2021年4月25日日曜日

アニメ版「Godzilla」三部作

 「週刊ゴジラをつくる」完成に気を良くして、ゴジラ映画を観ることにした。シリーズは基本的に全部観ていると思っていたが、アニメ版三部作はまだ見ていないことに気付く。さっそく三部作まとめてレンタルし、一気に視聴する。まあなかなか悪くない作品だったな。というかむしろ面白かった。

 このアニメ版ゴジラは社会現象にもなった「シン・ゴジラ」に続く劇場作品。低調なミレニアムシリーズがファイナルウォーズで止めを刺されて国内ゴジラは休眠。庵野秀明によって奇跡の復活をした後、まさかのアニメ化ということで物議を醸し出していた。しかも宣材ポスターを見る限り「SFモノ?」となれば不安でしかない。
 結果は非難轟々、興行収益ワースト連発と悲惨な結果となる。
 自分はアニメゴジラを観るために劇場にまで出向くほどのマニアではないのでスルー。ストーリーバレを避けて敢えて詳細を確認しなかったものの、良い評判が挙がっていないのは、さもありなんと思った。

 しかし今回レンタルで三部作をまとめて見た所、SF映画として見ごたえのある作品だと思った。ゴジラの災厄によって宇宙へ逃げ出した人類が再び地球へ戻った時、二万年の時が経っているということ。ゴジラを倒すための覚悟=人間性の放棄。宗教と終末論=定められた滅び等々。
 まあ部分的に見ればよくある話(テーゼ)であり、この手の物語に詳しい人であれば元ネタがすぐに思いつくだろう。この話を「ゴジラ」映画でやる意味はあるのか?というのも正論だと思う。迷いの多い主人公というのはステロタイプだし、異星人の転向は展開がバレバレで驚くべきところはない。ご都合主義の原住民とか。
 しかし、それでも、上で挙げたテーゼについて真摯に考えているのが伝わり、結論の出ない問いに対して作者なりの主張が心に響いた。

 視聴後ネットで感想を調べてみると、批判の多くは「ゴジラ」映画としての定番が守られていないこと。つまり怪獣プロレスが無いということ。楽しいのかね、ゴジラと怪獣の戦闘シーンて。「ゴジラ対メガロ」なんかよりよっぽど面白いし、考えて作られた映画だと思うが。
 今作は正当なゴジラシリーズというよりは、昔発行された宝島社「ゴジラアンソロジーコミック」の一作のようだ。劇場版、しかも三部作でやるほどの内容かと言われればその通りかもしれない。映画館まで足を運んだマニアの皆さんはご苦労さん。
 しかしゴジラ映画というのは初代からチャンピオン祭り時代、平成VS、ミレニアムといろんなシリーズがあって、ゴジラの立ち位置も内容も作品によってバラバラ。これぞゴジラなんてないって自分は考える。
 同様に批判の多いトライスター版ゴジラも好きな自分としては、今回のアニメ版ゴジラはあり。ゴジラマニアになれない所以。

2021年4月18日日曜日

ディアゴスティーニ 週刊ゴジラをつくる 3

  一昨年から始めたディアゴスティーニの定期購読「週刊ゴジラをつくる」。全100号の発光が終わるのはもうしばらく先だが、ゴジラ本体が完成する80号までが出そろった。
 まとめて作っては放置し、また作っては放置してきて、ついに本体の完成まで辿り着いた。


 でかい!重い!

 意思を読み取れない焦点の定まらぬ視線はまさに初代ゴジラのイメージ通り。斜めから見たアングルが素晴らしい。
 厚ぼったい外皮は着ぐるみっぽさ満載で生物感が全くないが、初代ゴジラはこれでいいんだと思わせる。正面から見ると案外横幅が広くて、ちょっと間延びするかな。ゴジラは特徴が少ないからな。

 そしてギミック。売りの歩行に関しては、もう本当に遅い。一歩歩き出すのにモーターフル回転。着地するたびに「ドーン!」と足音を鳴らすのはいいね。自分は運良く問題なく歩いてくれたが、うまく歩かないという購入者も多いようだ。
 昔発売された東京マルイのRCゴジラくらいしっかりした走行ギミックが内蔵されても良かったし、それを期待していただけに大いに残念。

 咆哮、背びれの発光と放射能火炎の照射など一通り試す。口がくぱーっと開くのは良いのだが、背びれの発光はちょっとイメージと違ったな。チェレンコフ光をイメージした青白い光ではなく、ただ白く光るだけなのが残念。もっとも初代ゴジラはモノクロ映画なので色も何もありませんが。

 購入当初は毎週送られてくる部品をコツコツ作っていくイメージだったけど、仕事の都合や生来の不精が出てきてしまい結局まとめて作るという風になったのはちょっと失敗。最後は駆け足で作ったので面倒くさくなってしまった。
 また1冊2,500円=100冊で25万円!という高値にしては細部のクオリティ、内部ギミックの作り、不要パーツ多過ぎ(差し替え部品多数、内部骨格にいたっては使用すらしない)というのは購入者を馬鹿にしている。
 まあディスプレイモデルとして大きなゴジラを一つ欲しかったこともあり、こうした観点からすれば、まあこれはこれで良かったかーといった所。


2021年4月2日金曜日

スペースチャンネル5

 「スペースチャンネル5VR」をクリアして、今度は久しぶりにオリジナルを遊びたくなった。オリジナルの「スペースチャンネル5」はドリームキャスト版とプレイステーション2版、「同 Part2」は同じくドリキャス、プレステ2に加えてSteam版を所持している。

 まずは一番手軽に遊べるということでSteam版の「同 Part2」を遊ぶことにした。これはかなり昔に購入したソフトで、そのままでは日本語設定で遊べず、メニュー周りだけでなくうららの台詞も英語になってしまう。
 レジストリーをいじることで日本語化されるのだが、何か中途半端にいじっていたようで、メニューや字幕は英語、セリフだけ日本語になっていた。それでもまあ少し遊んでみるかと思ったものの、何か動きが遅い。リフレッシュレートの設定が原因か。PS3やXBOX360時代のソフトだから、現在のWin10 64bit版では正常な動作をしないのか。

 ちょっとがっかりしつつ、まあ「同 Part2」より第一作のが好きだしと気を取り直す。せっかくなのでと久しぶりにプレイステーション2を起動してみる。以前購入していたHDMI変換アダプターにて接続。コンポジットに比べてくっきり綺麗な感じ。
 しかしゲームの方は遊べる代物ではない。入力ラグがひどすぎてミスの連発。試しに他のソフトで遊んでみた所あまり問題がないことから、ソフトの問題だと思う。思い返せばプレステ2版を購入直後に遊んだ時も入力に違和感を感じていた気がする。

 というわけで本家ドリームキャスト版の登場。こちらも購入済みのHDMI変換アダプターで接続。特に問題なく遊べたので、さくっと表面全4ステージをクリアした。
 思いがけずプレステ版とドリキャス版の比較プレイとなったのだが、プレステ版はキャラクターのポリゴンがくっきりし過ぎて浮いてしまっているのに対し、ドリキャス版は色味が抑えられ割と馴染んでいる。アンチエイリアス処理の違いもあるのかな。
 もっとも第一作は背景をモーションJPEGか何かの動画で表現しているのでノイズだらけかつ解像度が低いのが玉に瑕なのだが。
 またドリキャス版は入力に問題がなかったとはいえ処理落ちが発生するので、連続入力が必要な個所や終盤の演出が重たくなる辺りでミスが出てしまうのは残念。