2010年11月23日火曜日

ハリーポッター 死の秘宝 PART1

 シリーズ最終作のPART 1 。人気ドル箱シリーズを手放せないというか、なんか詐欺臭いなぁとも感じてしまうが、原作も長編なのでクライマックスを詳細に描こうとすれば仕方ないのでしょう。

 暗い。物語も映像も暗い。諸悪の根源たる「あの人」が復活を遂げてしまっているので当然ではある。
 彼の復活以降、映像にブルーだか灰色だかのフィルターかけてんじゃないのか、っていうくらい寒々しい風景描写が世界観を現している。もはや楽しくなるエピソードはほとんど存在せず、ただ終末感が描かれる。
 前作、前々作に引き続き、登場人物の死をラストに持ってくるのは、いかにもお涙頂戴チックでいたたまれない。謎は解かれ、わずかな希望が灯り始めたことが唯一の救いかな。

 しかしこのシリーズ。第一作の健全な魔法ファンタジーから変貌を遂げ、いまや子供向けとは言えないよな。「賢者の石」を予告で観たときは、その世界にワクワクし、本編を見終わってから、ああ子供の頃にこんな作品を観ることが出来たらどんなに幸せだったろうか。なんて感動を覚えたものだったが、今作にその影はない。
 ハリーとハーマイオニーが裸体で抱き合うシーンは見たくなかったなぁ。
 人によって感想は違うと思うけれど、自分としては初期のお子様向けファンタジーで充分良かったかもしれない。

2010年11月22日月曜日

コールオブデユーティ ブラックオプス

 コールオブデユーティ(COD)の最新作ブラックオプス(BO)が発売された。
 CODはPS3を買ってから第4作のモダンウォーフェア(MW)からのプレイ。キャンペーンと言われるソロシナリオがストーリー、演出とも驚かされた。
 もっとも人気のオン対戦についてはプレイヤースキルの関係上楽しめず(泣)。これについてはMW2についても同様だったので(泣々)、今回のBOについてもオン対戦よりむしろキャンペーンモードに期待。
 一方で今回の開発元はMWを作った会社ではなく、別ということが気になっていた。

 キャンペーンモードを終了し、オン対戦を触り程度(レベル10ちょい)の感想。あんまり面白くなかったなぁ・・・。
 MWは複数主人公で一つの事件を追っていくストーリーだったのでのめり込めた。また途中で主人公の一人が死んでしまうのも衝撃だった。その死に方もね。
 続編のMW2は主人公の数が増えたことで少し散漫になってしまった印象。何というか思い入れを持ってプレイ出来ない。ストーリーも急展開過ぎる嫌いがあったし。
 で今回のBOについてだが、ほぼ一人の主人公でストーリーが進むのだが、尋問を受けながら思い出していく記憶に従って進む、というのが結構理解しにくい。大まかなストーリーは把握できるのだが、感情移入できない。というか、尋問受けたくないから感情移入したくないよな。
 ゲームのシステムとしてはグラフィック、サウンドとも並かちょい落ちるレベル。銃声がちゃっちく感じたのは初めてだなぁ。いつもはあんまり気にならないのに。影がガタガタだったりして、よく2chなどでXBOX360とのグラフィック比較とかでPS3が馬鹿にされる画面写真がでたりするが、プレイしてそれを感じるのは珍しい。普通プレイ中は気にならないんだけどなぁ。
 イベントシーンなどでグラフィックの書き換えが間に合わないんだか、途中のフレームがすっ飛ばされたりして、一瞬わけが分らなくなったり。フレーム飛ばすくらいなら処理落ちしてもいいから、きちんと見せて欲しい。いきなり場面が変わっても緊迫感ないし、せっかくのイベントシーンが意味なし。

