ、お店の前には行列が出来ている。ちょっと寄っていく気になれない。せっかくなので食べてみたかった。残念。

 さらに足を伸ばし北広島市エスコンフィールドへ。何かと話題の新スポット。今日は日本ハムの試合があるためか駐車料金二輪1000円。ちょっと見物では出せない金額。広々とした敷地と独特の形を見て満足するか。エスコンフィールド?ああ行ったことあるよ、くらいの自慢は出来るか。

 道中の一人雑談。
 ・篠原ともえと鈴木蘭々。ペットとお人形さん理論。
 ・能力のすごい奴でみんなそいつのことをすごいと思っているが、いつも不在

 そうこうしている内にもう午後もいい時間。苫小牧まで戻る。ちなみにこの行程すべて距離ガバとなっており普通に100kmほど走っている。札幌すみれの仇討ちに何かないかと探し味の大王へ。ここも本店は行列でパス。苫小牧のお店へ。距離も走っているし、苫小牧市街は赤信号によく捕まる。結果渋滞が巻き起こって疲労も増した。
 味の大王は「カレーラーメン」が名物。食す。んー、カレーラーメン。うまいもまずいもないな!

 こうして北海道ツーリングも終わり、16時過ぎにフェリーターミナル着。乗船手続きやお土産を買っていたらすぐ17時となり乗船となった。少しくらい時間オーバーしても大丈夫でしょ、なんてのんびりしていたら乗船できなかったかも。

 出航は19時。夜飯は買わなかったのと、船室で飲み食い禁止ということなので、少々高いがバイキングをとった。ルートインとそれほど変わらない質で2,000円は高いよなぁ。雰囲気に金を払っているのだと言い聞かせる。ん-それほど金持ちじゃなかろうに。
 夜は船内でダウンロードしておいた「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」を観る。怪奇推理小説を思わせるストーリー展開で、本当に妖怪が出てこなければ市川崑の金田一シリーズだ。大人向けということで話題をさらったのもわかる。描かれるキャラが水木キャラに一本化されていないのが不満。
 船は20.8ノット(=38.5km/h)で進む。船室に熱がこもり、暑い。

 本日の走行距離265.4km。


六日目

 フェリーの仙台入港は10:00。やることもないので朝食バイキングもとる。1,000円也。リッチメン。予想通りルートインレベルの具材で絶対に元は取れない。

 仙台入港後、せっかくだからどこか寄るか?と考えるが特に行くところも思いつかず。そのまま帰ることにした。東北道~圏央道の事故渋滞も怖いしね。

11:45 福島松川PA
 すでに眠気と疲れ。夜何度もトイレに起きたので寝不足。モンスターでドーピング
12:50 那須高原SA
 給油。白河付近で事故。白河はここより北なので問題なし。
15:50 帰宅
 那須高原からここまで無休憩。260km=3時間走りっぱなし。ガソリン満タン~点滅まで走り続けたのも記録じゃなかろうか。  懸念していた事故渋滞に合わず。とてもラッキーだった。

 本日の走行距離462.6km。全行程2,283.8km。走ったなぁ。CTX700は疲れ知らずだわ。あとトランク便利。これからも旅のお供に最適。北海道は時間をとって何度でも行きたい。アスピーテラインは日本三大ワインディングに加えても良さげ。  そして今後ツーリングは目的地をだいたい決める程度でキツキツのスケジュールを組まないように。出来れば宿の予約はとらない方がいいのかも。  100名城もほぼ完成(沖縄三城と二条城)だし、ここはという場所はだいたい行った。先へ先へと走るツーリングからのんびり細かく楽しむツーリングへシフトしていこう。

2024GW 東北~北海道②

三日目 

 昨日予定変更して盛岡で連泊。今日は14:30のフェリーに乗るため、1時間前の13:30までに青森港へ行かねばならない。これを逃せば次のフェリーは18:00。函館到着は夜中となってしまう。

