2023年10月27日金曜日

2023秋 ビーナスライン~高山~裏木曽路

 10月のショートツーリングに飛騨高山方面へ出掛けた。
 100名城もあらかた行き尽くし、先日蔵王の御釜を見に行ったばかりと行きたい場所が思い浮かばない。紅葉シーズンでもあるし、ビーナスラインから松本でもと思ったが生憎宿が取れない。
 最近コロナ禍が収まったことによる旅行客の増加が原因か、週末のホテル予約が一杯になることが多い。周辺を…と探せば高山にて宿が取れる。天候に少し不安があるが久しぶりにせせらぎ街道でも走ろうかと目的地に設定した。


一日目

 思い立ってすべて下道で高山を目指すことにした。距離は300kmほどなので、一日のロングツーリングにはちょうど良い長さ。CTX700をのんびり堪能するにもぴったり。
 6:00頃家を出て三国峠から山中湖畔をへて精進ブルーラインで甲府方面へ。国道20号を経て県道17号岩七里ラインにて茅野ビーナスラインへ。少し寒さを感じるためワークマンで防寒着を買う。

 久しぶりのビーナスラインは紅葉色づき始めという感じ。白樺湖あたりでは目の覚めるように真っ赤となった木々も見掛けた。お昼頃、美ヶ原高原に到着。晴天なれど雲は多め。展望台は工事中で立ち入りできなかった。

 気温は低く風も強いためかなり寒い。もう秋を通り越して冬が近い感じ。アモーレの鐘を聞いて下山。さらばビーナスラインまた来年。扉峠からアザレアライン経由で松本市街へ。

 松本から国道158号線にて高山を目指す。前日車で同線を走る動画を見たが、動画で見る景色と実際バイクで走る景色は全く異なる。安房峠付近で雨。峠でありがちの雨雲レーダーに映らない霧雨のような感じ。元々の予定では旧道を走ってつづら折れを楽しむつもりだったが、ちょっと行く気がしない。バイパスのトンネルにて安房峠通過。少し残念。
 北アルプスに位置することから標高の高い地域。乗鞍平、上高地と行ってみたい場所も多いがバイク通行不可というのが悩ましい。

 かくして高山到着。名物高山ラーメンを食す。味はよくある醤油ラーメン。極細ちぢれ麵が特徴的。高山市街は軽井沢のような観光地となっており外国人も多い。時折案内看板でも見る「古い町並み」とは何ぞや?と思ったら、旧家造りの家屋を集め、土産物屋、料理屋などの並んだ観光スポットだった。


 初日走行距離338.6km。下道だけで結構走れた。ホテル着も17時前と余裕あり。今後も高速なしツーリングいいかも。


二日目

 7時頃出立。近くに世界遺産たる白川郷というのがあるので第一目標とする。下道で向かうと天生峠という標高高めの峠を通るため凍結が怖い。
 飛騨を超えて国道360号線へ。ちょうど分水点となっているのか、干上がった箇所を通り南北に川が流れていく。白鷺の一群。水清し里山の風景に旅情を感じた。

 下調べせずに走った国道360号は思っていた以上の酷道。感覚的にはヤビツ峠に似ている道の狭さと、高低差のあるヘアピンカーブ。途中ワイヤーロープのみの路肩では眼下に広がる谷底を見て高所恐怖症を発症してしまう。凍結していなくてなによりだった。

 天生峠は有名な湿原があるため登山客の車で満車状態。この辺りには雪も積もっていた。

 雲上にある白山を眺めつつ下山。木々に囲まれ眺望悪し。せっかくの風景がよく見えないのはとても残念。ほどなくして白川村へ到着。
 白川郷は合掌造りの家々が世界遺産として認定されているそう。ふもとに降りるあたりでそんな民家を発見。道の駅で情報を仕入れると萩町地区にそうした家が百棟も現存しているとのこと。興味を惹かれたが、家族連れ観光客多しで駐車場満車。とても立ち寄る気になれず。先を急ぐことにした。

 白山を縦断するホワイトロードは二輪通行不可。国道156号へ。庄川沿いに進むこの道は打って変わって走りやすいワインディング。ツーリングのバイカーともすれ違いヤエーの交換。御母衣湖を超えて久しぶりの国道158号。再び高山方面へ走って行って道の駅ななもり清美へ。今回の目的地その2「せせらぎ街道」の起点である。
 せせらぎ街道を走り始めてすぐ、前方のバイクが無理な追い越しを掛けて車を抜いていく。ちょうど見張っていた白バイがわき道から出動。あえなく御用となっていた。観光スポットでネズミ捕りというのは感じ悪いね。
 前回四年前にCB1300で通った同じ場所で記念写真。

 のんびり走って郡上八幡へ。ツーリング仲間多し。道の駅もあって走りやすい。せせらぎ街道は良いツーリングコースだと思った。
 最後に到着した郡上八幡も観光客多くスポット化していたが、何か名物でもあるのか?

