2018年7月29日日曜日

ファンタシースター2

 セガのRPG代表作「ファンタシースター」シリーズ。今回はメガドライブで発売された「ファンタシースター2」(Playstation3 ファンタシースターコレクション)をプレイした。
 初プレイだった前作と異なり、当時メガドラユーザーだったので、当然プレイ済みクリア済みである。まだ遊んでいない「3」「4」を遊ぶための再プレイというわけ。

 「ファンタシースター2」はソフトが充実していなかったメガドライブ初期における期待作であり、当時はRPGが流行りだったので特に注目されていた記憶がある。
 個人的にも「ファンタシースター(1)」に興味があったもののマスターシステム(セガ・マーク3)を買わずじまいだったので遊べなかったことから、なおのこと続編に期待していた部分があった。
 前作の売りであったアニメーション処理による3Dダンジョンは廃され、オーソドックスな2Dダンジョンに。ただし多重スクロールによる天井や霧の演出などがある。また全編特徴的なFM音源サウンドが流れ、独特な雰囲気を盛り上げる。
 それまでありがちだった剣と魔法の世界から近未来のSF世界へと移され、ファンタシースターならではの魅力となっている。キャラクターもアニメ調で描かれ、ファミコンRPGとは一味違うメガドライブの性能を誇示しているようにも思えた。
 前作では町の人々の情報が整理されておらず、またいろんな場所へ一気に行くことができることから「次は何をすればいいの?」という状態になりがちだったが、今作では一つ一つのイベントをクリアしていくことで行動範囲が広がるというドラクエのような展開なので遊びやすい。 

 一方でバランスの悪さが指摘される。今回はファンタシースターコレクションにて追加されたイージーモードで遊んだのでそれほど感じなかったが、経験値の取得に比べて敵の発生頻度や強さが調整されていないという。
 また説明不足なところが多く、これは当時の攻略本ありきのRPGでは致し方ないが、テクニック(魔法)やアイテムが何が何やらわからない。ネットで調べないと遊べない感じ。
 マップもただ広くて複雑なだけで楽しみがない。幾何学的な形状であり、同じような場所ばかりなので迷いやすく、かつ階段が多くありすぎて今いる場所が把握しにくい。あまりに辛かったのでこれもネットのマップ掲載サイトに頼ってしまった。
 メガドラ初期の人気作なれど、こうした遊びにくさが万人受けしない評価の低い点だ。

 ストーリーはあってないようなもので、前作とのつながりもかなり希薄。同じアルゴル星系での話であり、モタビアやデゾリアなど前作の舞台で冒険するのだが、例えばドラクエ1-3のアレフガルドのような懐かしさはまったく感じられない。
 引き続きの登場としてルツやダークファルスがいるが、最後の最後で登場するだけなのであまり引き立たないのが残念。
 マザーブレインに頼ってきた人間たちだが、これまでの便利な生活を打ち捨ててその支配から脱却するというラストは、漫画版「風の谷のナウシカ」と同じ結末なのだが、そこまでの葛藤の描き方が物足りず、心に迫るものがない。ただ現れたラスボスだから倒す。それだけになってしまっているのは残念だ。
 ネイの死についても当時は衝撃的であったという情報が散見されるが、当時プレイしていてもそれほど感動しなかった記憶がある。決まりきったストーリー上のイベントでしかないように感じられたためだ。

 最後は黒幕である地球人があらわれ、事の顛末を明らかにし、パーティが立ち向かうというところでぶつ切りエンド。終わりまできちんと描かれるのが当然と思っていたので、当時はこれが「どういうこと?」という感じであり、人気のない漫画が打ち切りになったかの印象だった。
 しかし今見直すとこれはこれで正しい終わり方のような気もする。印象深いセリフとともにパーティ一人一人がクローズアップされ、この後どうなったのであろうかという余韻が残り、結末はユーザーにお任せしますというのは想像が膨らんで良い。
 ただし当時はそこまで大人な見方もできず、「ファンタシースター3」はこの続きや顛末が語られると思い込んでいただけに、全然違う世界となったことで興味を失ってしまった。

2018年7月23日月曜日

ジュラシックワールド 炎の王国

 「ジュラシックパーク」のリブート作「ジュラシックワールド」の続編。三部作と言われる作品の第二部にあたる。
 前シリーズ第二作「ロストワールド」と似たような展開。滅びたパークから恐竜を捕まえるまでが前半。以後舞台をパークから移して進行する。
 火山の噴火によって島の恐竜が全滅する危機。これを救い出すために「ワールド」の主要スタッフが集められるが、実は恐竜売買のための救出劇だったというもの。思っていた以上にパークでのお話は少なく、あっさりと島から脱出してしまうのは肩透かしだった。
 もっとも島でトラブルが起こり、恐竜たちに追われながら逃げ出すというフォーマットを延々と行うわけにもいかないという判断なのだろう。それはそれで一つの考え方だ。しかし舞台を移した館でのやり取りが、インドレックスとの攻防だけになっているのは恐竜ファンとしては残念な限り。前作でもハイブリッド恐竜の何でもあり感が強くてあまり受け入れられなかったし。
 予告編で見るモササウルスがサーファーを襲い掛かるシーンやライオンとティラノサウルスの睨み合いといった恐竜ファンが心を躍らせる絵がワンシーンだけで、しかも最終版に少しだけというのはがっかりだった。
 第三作は解き放たれた恐竜たちと人類の戦いなのだろうが、どでかい話にすることもできれば、あっさり鎮圧されましたということもありだし、さて広げた風呂敷をどうやって畳むのかね、というところ。