 7:00前に宿を立つ。雨はやんだが想定外の寒さ。道の駅「にしね」で冬装備に。イージス上下を持ってきておいて良かった。8:00には八幡平ビジターセンターに到着する。道中アスピーテラインは「夜間通行止め17:00~8:30」との案内だったが通行止めはなし。そのまま進めばゲートがあり、そこからアスピーテラインのようだ。丁度8:30を回ったので特に足止めを食らうこともなく進めた。

 想定以上に眺望が素晴らしい。湿原や地熱発電。南に岩手山の雪山を見ながら進む。進んでいく八幡平も山頂は雪が積もっており、あそこまでは登らないのだろうなと思っていたが、雪の回廊となって雪原を進んでいく。  全国各地を旅して来たが、こんな風景がまだあるのだなと感動した。昨日の雨で心折れたが、キャンセルせずに来て良かった。なお強行軍で昨日来ていたら危険だっただろう。

 八幡平アスピーテラインを過ぎて国道を北上。十和田湖へ。発荷峠展望台で湖を一望する。眼前に広がるのは田沢湖に負けない碧い湖面とその広さ。遊覧船がのんびりと渡っている。  どこにでもいる駄弁っていて感じの悪いオヤジバイク軍団を尻目に湖畔へ。しかしビジターセンター周辺は山中湖を思わせるような観光地となっていて少し興ざめしてしまった。

 そのまま突き進んで奥入瀬へ。渓流巡りを楽しむ観光客だらけ。雪解け水で水量の多くなった渓流が国道のすぐそばを走っている。こんなに手軽に渓流散策できる所は他にないのではないか?身近な自然という感じで人気なのもわかる。

 さらに青森方面へと歩を進めれば八甲田山。木々のびっしり詰まった針葉樹の森を越えれば、アスピーテラインよりさらに深い雪の回廊が待ち構えていた。その雪の量はスキー客を見掛けるほど。幸いにして路面凍結するほどの寒さではなかったが、昨日の雨は危険だったかも。安全が一番や。

 こうして大自然を満喫して予定通り13:00過ぎに青森港到着。無事14:30のフェリーに乗ることが出来た。青森にて名物みそカレー牛乳ラーメンと三内丸山古墳に立ち寄れなかったのは残念。今にして思えば、18:00便でも良かったかな。

 青函フェリーは4時間の船旅。何をして過ごそう…なんて思っていたが、気がつけばぐっすり寝落ちしていた。青森港そばのファミマで購入したカップのみそカレー牛乳ラーメンを食す。インスタントで食べると一見普通のカレーラーメンでしかないのな。

 函館につくころには夕陽が。上陸してホテルへ。チェックインするとキャンセルしたはずの予約が残っていてビビる。函館山の夜景をと思ったが夜間は通行規制が掛かっているので上がれない。仕方ないので名物ラッキーピエロのハンバーガーと、ハセガワストアのやきとり弁当を購入。ホテルへ戻るころには20:00を周っていた。  やきとり弁当は普通のシンプルな豚串がご飯の上に乗っているだけ。それ以上でもそれ以下でもない。いい商売してんなーという感じ。ラッキーピエロのハンバーガーはボリュームたっぷりの割に500円以下とリーズナブルで人気なのもうなずける。バンズのゴマがおいしい。50年代風ダイナーを思わせるお店の雰囲気も良くて、独立してこんなお店をやってみたいなと妄想してしまった。

 本日の走行距離230.6km。半日でこれだけ走ったから結構な距離だ。


四日目


 本日は100名城のスタンプを集めるために松前城へ。そのまま同じ道で函館へ戻るつもりだったが、調べると江差方面へ出てもさほど時間が変わらないので、北海道の最南部をくるりと一周して函館へ戻るルートを通った。同じ道をトレースするのは馬鹿らしいもんな。

 疲れが溜まってきているのか寝ぼける。アラームを止めることが出来ない。眠い目をこすりながら5:30にチェックアウト。函館山展望台を目指す。夜景が見れなかったのは残念だが、もう来ることもないだろうから。  函館山南東の立待岬にて朝日を受け、次いで函館公園へ。さあ函館山展望台!と進めば・・・何と二輪車通行禁止!!!結局函館山からの景色を見ることは叶わなかったわけな。仕方ないので函館駅、朝市、赤レンガ倉庫などを一回りする。