 さて時刻はまだお昼を回ったばかり。このまま岐阜・名古屋方面へ降りていくのは物足りない。市街地は信号も多く、渋滞も発生しそうだし。というわけでノープランのまま中津川を目指すことにした。下呂温泉までは交通量もほぼ無し。さみしい山道を孤独に走る。そこから中津川までは交通量もあれど信号のない快速路となっていた。
 この辺りは不案内で位置関係も良く分からず。後で調べれば飯田や岩村城がほど近いようだった。もう一時間ほど走って長篠方面まで出ても良かったか。今回は中央自動車道から東海環状線にて新東名に乗るルートを選択した。

 21:00帰宅。本日の走行距離621.7km。中津川までが300kmほど。
 暗くなるまで現地で走って20時過ぎに山北~御殿場を走るように調整。渋滞を回避するというのは久しぶり。ラッキーなことに予定通り事故・渋滞にあわず大井松田まで走れた。初日は下道のみで岐阜県高山まで、帰りは遅くまで現地で知らぬ道をさまようと、バイクに浸りまくったよいツーリングになった。

 二日間の走行距離は960.3km。道中測った燃費は平均30km/lと優秀だった。
 またカーナビ「ゴリラ」の優秀さ見やすさを再認識。国道、県道が色分けされているので一目でわかりやすい。ゴリラを固定して動く地図として利用し、必要であればスマホでナビるというのが最良だな。

 

2023年10月15日日曜日

CTX700 ロングスクリーン換装、USB電源追加

 今週の日曜日も生憎の雨。毎年秋シーズンは平日秋晴れからの週末雨を繰り返しているように感じる。遠出することも出来ず悶々とするわけだが、せっかくなので買い集めているパーツを取り付けることにする。
 今回取り付けるのはロングスクリーンとUSB電源。ロンスクは購入時ホンダ純正が取り付けられていたのでそのままに。USB電源についてはダミータンク内にアクセサリーソケットがついていたので、ここから電源を取り出せると後回しにしていた。
 そのままでも支障ないことから生来の面倒くさがりが出てしまっていたが、せっかくの雨休みなので暇つぶしも兼ねて重い腰を上げる。

 プーチ製スクリーンはCTX700の購入予約をした際、Amazonで安く売られていたので衝動買いしてしまった。通常2万円以上する商品が1万円と半額以下になっていたので何も考えずポチった。
 後になって予約したCTXにロングスクリーンがついていたら必要ないことに気づくが、自分が購入予約した中古バイクサイトの商品ページは当然ながら売却済みで閉鎖されてしまった。
 お店に確認しても良かったが、Amazonの商品コメントを見ると純正ロングスクリーンより性能が良いらしい。1万円なら失敗してもいいかと、そのまま購入することにした。

 スクリーン換装について作業手順を紹介しているYoutube動画があったので、参考にしながら作業する。ちなみにこの動画は海外ユーザーのサイト。CTX700の動画は国内はほぼ無く、海外のものばかり。ここでも人気薄だったことがわかる。
 フロントカウルのスピーカー装着部分を左右外し、正面のマスクを固定しているスナップピンを取れるようにする。あとはフロントマスクを外せばスクリーンを固定しているボルトにアクセスできるというもの。
 換装したプーチ製スクリーンは純正ロンスクに比べ2センチほど高くなっており、左右はフロントカウル全体に引き伸ばされており、一目大きくなったと感じる。デザインもマッチしていてグランドツアラー感マシマシで良い。

 USB電源はデイトナの2ポートタイプを購入した。スリムタイプのものを紹介する動画が盛んにアップされていたが、ポートを1つしか使わない場合も二つのポートが露出してしまう作りとなっており、また蓋の耐久性に疑問を感じたため、場所はとるもののオーソドックスな形の製品にした。ついでに通電テスターも購入した。