2018年7月16日月曜日

HELLBLADE

 グラフィックが綺麗ということで「HELL BLADE」をサマーセールで購入した。
 北欧神話を背景にした作品で、精神病を患った人の症例を参考に作っているという。頭の中をいろんな人の声が駆け巡り、「何々してはだめだ」「そっちへ行くな」など行動を否定する。ヘッドホンを使用するとさらに臨場感を増すらしい。
 戦闘シーンでも妄想と現実がまじりあう演出がなされ、なんとも不思議な体験となる。

 売り物のグラフィックは素晴らしいの一言。まさにフォトリアル。こないだ遊んだトゥームレイダーしかり、最新ゲームのグラフィックはここまで表現できるのだなと感動できる。
 それでいてゲームシステムは旧態依然であり、行きたい場所へ行くこともできず、任意で崖に上ることも下りることもできない。結局謎解きもゲーム進行もすべて一本道であり、ゲームマスターの意図通りに動かねばならず、上手くいっているときはいいけれど、意図を汲み取れなくなるととたんにストレスが増す。
 「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」が画期的だったのはまさにこの部分であり、謎解きもゲーム進行もすべてプレイヤー任せ。行きたいところへ自由に行けて、パラグライダーのような便利な手段まで用意されている。
 ゲームとして楽しいのはどちらかと言われれば「ゼルダの伝説」であることは明白で、今後「HELL BLADE」のようなフォトリアル作品に本当の自由度が再現できるようになれば、それはすごい作品になるであろうと思った。

MAMA The Room


 どこのサイトを見たのかわからないが、ホラーおすすめということで「MAMA」と「The Room 閉ざされた森」を観た。

 「MAMA」はギレルモ・トロがプロデュースした作品で、想像させる恐怖表現や幽霊の母性などから和製ホラーを思わせた。実際昔の怪談を思わせるような物悲しいストーリーでもあり割と良作。
 ラストの妹を連れて行ってしまう件に関しては賛否両論あれど、幽霊に常識は通用しないということなのだろうね。ホラー映画は不条理な結末にしなければならないというお約束が為という観方もあるが。

 「The Room 閉ざされた森」は知恵遅れの息子を主人公としたもので、ミザリーを思い出させる監禁もの。息子の狂気が早回しで描かれ、なんとも不気味。しかし何が言いたいのかわからず、かと言って高尚な謎や背景があるとも思えず、どの辺が見所なのか悩んでしまう出来栄えだった。

2018年7月15日日曜日

ハン・ソロ/スターウォーズ・ストーリー

 何か変な題名だ。ハン・ソロと言えばスターウォーズの準主役だってことは分かりきっているのに、あえて「スターウォーズ・ストーリー」とつけなければならない。海外での興行成績が悪くて、以後のスターウォーズ外伝を見直しなんてネタもちらほら。
 期待作のはずなのに、いつの間にか上映されていたパターン。ネットのニュースでたまたま「ハン・ソロ」の話題が出ていたので、調べてみたらもう公開されていたという。夏休み入る前に公開開始してしまうあたり、今作への期待度が低いことを感じさせる。たしかに「ジュラシックワールド」のがインパクトあるかも。

 鑑賞前はそんな気持ちで、一旦は映画館へ足を運ぶ必要ないかと思ったが、まあスターウォーズシリーズだからというファン心理で劇場へ。しかし前評判や低い期待に反し、鑑賞後感想としてはなかなか悪くなかった。完全にエンターテイメント作品に徹していて、フォースとは何か、善と悪といったスターウォーズ本編にありがちな固い部分がないからだろう。
 ハン・ソロの若かりし頃が描かれ、これまで断片的に伝えられてきた「ケッセル・ラン」や「ランドとの賭けに勝って、ミレニアムファルコンを手に入れる」などのエピソードが語られる。それぞれのエピソードの詳細を見ることができて楽しめるが、予定調和な感じは否めない。
 最後にダースモールが出てきて「???」と思わせるが、エピソード1でオビワンに倒された後も生きていたんですね。この映画における唯一のインパクトあるシーンだったかな。これくらいやらないと予定調和過ぎると製作側も感じたんでしょうね。