 さて松前城を目指し国道228号線をひたすら走り続ける。地図で見ると大したことのない距離だが走ってみると全然たどりつけないという北海道マジックをくらう。普通に100kmもあるのだ。

 やっとたどり着いた松前城は桜まつり開催中。北海道ではひと月遅れで桜が楽しめる。  このお城は江戸時代も末期1850年代に築城された当時最新鋭のお城で、銃火器や大砲などの近代戦闘を念頭に置き、海岸防備を企図した縄張りがされていたという。  再建された天守は資料館となっていて、アイヌとの交流に関する資料に見所があった。

 松前城を後にし江差へ。山深い東北山脈を走り続けた昨日までと打って変わり、今日は海岸沿いを走り続ける。スピード違反だけは注意せねば。
 11時近くになって江差着。海の駅「開陽丸」へ。北海道新政府軍虎の子として期待されるもあっさり座礁するというボケをかました開陽丸。実物大で復元され資料館として開かれている。戊辰戦争はあまり良く知らないのでスルー。勉強せねば。

 江差から国道227号で函館に戻る。久しぶりのワインディング。Google mapによればパトカーによるスピード取り締まりを行っている様子。ビビりながら進めばピンポイントでパトカー発見!さすが高度情報社会と言うべきか。

 お昼をまわって再び函館へ。五稜郭を訪問する。思い起こせば三十年近く前、まだ20代の頃、当時勤めていた会社の慰安旅行で来たことがあった。夜中だったので何が何だか良く分からなかった。こうして再び訪れるころにはまさか50歳も過ぎた爺になっているとは。
 函館タワーのエレベーターに乗り全貌を見る。ああ、何度もみた「五稜郭」だ。感動と同時に高所恐怖症を発症。怖い怖い。

 タワーを降りて場内散策。思っていた以上に狭い城内。これではすぐに制圧されそう。近代戦術の粋を極めたと言えば聞こえがいいし、確かに銃剣突撃などで突破できない作りにはなっているが、函館山あたりから大砲をガンガンぶち込めばすぐに陥落しそうな気がした。
 本当は函館だけで一日散策するつもりだった。塩ラーメン、函館競馬場等々、見所はまだいっぱいあった。函館山も二輪通行不可と知っていれば、普通にロープウェイで登るべきだった。非常に残念無念。しかしその分の感動も味わえた。さらば函館。

 函館を後にして城岱スカイラインを経由しての大沼自然公園。もう午後もいい時間。14時を過ぎている。北海道駒ケ岳を北に従えた湖沼は水鳥の住処となっている。夏であればこの辺りでキャンプして、なんて考えてもいたな。

 時間もないのでサクサク進むよ。ここからは国道5号線を長万部まで走り続ける。内浦湾をぐるりと走り続ける。ここでも北海道距離ガバ発生。進めど進めど先が見えない。長万部まで90km。次の目的地である洞爺湖までは140kmの道のり・・・。高速使えば1時間くらい巻けるんだけど、下道も信号がほとんどないから快適さは変わらないし、やっぱり北海道を走るなら下道じゃないと、その距離ガバを感じられない。

 こうして洞爺湖到着は17時近く。よくも辿り着いたものだと感嘆。熊でも出てきそうな月浦展望台にて湖見物。北海道で一二を争う知名度を誇る湖。湖の中ほどに鎮座する大島の形が奇妙で不気味。ピクミン3のラスボスを想起させる不気味さ。生き物のようだ。今日もいっぱい走ったなぁ。

 しかし宿泊地はもう少し先。室蘭まで50kmほど走って本日終了。宿のそばで食した味噌ラーメンは逸品だった。こんな所でおいしい味噌ラーメンが食べられるとは望外。

 本日の走行距離460.8km。高速道路なしで新記録じゃない?

