ホラー映画「X」を観て来た。
前半から中盤に掛けてテンポは悪いし仕掛けや伏線はバレバレ。後半に入って殺人開始。やっと面白くなるかと思ったが相変わらず。何ともひどい映画。
終盤のRJが殺される辺りから怖がらせようとしていないことを確信。あからさまに笑えるシーンも頻出し始め、なるほどと合点が行く。
エンドロール後のネタ予告はセルフパロディとなっていて、製作者は本格ホラーを作ろうとしたのではなく、笑えるホラーを作ろうとしていたと告白した感じ。
そうなると全編にわたるつまらなさも、自分が求めていたものと制作側の方向性の違いだったわけで、仕方ないかな。
冒頭1979年という惹句で始まるが、特に深い意味はなさそう。多くの劇中歌が流れるので、実際79年に流行った曲なのかもしれない。一応エンド後のエピソードへの伏線。
ポルノ映画を撮って一躍千金を目指す3組のカップルが登場。南部の怪しい民家で撮影開始というストーリー。セックスとホラーは「13日の金曜日」を始め定番。南部の怪しい民家というのも「悪魔のいけにえ」だけでなく「イージーライダー」にも通ずるアメリカ合衆国の暗部。
おっぱい要員は金髪お姉ちゃん。対する男優に元海兵隊のアフロ黒人というステロタイプ。初見では分かりやす過ぎてどうなの?と思ったが狙った感ありあり。
殺戮シーンはおどろおどろしいBGMと暗い画面に騙されるが、予想通りな殺し方ばかりでホラー映画マニアには物足りない。
1)インテリ監督
片手を隠した老女に抱きつかれる。案の定隠した手にはナイフが握られめった刺し
2)プロデューサー
分かりやすい釘トラップと、これまた分かりやすい壁の穴からピッチフォークでブスリ
3)元海兵隊のアフロ
何の工夫もなく、ショットガンでズドン!老女だけでなく老人も悪者
4)金髪お姉ちゃん
池で老女と口論。予定通り池へ突き落とされワニがガブリ。まるでダチョウ倶楽部。この辺から狙って笑わせに来てる上に滑ってる
アフロが殺されて女の子三人組が生き残ったので、ガールズホラーになるかと思いきや金髪があっさり殺される。この辺りで段々製作者の意図が読めてきた。物足りない殺戮シーンは怖がらせようとしていない為か。
その後の展開で老人と老女の気持ち悪いセックスシーン。しかも行為をしているベッドの下にヒロインが隠れているというのに苦笑い。やっとこの映画に乗っかれた感じ。
5)子ネズミ
逃げようとした所をショットガンでズドン!いきなり吹っ飛ぶのでウケる
6)老人
子ネズミが息を吹き返したと思って心臓発作。死亡!
7)老女
ショットガンを撃った反動で後ろに吹っ飛び腰骨を折る。さらに止め・・・
ぶっちゃけこの映画は映画館で観たからこそ最後まで、それこそエンドロール後を含めてきっちり観れたわけで、アマプラなどによるネット視聴だったら冒頭でさっさと観るのをやめてる。
それを思えば、わざわざ映画館へ行ったお陰で、この映画の本質が理解できたのだから良しということか。
0 件のコメント:
コメントを投稿