 ハン・ソロはハリソン・フォードがあってこそのキャラクターだし、彼の演技があってこそ個性が生まれたキャラクターだと思う。ニヒルなスマイルであったり、善人とも悪人ともつかない点であったり。
 それを別の俳優で行うことで新しいハン・ソロ像を打ち出せたかと言えばそれは上手く行かず、むしろオリジナルのハン・ソロに寄せようと苦労しているかのように見えてしまうのは残念。よく頑張っているなとは思うけど、モノマネ芸人のような感じ。

 それでも割と楽しめたし、興行成績が悪いのは何でだろうなと思った。恐らく本編であるエピソード8が公開されて間もないことで、スターウォーズ熱が高まっていないこともあるのだろう。結果の分かっている既存ストーリーの外伝でしかないし。賛否両論あれどエピソード8は続きが早く観たいが、そうした点で外伝シリーズは不利だよね。
 

2018年7月9日月曜日

うごくジグソーパズル

 Nintendo Switchの「うごくジグソーパズル」を遊んだ。
 昔ファミコンのディスクシステムソフトとして発売された「きね子」の現代版。ジグソーパズルの絵柄が動画になっているというもの。
 この手のソフトは各ピースがスクエアになっているものが多いのだが、今作はジグソーとなっているので、ピースの形を見てパズルを解くなんて手法も取れる。刻々と変化する絵柄でパズルを解かねばならないので、解法の手立てが増えるという意味で良かった。
 パズルを解く際、まずは端のピースから埋めていくのが基本だが、整理ボタンで端のピースだけ集めることができて便利。
 パッドで遊んだのだが、いまいち動きが遅かったりピースを取り落としたりで微妙にストレスが溜まる。またBGMは音量が大きすぎて耳障り。すぐに無音プレイにしてしまった。
 ピースの分割数は60、120、240となっているが、一度クリアしないと好みの分割数を選択できない。240で固定されているパズルは時間が掛かりそうでげんなり。自由に選択できれば良かった。

鳥獣ギガ大戦

 Nintendo Switchの「鳥獣ギガ大戦」をクリアした。スマホアプリや3DSでも配信されている「にゃんこ大戦争」と同様の2Dタワーディフェンス。ゲーム内容からシステム周りまでとても良く似ている。
 難易度はかなり低く、コストが低くて動作の素早いキャラクターをレベルアップ。あとはゴリ押しするだけで50面プラスおまけ面含めて簡単にクリアできてしまった。「にゃんこ大戦争」のような特徴的な能力を持つボスキャラが出てこないこともあって、対策を練る必要もない。
 何か物足りない感じのソフトであった。

2018年7月3日火曜日

迷宮の塔トレジャーダンジョン

 任天堂スイッチの「迷宮の塔トレジャーダンジョン」を遊んだ。購入のきっかけはEshopにてセールしていた為。
 西洋ファンタジーを背景とした3Dダンジョンもので、ウィザードリィやダンジョンマスターと同ジャンル。個人的に好みのジャンルなので、スイッチで発売されてから気になっており、今回セールだったので購入した次第。

 インディーズゲームということで、お金のかかった大作に比べるとシンプルなつくり。もっとも3DダンジョンRPGはシンプルな方が想像の入り込む余地が多く、必ずしも欠点ではない。とある酒場に居合わせた冒険者四人組が、富を求めて洞窟探検をするというありきたりなストーリーというのも古風で良い。
 ファイター、プリースト、メイジなど、RPGにおける代表的なクラスを選択して四人パーティを組むのだが、操作がとても分かりにくく、やりにくい。ゲーム開始後も魔法や装備の選択が手間で、リアルタイム戦闘というシステムと相まって遊びにくさを助長している。
 恐らくだが、本来マウスクリックにて遊ぶゲームをそのままCSコントローラーに直したようで、これが操作性の悪さにつながっているように感じる。魔法に至っては数種類用意されているものの実質一つしか使えず、せっかくの魔法使いが活躍できない。

 最初すぐ全滅。操作性の悪さ込みで死にながら遊び方を覚える感じ。敵の配置は固定なのでレベリングの楽しみはないものの、ダンジョンの罠も巧妙でパズル要素や謎解き要素もあり楽しめる。隠されたドアを見つけてアイテムを充実させていくあたり、古典的なダンジョンRPGの王道。

 慣れてくれば戦闘も難しくはなく、HP管理しながら殴るだけという簡単なもの。前述のとおり魔法を選んだりが出来ないのでなおさら。ラスボスも体力が多いだけでさほど苦労せず倒せてしまった。よっぽど二対一で戦うことを余儀なくされる場面のが辛かった感じ。

 洗練された出来栄えには程遠いゲームだったが、謎解き要素込みで昔懐かしのダンジョンRPGを楽しむ分には値段相応の価値があったかな。ボリュームはかなり少ないけれど、手軽に遊べるという点では丁度よかった。