2024GW 東北~北海道①

一日目

02:30 出発  ガキみたい、というか旅行前日あるあるで寝つけず。少し早いが出発。  小田厚BPに乗る前に給油とタイヤの空気圧確認。

04:40 菖蒲PA  トイレ休憩。明け方のためか少し寒い

05:50 上河内SA  本日二度目の給油。213km走って8L給油。燃費が26.6km/L。  660ccでこの燃費なら不満はないが、タンク容量にちょいと不満。点滅になるのが早すぎる。あと2リットルほど容量があれば。

06:50 鏡石PA  朝食。ナビ「Gollira」の調子が悪く走行中度々電源が切れてしまう。

08:20 国見SA  少し早いがスタンドのあるSAが不明。今のうちに三度目の給油してしまう。176km走って6.6L給油。燃費かわらず26.6km/L。しかし眠い。  ナビは途中で路肩に停めて修理。良かれと思ってテープで止めた防水ゴムが反発して、ケーブルが外れてしまうようだ。

09:35 鶴巣PA  トイレ。まだつかない。あらためて盛岡の遠さを感じる。  仙台から盛岡まで160km。高速で走っても2時間近く掛かる計算だわな。

10:40 前沢PA  一服。ソフトクリームを食べる。

11:35 錦秋湖SA  ナビの案内で秋田自動車道へ。それにしても眠い。眠気と疲労で流れ流れて休憩という感じ。モンスターエナジーで体力回復を図る。

12:35 大曲IC  ついに高速から降りた。小田原からの走行距離649km。10時間でこれしか走れず。眠気による疲労で休憩が多すぎた。

13:00 道の駅なかせん ドンパン節  情報収集で立ち寄る。ドンパン節の発祥地とのこと。「うーちーのおやーじーは、はげーあーたまー」って奴か?ジャンボウサギのはく製もあり、なかなか見所のある道の駅だった。

13:45 田沢湖

 本日初の訪問地到着。山道を突き進むといきなり現れる。湖面が美しい。  調べれば深度が日本一とのことで、その深さは423.4m。二位の支笏湖が265mなので倍近い。この深さで碧い湖面を成しているのか。タツコ像もすばらしく静かな湖面が伝説に思いを馳せる。  湖畔を一周。遮るものがなく秘境感が漂う。背景にあたる秋田駒ケ岳も素晴らしい。いい天気、いい季節に来たなぁ。盛岡城へ先に行ったら疲労もあって来れなかっただろう。思いがけず来て良かった。

16:00 盛岡城  国道46号を走って盛岡市街へ。盛岡は北上川、雫石川、中津川の合流地に出来た盆地を利用した街。城下町特有の何度も川を渡らされる不便さや、市街地が広がって中心がわかりにくい。  城址公園には歴史文化館があるがお城の資料は少なめ。公園内の城址は石垣が美しいが天守がない。本丸には立像の台座だけ残り、どうやら大戦時に供出されてしまったそうだ。全体的に説明が少なく整備されていないなと感じたが、三の丸を修復中だったりとお金を掛けていないわけでもなさそう。  ゴザを敷いて花見をする若者の姿も見え、時刻的にもまあ夕方だしと思えば、市民からは愛されている城址公園なのか。

17:00 ホテル  同名の東横インと間違える。盛岡駅前と南口駅前があった。  盛岡名物である冷麺でも食べようかと思ったが割と高い。味は知っているので、あの酸っぱいゴムのような麺にそのお金は出せないとキャンセル。後で調べたら「盛楼閣」という有名店だった。

 本日の走行距離766.2km。高速を降りて117.2km。疲れた。何しろ寝不足が祟った一日だった。




二日目


 本日はあいにくの雨。予報では午後からということだったが、やはり山間の盆地ということもあり、盛岡は朝からずっと降っている。しかも想定より強めな感じで完全武装しないとずぶ濡れになりそうなレベル。  朝食バイキングは大混雑。無理に早く起きることもなかったか。

