2016年9月30日金曜日

ジュラシックワールド


 ジュラシックワールドを観たのだが、期待に反してあまり面白くなかった。昨年上映されたときは割と評判良かった気がしたのだが。

 ストーリーはジュラシックパークとほぼ同様な感じ。20年を経て新しく立ち上がったジュラシックワールドなのに中身に違いはあまりない。CGがもはや当たり前となって、恐竜を見せることで感動させるのが難しくなったことはわかるが、いわゆる見せる恐竜がモササウロスだけっていうのはさみしいね。
 経営者が中途半端な悪人で、その役割をインジェン社の別のスタッフが担うわけだが、これもありきたりな商魂主義を薄らごうとしているだけにしか見えない。

 また主人公兄弟の両親が離婚するという話、中華系科学者の話などが伏線だけで回収されることなく終始し、だったらそのエピソードいらないじゃんと思ってしまった。
 同様に飼い慣らされたラプトルが、最初はハイブリットレックスと会話して人間に牙を剥くようになったはずなのに、最後には身を挺して人間を守る側にまわる。きっかけも何も分からない。まさか銃を置いたから?
 そもそもハイブリットレックスはいろんな動物のDNAを掛け合わせたから能力や知性が向上したという設定で、偽恐竜などと言われる。しかし元々ジュラシックパークの恐竜ってDNAが欠損している部分を既存のカエルや何かの近い種から取り込んで作ったという設定じゃなかったか?
 檻を抜けだして闘争本能のままに殺戮をしていくハイブリットレックスの登場場面も、まるでミニゴジラ風で面白くないし。これ本当に恐竜なの?という感じ。

 総じて何年振りかで作られた続編という割には期待外れというか、何を見せたくて作ったのだか分からなかった。恐竜の島に主人公が訪れ、管理から外れた恐竜が暴走する、といったストーリーでは新鮮味がなさすぎる。

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