 戦闘シーンについて「前作もこうだったか?」と思わせる場面ばかり。敵がバンバン弾撃ってきて、それはまぁいいとして無限沸きなんじゃないか?と思わせるくらい倒しても倒しても同じ場所に出てくる。
 味方はあんまり敵を倒してくれないし。回り込んでも側面防御とかしてくれず、しかたないので突撃して自分で全部倒す羽目に。これ難しいモードクリアできんのか?まぁプレイヤースキルもないんですけどね(苦笑)。
 それから敵が堅い。何発撃てば死ぬんだよ!って感じ。プレイヤーは何発撃たれても死なないことに関するアンチテーゼかと思ったくらい。MWにあった戦っているという感覚でなく、戦わされてる感じだった。
 ヘリやボートを操縦する場面も操作性が悪いだけで楽しくなく、これやるんだったらフライト系シューティングやるわ!というレベル。
 自分の頭で戦術を練り、足で動くという歩兵FPSの醍醐味を放棄してどうすんの?数字が数字が・・・と謎を引っ張っておきながら、数字に関するカタルシスはなく、あっさり船の名前が出てくる謎解きにはまったく感動できず。なんか悪い点ばかり出てくるなぁ。

 オン対戦は前作と違いがあんまり分りませんでした。マップがこじまりしてるなぁと素人ながら感じた程度。詳しい人はいろいろ議論を戦わせているが、前作含め殆ど手をつけてないので。まぁ相変わらず殺伐としているのは確か。オン対戦はいまんところMAGが最高だなというのが私の結論だ。

 結局FPSってそもそもシューティングなんだから、ストーリーに感動するのは難しい。戦闘シーン以外はデモで語るしかないわけだもんな。そう言った意味ではMWが奇跡の傑作だったのかもしれない。あえて同じような戦場を何度も練り歩くことで印象を強くさせる効果もあった。
 MW2も感じたが今作はいろんな戦場が現れることで、視覚的な効果はあるのだろうが、場面場面に関する思い入れを沸かせることが出来ず感動できない。しかしこれは今後のFPSについてまわると思う。
 多額の開発費、人員、宣伝費を掛けて新作を作り、巨大セールスを狙っているが、いずれハリウッド映画のように衰退することは間違いないだろう。「インパクト=感動」は一発目しか通用しないからだ。となればやはり地道なストーリーや演出が求められるだろうが、はたして巨大化を推し進める現在のFPS指向は転回できるのか?

2010年11月17日水曜日

エクスペンダブルズ ナイト&デイ

 表題の映画鑑賞してきた。それにしても英語そのままのタイトル増えたな。
 エクスペンダブルズは、シルベスター・スタローン主演のアクション映画。ランボーを彷彿とさせるマッチョアクション。ブルースウィリスやシュワルツェネガー等、往年のアクション俳優達のカメオ出演が話題。
 ナイト&デイはトムクルーズ、キャメロンディアズによるアクションコメディ。予告を観る限り、いかにもデートムービーのように感じた。
 どっちも細かいことは抜きにして楽しもうよ的な作品である。

 実はどっちも観に行くつもりはなかった。エクスについては、スタローンがあんまり好きじゃないことと、ナイトについては、あまりにもデートムービー過ぎるように感じたこと。見終わった感想としては、まあ予想通りの映画だった。

 エクスペンダブルズについては、もうこういった映画を楽しむことができなくなったのかな、という気持ちと、いやシュワルツェネガーが主演だったら面白かったろうにという思い。
 個人的にスタローンは好きじゃないんだよなぁ。ロッキーの一、二作以外は。やることが派手なのはいいんだけど、くどく感じちゃうんだよね。
 しかもストーリーが滅茶苦茶支離滅裂。爆弾セットしすぎ、爆発何度も見せ過ぎ。最近復調気味のミッキー・ロークだが、調子乗ってるともう一度こけそうです。

 ナイト&デイは結構いけた。キャメロンディアズの笑顔は相変わらず素敵。もっとも老けたなぁとは思う。何故かアバターのネイティリに似てた。ネイティリも好きだよ。
 ストーリーはあまりにもご都合主義。女性の理想的な男性(沈着冷静、頼もしくて、ユーモアあり)の存在など、酷評されそうな部分ではあるが、トムクルーズが演ずることで、まぁ仕方あるまいなど思わせてしまう。これも役者の魅力なんでしょう。
 薬によって意識を失う演出で、脱出場面などの重要シーンをカットする辺りの見せない見せ方に「なるほどなぁ」と感心させられた。爆破シーンを大げさに見せる某映画とは大違いで、頭がいい印象。
 女性向きのアクション映画というか、ラブコメかもしれないね。