 7:30出発。一週間近いロングツーリングともなれば雨の一日もあろうと気を奮い立たせるも、雹交じりの雨となっては心が折れた。想定以上の寒さで山間部、特に冬季通行止めd開通したばかりの八幡平は危険と判断。とりあえずアスピーテラインは止めようということで、岩手山、八幡平方面の国道282号線へは行かず、国道4号線を進んだ。以前の広島ツーリングみたいに無謀なことは出来ない。

 国道4号線を進みつつルートの再検討をする。ファミリーマートに立ち寄り、Golliraの防水対策をしながら考える。「さらば八幡平、またいつか」と言いながら、自分で立てたツーリングプランの余裕のなさにあきれる。そんなにあくせくして観光したいのか?  考えてみれば偶然なれど今日は宿をとっていない。青函フェリーで仮眠しようと思っていたからだ。楽天トラベルで調べてみれば盛岡市内で今日の宿が取れそう。今日は盛岡で雨宿りし、一日ずらしたスケジュールで何とかならないか?函館観光よりツーリングが大事でしょ?予定を変えられるツーリングの方が魅力じゃないか?  自問自答して結論。盛岡で雨宿りしよう!

 結果今回のツーリング予定が変更され、三日目に想定していた函館市内観光や松前城、大沼公園ツーリングを却下。本日行けなかった八幡平、十和田湖、八甲田山へ行く。14:30のフェリーに間に合えばそれで函館へ。だめなら18:00の便で行く。その場合は青森で三内丸山古墳に立ち寄れるかも。  四日目に三日目予定していた函館、松前城からの長駆して室蘭へ。しわ寄せはここに出るなという感じ。ニセコパノラマラインは無理かな。

 快活クラブで雨宿りし、午後少し雨がやんだのを利用して岩手山方面へ。県道212~219とクルリと周る。標高が上がるとやっぱり雨が強くなるも、小岩井農場に立ち寄ることはできた。


 日程詰め詰めツーリングだが、たまたま宿を決めていなかったのが幸いした。なんか色々反省の一日となった。本来旅はこういうものであるべきでは?行きたい所を詰め込み過ぎて自由度がなくなっているのは良くない。旅の本質を失っていたのでは。
 本日の総走行距離98.2km。次回のツーリングからはあまりスケジュールを詰め過ぎないようにすると決めた。

2024GW 東北~北海道 準備

  四月に三重へ出張したこともあり、今年のゴールデンウィークは北へ行こうと考えた。3年前に言った東北一周の続き、今度は中央を通って青森へ行き、そのまま北海道に上陸するというもの。

 どんなもんかと思いつつフェリーを調べてみれば、「苫小牧~大洗」は満車だが「~仙台」であれば空きがある。数日考えてまだ空きがあれば予約しようと思い再検索してみたら何と空きが。勢い予約を取ってしまった。

 旅程は以下の通り、

 一日目 小田原~盛岡
  田沢湖、小岩井農場、盛岡城
 二日目 盛岡~青森~(フェリー)
  八幡平、十和田湖、八甲田山、三内丸山遺跡
 三日目 函館
  五稜郭、函館山、松前城、大沼自然公園
 四日目 函館~室蘭
  洞爺湖、ニセコパノラマライン
 五日目 室蘭~苫小牧~(フェリー)
  登別、札幌、エスコンフィールド、千歳空港
 六日目 仙台~小田原

 二日目の青森は宿をとらず、青函フェリーで寝るつもり。前後の時間調整は快活クラブやサウナを利用予定。

 キャンプツーリングを考えていたが、出張で稼いだのでホテル泊にする。テントの設営面倒くさいし、まだ寒そうなので。
 寒そうと言えば服装が悩みどころ。重ね着で何とかしたいと思ったが、結局安全をとってイージス上下を持っていくことにした。

 CTX700フルパニアに出張でも使ったトランクケースで積載量万全。
 左パニアに雨用具、右パニアに防寒着。リアボックスは空けておいて、メットの収納や観光時の帽子やバッグをしまった。