 先日NAPSでUSB電源をつけてもらおうとしたが、カウルをばらすのに時間が掛かると言われた。その日は用事があったためキャンセル。しかし前述の紹介動画によればデイトナの商品はブレーキスイッチから割り込みできるため、見た目にこだわらなければ手間は掛からないそうだ。
 今回スクリーン換装のためフロント周りのカウルを脱着することもあり、ならばついでに自分でやるか、ということに。

 ブレーキスイッチからの分配は、元の配線を抜いて新しい配線を割り込ませるだけ。接続部の加工もギボシが用意されているので加工不要。接続もハーネスを抜き差しするだけで作業は確かに簡単だった。
 配線が簡単な分、見た目は工夫しないといけないが、結局これを気にするのは自分だけなので黒テープでカモフラージュしてインシュロックでまとめる程度にした。
 アースはステアリングトリムの固定ボルトから取る。カウルが外されていたため作業しやすかった。


 作業後さっそく試乗。USB電源は何度も通電確認しながら作業したので問題なく使えた。ダミータンクから充電用ケーブルが出てくるよりスマートだし、蓋もきちんとしめられるのが良い。見た目についても上手く隠せているかな、こんなもんかなという感じ。
 ロングスクリーンについては感動できるレベル。高速道路へ行くまでもなく、一般道を走るような速度でも防風効果が段違い。スクリーン自体が大型になっていることと、幅広になっていることから巻き込み風による乱気流が減り、うまく整流されているようだ。
 高速走行時これまではフードの紐がバタバタと風で飛ばされヘルメットに当たっていたが、新スクリーンではまったく風の影響を受けず。ここまで変わるものか。見た目の押し出しも強くなって格好いい。純正のロングスクリーンから換装した甲斐があった

2023年10月9日月曜日

CTX700 ホンダの赤いエムブレム

  CTX700は廉価バイクなため、白一色のシンプルな外観。購入前はなんだかのっぺりとして味気ないと思っていたが、実車は白バイのようでアリという感じ。それでもワンポイント欲しいと思い、ホンダの高級バイクによくつけられている「赤いホンダマーク」のエムブレムを試してみる。

 バイクを紹介するHP「バイクの系譜」によれば、ホンダの二輪車につけられている赤いエムブレムは高級車の証。フラッグシップであるゴールドウイングを始め前愛車CB1300にも貼られていた。兄弟バイクであるCTX1300も200万円近い高級バイクなので、ホンダ謹製赤エムブレムがついている。
 今回購入した赤いホンダマークは amazon にて700円程度で売られており、安価なのでただのステッカーかなと思いきや、缶バッチのようなアルミ製の台座にプリントされていて割と立派。純正感がある。

 貼り付ける場所を検討。CTX1300を参考にすると装着場所はフロントサイドカウルのエアインテークを模したモールド部分だった。カウルの中央部分にどーんと貼られていて誇らし気。しかし弟分のCTX700はその個所に「CTX」というモールが装着されているので、同じ場所には貼れない。
 他の装着場所を探せば、モールの後端上あたりしか空きスペースがなく、まあここが一番しっくりくるかなと試しもせずにお気楽な一発貼り。

 やっぱり違和感あるなぁ。当たり前だが後からつけました感ありあり。赤が主張しすぎているのだろうか?白黒二色のモノトーンボディの中で明らかに浮いてしまっているし、カウルの先に貼られているのがとってつけた感を醸し出している。

 結局、考えた末はがすことにした。TypeRじゃないのにホンダの「H」マークを赤くするような見栄っ張りを感じてしまった。全体的なデザインに違和感がなければそう感じなかったのだろうけど。
 CTX700の購入を決めて実車に乗るまでは、白一色の車体が地味で気になっていて、レース仕様のようにスポンサーステッカーを貼りまくろうとか、前愛車CB1300SPのようなトリコロールはどうだろうかなど妄想を働かせていたが、実際の車体を見るとシンプルな所が気に入り始めた。結果このまま触らない方がいいのかな。

 ちなみにこの日は10月の三連休。土曜日は仕事になってしまったので、貴重な二連休だったが、あいにくの雨予報。それでも日曜日だけは大丈夫なはずが、お昼からパラパラ雨が降ってきた。もう本当最悪。千葉方面へ行こうと思っていたがキャンセル。すぐに帰れる富士方面を走ったが、まさか半日で引き返すはめになるとは。
 道志みちを走って走行距離215.6kmほど。